コペンハーゲン市内観光 (デンマーク旅行記)
デンマークの首都、コペンハーゲン Københavnの見所をご紹介します。
コペンハーゲンの街は徒歩でも充分に見て回れるサイズ。ここでは「コペンハーゲン中央駅」を起点に、歩行者天国の「ストロイエ」を通り抜け、港町の「ニューハウン」で食事をとり、そのまま船か徒歩で北上して「人魚姫の像」まで向かうルートを観光のモデルコースとして編集してみました。歩く距離にして片道4kmなので、のんびり見て回っても丸1日あれば充分です。
コペンハーゲン中央駅
旅の始まりは コペンハーゲン中央駅 Københavns Hovedbanegård から。飛行機で来ても国際列車で着いても、ほとんどの方がこの駅を起点に旅がスタートするはずです。
カストラップ空港から中央駅までの所要時間は僅かに13分。駅の内部や電車の写真はコペンハーゲン空港から市内への行き方のページをご覧ください。
コペンハーゲン中央駅は天井が非常に高く、レンガのアーチが優雅な雰囲気を醸し出しています。アナログなネオンサインの時計もいい味!こういうレトロなところ、ずっと残してほしいなぁ。この駅、僕はとても好きになってしまいました。
チボリ公園
コペンハーゲン中央駅に隣接するテーマパークは チボリ公園 TIVOLI。なんとオープンは1843年で、世界最古のテーマパークだそうです。派手なアトラクションは無く、どちらかと言うと童話の世界のようなほのぼのとした内容のようです。
今回の旅行ではスイスで遊び過ぎてデンマークの日程が短くなってしまい、チボリを覗く余裕がありませんでした。夜のイルミネーションが素敵と聞いているので、次回はぜひ訪れてみようと思います。
www.tivoli.dk/
※ハロウィンとクリスマスを除き、冬季は閉園 されますのでご注意を。
コペンハーゲン市庁舎
中央駅からチボリ公園を右手に歩けば、大きな コペンハーゲン市庁舎 が見えてきます。
この日はデンマーク国旗が掲揚されており、ラッキーでした。
このデンマーク様式の威風堂々たる市庁舎は1905年に作られたものだとか。塔は105.6mの高さがあり、ガイドツアーに参加すれば上に昇ることができます。コペンハーゲンではこの塔より高い建物の建築を制限する条例があるそうで、街には高層建築物がほとんどありません。
噂によると、お隣の国スウェーデンのストックホルム市庁舎はこのコペンハーゲン市庁舎に対抗して、塔の高さを106mにしたとかしないとか…(笑
ストロイエ
市庁舎からコンゲンスニュートウ広場に続く通りは、通称 ストロイエ Strøgetと呼ばれ、歩行者天国になっています。
ストロイエとはデンマーク語で「歩く」という意味らしく、ここが世界初の歩行者天国なんだとか。
様々なショップやレストランが並び、コペンハーゲン随一の繁華街です。カジュアルウェアのお店やファストフード店もあり、渋谷センター街を思い出してしまいました。でも派手な広告の類は無く看板も控えめで、落ち着いた雰囲気がGoodです。
冬を除けば、ちょっとしたスペースにオープンカフェも見られます。
もちろんデンマークのビール、カールスバーグも置いてあります。(笑
ある日のストロイエ。雨のコペンハーゲンも風情があってなかなかイイかも♪
今回の3週間に渡る旅行の中で、唯一の雨でした。
先日ご紹介した コペンハーゲンのレゴショップや、ロイヤルコペンハーゲンの本店も、ストロイエにあります。
ニューハウン
ストロイエを端まで歩けば、コンゲンスニュートウ広場に出ます。
その先はコペンハーゲンの港町、ニューハウン Nyhavn です。
12世紀より商人や船乗りが集まり栄えた通りは、今やカフェやレストランの並ぶおしゃれなスポットに。運河に沿って色とりどりの木造家屋が並び、コペンハーゲンを代表する光景です。
この写真ではカラフルな街並みが上手く伝わらず残念っ、ここはお天気が晴れて欲しかったなぁ。(涙
そうそう、レゴショップに展示されている作品はニューハウンに実在する建物がモデルになっているようです。上の写真の中ほどに、同じ色形の建物の並びが確認できるでしょうか?
デンマーク料理
デンマークの代表的な料理として、スモーブロー Smørrebrødがあります。いわゆるオープンサンドイッチですが、見るからに綺麗で種類も多く、ランチにおすすめ。写真はスモーブローの老舗、「イーグ・ダヴィッドセン Ida Davidsen」のもの。
またニューハウンにあるお店で人気があるのは、ニシンの酢漬けで有名なレストラン「ニューハウン・ファーゲクロ Nyhavns Fargekro」。どのガイドブックにも必ず載っており、特にランチ・ビュッフェはお得です。
Kitagawaはオランダのアムステルダムで食べてからすっかり北欧のニシンを気に入ってしまいました。
アマリエンボー宮殿とローゼンボー宮殿
この後は アマリエンボー宮殿 Amalienborg と ローゼンボー宮殿 Rosenborg を見て回るのが定番コースだと思います。でも、今回のコペンハーゲン市内観光では、この2か所はあえて外しました。
と言うのも、ヨーロッパには毎年来ますので、一度に全て見て回ってしまうと次に来た時に行くところが無くなってしまうのです。(笑
ちなみに今回デンマークではアパートメントの建築デザイン視察が主な目的でした。今後もコペンハーゲンには立ち寄ることがありますので、宮殿や美術館のご紹介はその時に…
人魚姫の像
ニューハウンから更に北上すれば、かの有名な 人魚姫の像です。
距離にして2kmほど。宮殿に寄ってから歩いていくのもよし、ニューハウンから水上バスに乗って海から人魚姫の像にアプローチするのも楽しいと思います。
人魚姫の像は“世界三大がっかり名所”としても有名ですね。(笑
付近の写真も何枚かアップしましたので、詳しくはコペンハーゲンの人魚姫の像のページをご覧ください。
カステレット
人魚姫があるのはカステレットのすぐ傍。
カステレットは地図で見ると巨大な星の形をしており興味を惹かれますが、港を守るための要塞が1662年に作られたそうです。現在は要塞の姿は無く、一帯は緑豊かな公園になっています。
対岸の様子
コペンハーゲンのスナップ写真
おもちゃみたいな建物の並ぶコペンハーゲンの街並み。
街のあちこちで見られるブロンズ像はなかなかユニークです。
アイ・ラブ・コペンハーゲン!
コペンハーゲン市内交通
コペンハーゲンの街歩きは基本的に徒歩で充分ですが、歩き疲れたら公共交通機関も利用すれば随分と楽になります。
バス停には路線図が掲出されているので、初めてでも簡単に利用できます。料金はゾーン制になっており、チケットは電車とバスで共通です。
下の写真はバス車内で購入した 2ゾーン券。これは1時間以内の乗換え自由で 24クローネ(約350円)でした。他に回数券や24時間券、ファミリーカードやコペンハーゲンカードなど、様々なチケットがありますので、日程に合ったものをインフォメーションで紹介してもらうと良いでしょう。
自転車
デンマークでは市民の足として自転車も活躍しています。僕の見たところ、オランダのアムステルダムに勝るとも劣らない自転車の多さです。
主要な道路には自転車専用のレーンも設けられている上、できる限り自転車が停車する必要が無いように信号の時間も調整されているそうです。
無料の自転車スタンドもありますが、車と同様に右側通行だったり、旅行者にはルールがちょっと難しいかも。
専用レーンの自転車は結構なスピードで飛ばしています。基本的に歩行者より自転車が優先らしいので、事故には充分にご注意を。
コペンハーゲン市内地図
個人旅行では地図が必須です。極端なことを言えば、地図さえあればガイドブックなんて要りません。現地で手に入る無料のものの中では、右の写真のイラストマップが便利でした。
主要な建物が立体的なイラストになっていて、見ているだけでも楽しめます。
左下がチボリ公園、真ん中が歩行者天国のストロイエ、地図の右上にある星形の濠に囲まれた公園がカステレットで、人魚姫はここにいます。
あとは鉄道やバスの路線図もあると便利です。
デンマークの通貨
最後に、デンマークのお金のご紹介。通貨はユーロではなく デンマーク・クローネ が使われています。
2012年現在は円が強いので、1クローネ=約15円 ってところ。
穴が空いた硬貨は珍しいですね!
ちなみにデンマークの消費税は2012年現在、25%となっています。
リンク
地球の歩き方「コペンハーゲン観光スポット」 (日本語、見どころの解説が一通り読めます)
www.arukikata.co.jp/city/CPH/spot.html
北欧フィーカ (日本語、デザインにフォーカスした個人サイト)
fika10.com/
スカンジナビア政府観光局 (日本語)
www.visitscandinavia.org/ja/Japan/Denmark/Copenhagen/
コペンハーゲン観光局 (英語・デンマーク語)
www.visitcopenhagen.com/
デンマーク国鉄 DSB (英語・デンマーク語)
www.dsb.dk/