ブルガリア旅行記: リラ修道院(リラの僧院)
Kitagawa@ブルガリアです。
ぜひ見たいと思っていた場所がこちら、リラ修道院 Рилски манастир。ブルガリア正教を代表する修道院であり、世界遺産にもなっている見所です。山奥にあり首都ソフィアから離れているのですが、頑張って行ってまいりました。
リラへのアクセス
ブルガリアの首都ソフィアから117km。リラ山脈の山中にあり、ソフィアから車で2~3時間ほど。地図の下、おうちのマークが目的地です。
公共交通機関でアクセスする場合、直行するバスは「オフチャクペル」のバスターミナルを朝10時頃に出る1本のみ。折り返しのバスに乗れば、日帰りが可能です。(2010年9月 現在)
僕はこの日、午前中はホテルでお仕事の処理があり、自由になったのはお昼を過ぎてから。バスで行くのは不可能な時間になってしまったので、シェラトンホテルに手配をお願いしまして、車で往復することに。急な依頼にも関わらず、英語が通じてリラにも行ったことのあるタクシードライバーをすぐに呼んでいただけて、これは助かりました。コンシェルジュがてきぱきと手配してくれて、ホテルの面目躍如といったところです。
リラに向かう道
ソフィアの市街地を抜けますと、とたんにのどかな光景が広がります。
方角的にはギリシアに向かって南下です。幹線道路のため舗装されており、結構なスピードで飛ばしていました。
車窓からの景色が素晴らしいですね。途中に大きな湖が見えました。
ホテルでもらったブルガリア全土マップを見ながら、ドライブを楽しみます。
途中で道を折れ、リラに向かいます。
上の地図上だと、左下のピンクの線から、薄いオレンジの線に入ります。
途中の小さなリラ村を通過すると、あとはぐねぐね曲がりくねった山道になります。
リラ修道院 Рилски манастир
ソフィアから2時間半で到着。標高は 1147m、非常にひっそりと佇んでいます。
強固な外壁は、まるで要塞のようですね。
こちらは、ユネスコ世界遺産(1983年、文化遺産)に登録されています。
起源は10世紀まで遡るのだとか。
門をくぐって中に足を踏み入れます。
修道院の中心的な役割を果たす教会。19世紀の半ばに作られたものです。
フレスコ画は傑作であり必見。
背の高い建物は「フレリョの塔」。フレリョとは、現在の場所に修道院を作った王の名前のようです。
写真ではスケールが伝わり難いでしょうか…かなり大きな建物ですよ。
見学中に、鐘が打ち鳴らされていました。
人の声が全くしない静かな空間に鐘の音が響きます。
周りにある居住区は300室、今も修道士が生活をしています。
聖堂の横にある墓標は、修道士 ネオフィト・リルスキの墓。
修道院内に学校を作るなど、相当な貢献をした人だそうです。
縞模様の壁が印象的でした。
周囲は山に囲まれ、すぐ横にはリラ川が流れています。
資料
リラ修道院の案内板
解説はこちら
運転手さんがドーナツを食べていたので、僕らも買ってみました。好みでシロップをかけていただくようです。5レバ(約300円)なり。
こちらは売店のお姉さんと自動ドーナツ製造機。東欧は美しい女性が本当に多いですね!レストランもあったので、食事も取ることができるようです。
行程としては、午後2時に出発し4時半に目的地 着。現地ではかなりゆっくり回りましたが、1時間ほどで見学は終了しちゃいました。帰りは5時半に出発し 7時半にホテルに到着。親切な運転手さんで安心でした…帰りは車中で爆睡です。
リラ修道院へ行きたいとホテルに頼むと、ツアー会社に電話してガイド付きの車を呼ぶようですが、プライベートツアーだと結構いい値段です。今回は往復の足だけでお願いし、タクシー会社から車を呼んでもらいました。(ガイドブックによるとブルガリアは流しのタクシーを拾うとトラブルが多いらしく、呼んでもらうのが原則とのことです。)
料金は要確認…というか、交渉次第 という雰囲気ですね(笑
この辺は先進国みたいにプライスリストがあるわけでは無いのですが、逆に色々と融通も利くということです。前もって大体の相場を聞いてあり、コンシェルジュデスクに内容の保証をさせた上、最終的に 70ユーロ(約8400円)でお願いしました。なお、ガイドブックによると相場は50~150ユーロ/台、現地のツアーで 30ユーロ/人が目安のようです。
道中、ホテルから様子伺いの電話をもらうなど、フォローもちゃんとしていました。天候にも恵まれ、昼過ぎに出て夕食前に戻って来れたので大変に満足です。
ホテルに戻った後、夕食は ブルガリア料理レストラン「Хаджидрагановите къщи」に向かいます。