10.16
エミレーツ航空B777ファーストクラス搭乗記(ドバイ-セーシェル)
インド洋の楽園、セーシェルとモーリシャスへの旅行ではアフリカ方面への航路に強いエミレーツ航空を利用しました。ドバイからセーシェルまでファーストクラスに搭乗、美味しい機内食とフレンドリーなサービスで到着前から僕らのバカンス気分を盛り上げてくれました☆
アラブ首長国連邦での滞在を挟んでいますが、バンコク発ドバイ行きエミレーツ航空A380ファーストクラス からの乗継ぎ便。上の地図で真南に伸びているえんじ色の線が今回の搭乗記です。
セーシェルのマヘ島までデイリーで飛んでおり、往路のEK707便は DXB 08:55発、SEZ 13:35着、4時間40分のフライト。エミレーツで初めてランプバスによる搭乗を体験しました!
ドバイ国際空港
エミレーツ航空は ドバイ国際空港(DXB)にてターミナル3に発着。
ファーストクラス・ビジネスクラス専用ターミナルにて出国とセキュリティチェック、誰かの後に並ぶことは一瞬もありませんでした。出発まで少し余裕があるので エミレーツ航空ファーストクラスラウンジ に寄りましたが、無料のマッサージを受けるには時間が足りませんでした。
搭乗開始時刻の10分前にラウンジを出たら既にファイナルコール。
とは言ってもファーストクラスのパッセンジャーはイスに座って待たされて、ビジネスクラスやエコノミークラスとは別のランプバスによる移動となり、あまり早くゲートに来ても意味が無さそうです。車内のシートはゆったりとした作りでファーストならではの特別感があります。パッセンジャーは僕ら以外に5名でした。
ランプバスが搭乗機のタラップに着くまで20分もかかりましたが、車内からスポットに停まっているシップを見上げたりと飛行機好きには飽きない移動でした。
乗り込むのはB777-300ER型機、通常のボーディングと異なりファーストクラスは最後に搭乗という流れでした。
ドアサイドで出迎えを受けてシートまで案内されます。
ドバイまで中央の席に並びで座ったので、今回は景色を見ようと窓側で前後に分かれて座ります。目的地のセーシェル空港では滅多なことが無い限りランウェイ13にストレートインでアプローチするので、K席に座ると右手にマヘ島が見えるハズです。
以下は真ん中のシート。
復路は夜行便なのでこっちに座りました。
エミレーツ航空のファーストクラスではオーバーヘッドコンパートメントが無いので頭上が広く、天井にはイルミネーションが輝いていました。キャリーオンバッグは足元か座席の横、あるいは周りに空いているスイートに放り込んでおけばOKです。
A380とB777でほとんど変わらないシートを導入しているのがエミレーツの凄いところ。
左手の引出しには手帳とボールペン。三日月形のミラーの手前にはケースに入ったアメニティが収められており、バレード BYREDO 特製のトナーやアイクリーム、ピローミストなど5点が入っています。右手には電動で昇降するミニバーがあり、フルーツジュースは濃厚な サンレイシア Sunraysia の製品。クランベリーやマンゴーやパイナップルなど、席によってランダムなので何が出てくるかお楽しみです。ロングホールのファーストクラスで置かれるお菓子のバスケットはありませんでした。
クルーから挨拶を受けてウェルカムドリンクを貰います。続いて機内食のメニュー、そして新聞・雑誌、熱いタオル。デーツとアラビアコーヒーのサービスもエミレーツならではですね。
バンコクから来たと話すと、担当の明るい黒人女性のクルーはなんと日本語もタイ語も話せるという凄まじい語学力の持ち主でした!
ワインリストが要るかどうか、手渡す前に必ず確認するところにイスラム教国のキャリアであることを窺わせます。到着後すぐ車を運転するのでこの便ではソフトドリンクで通すことにし、エミレーツ航空のモクテルを頼んでみる良い機会になりました。ソフトドリンクのメニューにノンアルコールカクテルが5種類載っているので、お酒を飲まない人もバリエーションを楽しめそうです。
ちなみにウェルカムシャンパンは Dom Pérignon 2009 でした。
まずはモエシャンを出して食事の時にドンペリを抜くと思い込んでいたのですが、先発でいきなりのパターンもあるのですね~
離陸
09:05プッシュバック、出発機が多くタクシーウェイで30分待たされてようやく離陸。
風向きによってはドバイ市街の上空を旋回して摩天楼を見られるのですが、この日はランウェイ12から南東へストレートアウトでした。写真のフリーウェイは Emirates Rd. で、この通りがドバイ市街と砂漠の境界と言っても差し支えないと思います。
そのままオマーンのハジャル山地に沿って高度を上げ、離陸から37分後に温められたナッツとともにお食事前のドリンクサービス。
きゅうりが入った Virgin Cucumber Gimlet をいただきました。ナッツは何がどう普通のものと違うのか説明できないのですが、クセになる香ばしさ!
自席からの眺め、お花が飾られているのと据置型のようなテーブルライトに品を感じますね。
エミレーツ航空の機内エンターテインメント「ice」には日本語のコンテンツも膨大な量が収録されています。最近は映画を見始めても途中で飽きてしまうことが多く困ったものです。
機内エンタメの操作やシートを調整するコントローラー。
大きい方はワイヤレスになっており、離陸後取り外して使うことができます。これは表示をフライトマップにして大きな画面の前に置いておくと現在地が分かって便利です。
以下は別便で撮った写真の再掲載ですが、シートの調整画面。
もちろんフルフラットになり、電動の扉を閉めればシートは個室のようなプライベートな空間になります。
機内食
食事はアラカルトで好きなものを組み合わせられますが、サービスのタイミングは水平飛行に移ってからすぐとのこと。ロングホールのように好きな時間に出してもらうことはできないので、機内食を楽しむならラウンジで食べ過ぎないようにした方が良さそうです。
機内食の写真は8品分を エミレーツ航空ファーストクラス機内食 のページに掲載したのでご覧ください。
今回のインド洋旅行でいただいた機内食のうち、当便のものが最も印象に残りました。前菜から食後のコーヒーまでちょうど1時間、しっかり食べてお腹いっぱい!
飛行中、Wi-Fiによる機内インターネット接続サービスを使ってTwitterに投稿してみました。
スカイワーズの会員以外も20MBまで無料で利用することができます。
その後は一休み。
シェードは電動で、まずは光を通すスクリーンが降りてきて、ボタンを押し続けると遮光のスクリーンが降りてくる二段構え。それも蛇腹になっていて細かいところまで無駄に手が込んでいました。
最後にコーヒーとチョコレートの提供。
チョコはゴディバではなく ヴァローナ Valrhona の3枚セットが出てきました。
飛行時間は4時間40分。
長くも無く短くも無く、食事を済ませて映画を一本見るか、軽くお昼寝しているうちに着いてしまう、そんな感じのフライトです。先述の黒人のCAさんはじめ今回乗り合わせたクルーは対応がカジュアルで、これから南の島へ遊びに行く僕らの愉快な気分を大いに盛り上げてくれました。似たようなキャビンの作りやサービスの流れながら、乗る路線や時間帯、そしてクルーの国籍やチームワークによってまったく異なる印象を覚えるのは、エミレーツ航空におけるフライトの醍醐味と言えましょう。
着陸
外を見るとセーシェルで一番大きなマヘ島が見えてきました。
空港もこの島にあり、ここから着陸までわずか5分です。
首都ヴィクトリアの真横を通過。
黄色の丸で示した場所が町のシンボルである時計塔、青い丸がマヘ島でこれから滞在する ル メリディアン フィッシャーマンズ コーヴ Le Méridien Fisherman’s Cove です。空港からホテルに向かう途中、このヴィクトリアの町を通りました。
ランウェイに着陸するシーンも機外カメラの映像で見られます。
定刻より1分早い13:34に到着、ドバイとセーシェルの間に時差はありません。
セーシェル国際空港
セーシェル国際空港(SEZ)は平屋のシンプルな作り。
ボーディングブリッジどころかランプバスも無く、タラップを降りたら歩いてイミグレに向かいました。
折返しのセーシェル発ドバイ行きEK708便は23:50発の夜行便。
復路の記録は エミレーツ航空B777ファーストクラス搭乗記 をご覧ください。
セーシェル入国について
訪れる外国人はバカンス客ばかりなので入国審査は友好的ですが、二度のセーシェル入国ではいずれもホテルの予約確認書をチェックされました。荷物はあっという間に出てきて14:02にスーツケースをピックアップ。税関はランダムに荷物のX線検査を行なっており、ドローンは見事に引っかかりました。セーシェルにおけるドローンの法令規則を知っていて撮影計画を説明できないと持ち込めない可能性があります。外に出るとレンタカーや旅行会社のカウンターが並んでいました。ただしほとんど使われておらず、各社とも名前を書いた紙を掲げて立って待っています。
空港から市内やホテルへの行き方
泊まるリゾートが空港送迎サービスを提供していない場合はタクシー、または現地旅行会社 Creole Travel Service www.creoletravelservices.com/ に相談を。Kitagawaは今年も7か国でレンタカーを利用しており、ここセーシェルでも自分で運転しました。マヘ島の見どころやドライブ旅行について の旅行記を参考にしてください。島内は公共のバスもくまなく走っていますが、セーシェルを訪れる客層を考えると外国人の利用は皆無だと思われます。
両替事情
セーシェルはクレジットカードの通用度が高いのでマヘ島のリゾートに泊まるだけなら両替は不要ですが、島内にATMがある場所は限られているのでビーチや他の島に出掛けるなら空港で少し現地通貨を手に入れておいた方が無難です。また、ユーロで支払う際はお釣りが無かったり破れた紙幣を受け取らない場合もあるので、少額で新しい紙幣があると困りません。
出国や国内線への乗継ぎについて
セーシェル国際空港のターミナルやチェックインの様子はセーシェルからモーリシャスまで乗った セーシェル航空 国際線A340搭乗記、国内線への乗継ぎはマヘ島からプララン島まで乗った セーシェル航空 国内線DHC-6搭乗記 に口コミを掲載しています。
2018年, '18 セーシェル, '18 アラブ首長国連邦
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