2020
02.25

エアセネガル搭乗記: ギニアビサウ共和国の行き方、入国書類、携帯SIMカード、ビサウ空港から市内までのタクシー

エアセネガル搭乗記 ギニアビサウ

西アフリカにあるギニアビサウ共和国への旅行記です。
セネガルから周辺国への航路を持つエアセネガルを利用しました。途中でガンビアに寄港するフライトの様子、ギニアビサウ入国、現地のSIMカード情報、ビサウ空港から市内までの行き方についてまとめます。

セネガルのダカールを訪れる人はいても、ギニアビサウに行ってみようという旅行者はなかなかいないのではないでしょうか?日本語のガイドブックは存在せず、自力でビザを取る必要があり、公用語はポルトガル語。最大の見どころであるビジャゴ諸島への船は週1便しか出ておらず、なかなか旅行が面倒なデスティネーションです。

エアセネガル路線図

今回はエアセネガルの空路を見つけて首都ビサウに飛びました。
残念ながら島巡りの余裕はありませんでしたが、キニャーメウに足を延ばしてギニアビサウならではの マングローブ林をカヌーで冒険 してみたり。西アフリカの中では原始宗教の強さからイスラム教の影響が弱く、市場にはカラフルな服をまとった女性が闊歩していたり、郊外に出れば音楽に合わせて皆で踊っていたり…とても陽気な印象を受けました。

予約

ギニアビサウの首都ビサウ行きは曜日運航なのでスケジュールが制約されます。しかし検索すると飛んでいない日にも便が出てくるなど、挙動がおかしな公式サイト。正しいスケジュールを調べたうえで予約するか、あるいはエアセネガルの支店で購入した方が安心かも知れません。往復で275.48ユーロ(33,991円)でした。

エアセネガル航空券

予約変更

当初、金曜に着いて土曜に帰るという1泊2日の弾丸スケジュールを組んだものの、ビザ取得に3日もかけて観光が実質半日ではさすがにもったいないと思い直して3泊4日に変更することにしました。

Air Senegal

ルールを読むと 15,000フラン(2,824円)で便の変更が可能とのこと。
ダカール市内にあるエアセネガルの支店に出向いて、英語が通じるマネージャーさんが復路を希望日に変更してくれました。航空会社のオフィスに直接行くなんて近年すっかりしなくなりましたが、まだアフリカではこれが一番早くて確実です。

Air Senegal Dakar Office

エアセネガル オフィス

ブレーズ・ジャーニュ国際空港
 Aéroport International Blaise Diagne

セネガルの首都ダカールにあるブレーズ・ジャーニュ国際空港(DSS)。
当日にギニアビサウ大使館でビザ受領 してからエアポートへ向かうという慌ただしい日程です。11:15にパスポートを貰ってタクシーに飛び乗り、HLM Grand Yoff まで1,500フラン。ちょうど11:45に出るエアコン空港バス(6,000フラン、約9ユーロ)に乗ることができ、40分後の12:30にターミナルへ着きました。

ブレーズ・ジャーニュ国際空港

ダカール空港

出発までの時間は、エアサイド右手にある オデッセイラウンジ にて過ごしました。
サンドイッチ、レーズン入り人参サラダやツナとコーンのサラダ、エビの天ぷらに春巻き、ピクルスなど…飲み物もラム&コークやビサップなどを昼食にいただきました。ボーディングが始まると呼びに来てくれて、サービスもしっかりしたラウンジでした。

エアセネガル
 Air Senegal ATR72-600

201番ゲートから搭乗、シップはATR72-600型機。

エアセネガル搭乗記

シート

エアセネガル搭乗記

Air Senegal ATR72-600

女性クルーの背がめちゃ高くてびっくりしました~ごつい金色のアクセサリーも似合います。

エアセネガル搭乗記ブログ

定刻ぴったりの16:20に動き出し、16:26に離陸しました。

ブレーズ・ジャーニュ国際空港

機内誌

ダカール近郊のラックローズやンゴール島が紹介されていました。
なぜラックローズはピンク色なの?とフランス語で書かれていますが、実物はあまりピンクに見えないんですよね~最初にこの湖をピンクと紹介した人は盛り過ぎでしょう(笑

ラックローズ

ンゴール

Kitagawaの好きなビサップジュースの記事も。

ビサップジュース

短いフライトですが飲み物のサービスがあってグアバジュースをもらいました。
アジア圏のグアバと違ってこちらのものは濃厚です。

セネガル旅行記ブログ

最短距離を飛行せずにいったん大西洋上へ出るエンルートを飛ぶようです。

セネガル

バンジュール国際空港
 Banjul International Airport

飛行時間はわずか28分、バンジュール国際空港(BJL)に寄港します。
16:54着陸、スポットに16:57停止。ここガンビアの首都バンジュールにてパッセンジャーの乗降があり、ビサウまで行く人は機内で待機します。

Banjul International Airport

バンジュール国際空港

ビサウまで行くのはたった6人らしく、重量バランスの都合で機内後方に移動しました。
ここでも定刻通り17:31プッシュバック、17:36離陸。

Air Senegal ATR72-600

離陸後、遠くに見える半島の先にバンジュールの中心部が霞んで見えました。

ガンビア

バンジュール Banjul

ガンビア

オスヴァルド・ヴィエイラ国際空港
 Aeroporto Internacional Osvaldo Vieira

続くフライトもわずか32分です。
右手に夕陽を見ながら、まるで森のようなギニアビサウの首都ビサウに向けて高度を下げます。

Air Senegal ATR72-600

ギニアビサウ旅行記ブログ

ギニアビサウ旅行記

Aeroporto Internacional Osvaldo Vieira

18:08、オスヴァルド・ヴィエイラ国際空港(OXB)に着陸。
駐機してる機体はほかに一つも見当たらず、歩いてターミナルまで移動しました。

Air Senegal ATR72-600

オスヴァルド・ヴィエイラ国際空港

ビザ・入国書類

ギニアビサウの入国には事前にビザの取得が必要です。
周辺国で取るしか方法が無く、ダカールのギニアビサウ大使館でビザ申請 しました。入国カードはポルトガル語のほかフランス語も併記されています。観光で入国する外国人は僕一人でした(笑

ギニアビサウ 入国カード

途中でガンビアに寄るものの、わずか2時間でギニアビサウに来られるとは素晴らしい!
距離にすると東京~大阪くらいで、寄港したガンビアがちょうど名古屋の位置関係ですが…もし陸路だとバンジュールで1泊してジガンショールでビザを取って、都合3日くらいかかりそうです。

Aeroporto Internacional Osvaldo Vieira

SIMカード

観光で来る人が滅多にいないので情報が少なくビサウを離れると宿泊施設も限られ、かつポルトガル語しか通じません。こういう国ではネットにつながったスマホがあると心強い。ただし空港内に携帯電話のショップのような気の利いたものは存在せず、駐車場にSIMカードの販売やTop-Upを扱うお兄ちゃんがたむろっていたので、適当に声を掛けて通話とインターネットを開通してもらいました。パスポートを写真で撮ってアクティベートするなど極めて合理的で、やたら待たせるどこかの先進国も見習うべきですね!

ギニアビサウ SIMカード

ギニアビサウ SIMカード

ビサウ空港から市内まで

空港からビサウ中心部までは約10km。
幹線道路のロータリーに面しているのでミニバスも拾えますが、荷物を持って乗れるような混み具合ではなく、既に日も沈んでいるのでタクシーにしました。

ギニアビサウ 空港タクシー

西アフリカとあって料金交渉の際はフランス語も通じました。
だいたいこの位の金額だろうという相場観から2,000フラン(約3ユーロ)に値切ってチャーターしました。乗合い(既にお客さんが乗ってる車や途中で別のお客さんを拾う)なら安く、帰りは市内から空港まで1,000フランでした。

ギニアビサウ 空港から市内まで

空港と旧市街を結ぶ Avenida dos Combatentes da Liberdade da Pátria 通りは沿道に市場のように露店が連なっていて、日没後はすごい人出で大渋滞。日中は暑いので子供たちが学校を終えて帰宅するのもこの時間帯だそうです。

ギニアビサウ タクシー

ビサウでの滞在先は旧市街にある Hotel Ancar。
料金やお部屋の様子は ビサウのおすすめホテルとレストラン のページでご紹介します。

復路: ギニアビサウからセネガル

3泊4日ですが、ビサウ市内観光 だけでなくキニャーメウに出掛けて マングローブ林をカヌーで冒険 してみたり、忘れられない旅行になりました。
航空券は往復なので帰りのチケットでセネガルに帰ります。

Aeroporto Internacional Osvaldo Vieira

あまり早く空港に来ると建物に入れず表で待たされます。
ボーディングパスはなんと手書き!X線の装置も動いておらず鞄の中も簡単に見るくらいでセキュリティチェックがあり得ないくらい適当でした(笑

エアセネガル搭乗券

待合室はエアコンが入っていて売店もあり、ビールが1,000フランでした。
近年はかなりマイナーな国でもエアポートで中国人を見かけます。割と若い男性が多いのですが、皆さん観光ではなく公用・商用なので中国のアフリカ攻勢は凄いですね。

ギニアビサウ空港

ギニアビサウ ビール

なんとランプバスで搭乗、わずか11人なので歩いた方が早い気がするのですが…
しかも機体はなぜか Trance Air のそれです。事情はサッパリ分からないので深く考えないことにしました。

ビサウ空港

Trans Air Embraer ERJ145

Trans Air EMB145

定刻ぴったり18:55にドアクローズ、19:00プッシュバック、19:06離陸。
バンジュールには19:30着陸。降機したパッセンジャーがいるので以遠権があるようです、もう少し日数があれば空路でガンビアも旅程に組み込めたと思うと悔しいですね~

20:00ドアクローズし離陸、機内で頼んだ生姜ジュースが辛くてびっくりしました。
ダカールに20:28着陸、無事セネガルに帰ってきました。一泊して、翌日は南アフリカのヨハネスブルグに向かいます。当初予約を持っていた南アフリカ航空の直行便が秋に無くなってしまったので、エチオピア航空ビジネスクラス の利用となります。

ギニアビサウ旅行記ブログ

Trans Air Embraer ERJ145

Aéroport International Blaise Diagne

プロフィール
Kitagawa

Kitagawa
南国のアイランドリゾートから地球の果ての辺境まで、4か国語の会話力を駆使して2008年から2024年までに100か国以上を旅しました!飛行機の搭乗歴は1000回を超え、2012年にはFAA(アメリカ連邦航空局)のパイロットライセンスも取得。バンコク在住。
当ブログでは今まで訪れた旅先から、写真を17430枚と心に残った体験を1112件公開しています。(2024.12.04)

2019年, '19 セネガル, '19 ギニアビサウ

コメント

    • AKIYOSHI HISHIDA
    • 2020年 2月 25日

    私はこれほどマニアックな旅行はしないと思いますが、内容が凄いですね。いつも楽しみにチェックさせていただいています。有難うございます。

    • kitagawa
    • 2020年 2月 28日

    世界の国を半分も旅すると残りは変な国(失礼)ばかりで…
    あまりご旅行の計画の参考にはならないと思いますが、色んな国があると知るきっかけになれば幸いです。

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