08.15
100年前のワインセラー内「Divinus ディヴィヌス」でいただく地中海料理 (ポルトガル・エヴォラ)
ポルトガルの田舎町には雰囲気の良いレストランが多く、滞在中は毎日のお食事が楽しみでした。初日にディナーをいただいたのがここ Divinus。神秘的な空間の中に卓越したサービスが光り、必ず再訪したいレストランです。
スペイン国境からポルトガルに入って走ること約100キロ。リスボンに向かう道中、Évora エヴォラ で止宿しました。中世からアレンテージョ地方の中心都市として栄えた町であり、エヴォラ歴史地区はユネスコの世界遺産としても登録されています。ここもまた水道橋が残っており、とても通り過ぎることはできませんでした。
滞在先は中世の修道院を改装したホテル、Convento do Espinheiro, a Luxury Collection Hotel & Spa, Evora コンヴェントドエスピニェイロ,ラグジュアリーコレクションホテル&スパ,エヴォラ。丘陵地帯にあって町からは離れており、しかもレストランは夜10時でクローズと訊いていましたが…覗いてみたらまだ扉は開いており、暖かく迎えていただけました。
スターターは自家製のチーズ、説明も丁寧でここは期待できそうな予感がします。地中海をベースとしながら食材の多くは地元産を使っているそうで、こだわりが感じられますね!しきりに時間を気にしていたところ、どうやら僕らはスペインとポルトガルとの時差一時間をすっかり忘れていたようです(笑
レストランは奥に細長く、なんと100年前のワインセラーを改装したのだとか。照明は限りなく抑えられており、間接照明によって幾重にも連なるアーチが不思議な影を作り出しています。歴史あるホテルの空気ともよく調和しており、周りのテーブルもドレスアップをした年配のゲストが多めでした。
まずオーダーしてみたのはシュリンプとシーバスのリゾット。久しぶりのご飯ものです。
出てきてビックリ、カレー風とは言っていましたが、シーフードが分けてグリルされているとは!フェンネルとペニーロイヤルで香りづけされており、お魚とエビを大胆に刻んで入れればすっかり贅沢なリゾットに。この一皿でも十分なボリュームですよ。
メインはスティアステーキをチョイス、28,50ユーロなり。
こちらも絶品、地元で採れたというオリーブオイルがまた嬉しいですね。付け合わせはマッシュポテトとポルチーニ、地中海の香りがいっぱいです。
閉店の時間が気になるのでワインはグラスでお願いしましたが、逆にお店からも随分と気を遣っていただきました。僕らが最後のテーブルでしたが、明らかに僕らの周りだけ片付けを控えたのは、ゆっくり最後まで食事をしてもらおうという気遣いでしょう。
これほど鍛えられたスタッフと卓越したサービスに出会えることは、年に何度もありません。
ポルトガルでは毎日美味しいお料理をいただきましたが、やはり初日の印象って大きいですよね。ここは当地の食通の間でも洗練された地中海料理を出すレストランとして知られているようです。
ホテルそのものも他では味わえない歴史と環境に恵まれており、ぜひ宿泊と合わせてお楽しみください。朝食も同じ場所ですが、やはりディナーの神秘的なシルエットが群を抜いていると感じました。夜のドレスコードはスマートカジュアルで。
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