May 14, 2009

モナコとカジノ

Kitagawa@Monacoです。
モナコ公国 はフランスのコートダジュールにある独立国家で、また世界中のセレブに愛される華やかなリゾート地。
F1グランプリが行なわれる直前ということで、町では急ピッチにスタンドなどの準備が進められていました。市街地を走るF1レースとしては世界でも唯一で、僕もレースのコースを一巡してみました。(慣れない左ハンドル右側通行のためノロノロ運転ですが…笑。フェラーリとかランボルギーニとか何気なく走っているのがすごいですね。)

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~ 本日はカジノ(ギャンブル)の話題になりますので興味の無い方はスルーでお願いします ~

SANY1293.JPGモナコと言えばカジノ、ということで行ってまいりました「グラン・カジノ」
(このカジノでは入場料 10ユーロとパスポートの提示が必要です。)
その雰囲気たるやまさに非日常でして、今まで入ったどのカジノとも異なる空間でした。夜も更けてくると、いかにも“セレブの社交場”みたいな感じになり、盛装した紳士・淑女で賑わいます。ツラを追ったりトランプを投げたり、いつもカジノでバカ騒ぎなプレーヤー(僕のことです)には、正直ちょっと居心地が悪いですね…

内装もいたくゴージャスで、金ぴかの壁には大きな絵画や壷、遥か高い天井からシャンデリアと、まるで宮殿のような内装です。ルーレットでは台の四隅に蝶ネクタイにタキシードのディーラーが座り、長い棒を使ってチップを放ったり集めたりしていました。映画に出てきそうなシーンですが、こんなことやっているのはここくらいでして、非常に特殊なカジノです。

ゲームの種類は少なく、またゲームごとに巨大な部屋に分かれており、それぞれテーブルも数台と、なかなか遊び難い造りです。ルーレットはインサイド・アウトサイドともにミニマム5ユーロ、ブラックジャックがミニマム25ユーロってところです。よって、ゲームのルールと多少のフランス語を理解していれば誰でも参加できますが、いかんせん場の雰囲気に圧倒されて、なかなか近づき難い空気ではあります…

SANY1294.JPGまぁ見てるだけでは話になりませんので、いざ参戦です。チップは薄っぺらで角がなく、ラメ入りキラキラ…初めて見るタイプですが、これが積み難い!そもそもルーレット用のカラーチップが存在しないということが驚きです。
(チップの額面はユーロで、テーブルで現金からチップ化可能。ルーレットについては電光掲示板あり。ちなみにヨーロッパで500ユーロ紙幣を目にするのはカジノくらいのものです。)
我々も多少おたおたしつつ、2000ユーロのお小遣いで5時間ほどプレイして参りました。後半は1ベット150ユーロ(約2万円)で頑張ったのですが、会心の一撃を繰り出せずに 600ユーロのマイナスで時間切れです。総ベット金額 約2万ユーロに対して600ユーロのマイナスなので、シングルゼロのルーレットのハウスエッジ(期待値 97.3%)に近い結果です…と冷静に分析しつつも、昨年のマカオ先月の韓国に引続き、遥々やってきた遠征先で鳴かず飛ばずはやっぱり残念だなぁ。あと紳士的にプレイしなければならないので、精神的にも非常に疲れてぐったりです。

カジノの本当の楽しさとは対極にあるようなところなので、いずれにしてもゲームをメインでモナコに来るのは愚行でしょう。まぁこういう世界もあるのか!ということでちょっと無理して覗いて来た次第です。

SANY1289.JPGカジノの前は広場になっており、そこに面して「カフェ・ド・パリ」という高級レストランがありおすすめです。
オープンカフェにもなっており、2名100ユーロ程度でお食事もできます。このカフェのある広場の地下は駐車場になっているので、カジノに来るには便利な立地ですし、このカフェに併設のカジノは入場無料となっています。

SANY1269.JPGまた観光としては、モナコは日本の皇居の2倍程しか面積が無いのですが、細い道や坂が多いので歩いて回るのは大変。観光客向けに汽車の形をした乗り物があり、これでモナコの概略や歴史などを聞きながら街の中心部を一回りすることができます。
また市庁舎では旅の記念にモナコの入国スタンプをパスポートに捺してもらうことができます。

最後に、モナコでは服装が大切なので、行く場合はそれなりの準備が必要です。流石にタキシードまでは持って来ませんでしたが、スーツにネクタイに革靴が最低ライン。ホテルでもレストランでもカジノでも、まともな服装で本当に良かったとつくづく感じました。ガイドブックにも「盛装して出かけるよう」と記載されていますが、これは真に受けたほうが恥ずかしい思いをしないと思います。普段出来ないようなおしゃれが出来ちゃうのも、モナコ旅行の大きな魅力かもしれませんね。