01.24
クララデザートロッジ宿泊記 (アフリカ・ナミブ砂漠)
いつかは来たいと思っていたナミブ砂漠へやって来ました!
滞在したのは見渡す限りの平原に佇む クララ・デザート・ロッジ Kulala Desert Lodge。オールインクルーシブ型の全室戸建てのリゾートで、一生の思い出に残る体験になりました。
Kulala Desert Lodge
ナミビア共和国 ナミブ砂漠
Sossusvlei, Namib-Naukluft National Park, NAMIBIA
レンタカーでウィントフック~エトーシャ国立公園~ウォルビスベイ~セスリム~ウィントフックと周りました、道中の様子は ナミビア観光レンタカー旅行記 のページをご覧ください。クララデザートロッジからウィントフックのホテルまで車で所要6時間半でした。日程がタイトな場合はチャーター機も利用できます。
ナミブ砂漠にある クララデザートロッジ Kulala Desert Lodge と リトルクララ Little Kulala は観光の拠点となるセスリムの南に位置し、設備の整った数少ないホテルの一つ。美しい砂丘が連なるナミブ=ナウクルフト国立公園への専用道を持つ唯一のリゾートで、セスリムを経ることなくナミブ砂漠のソススフレイへ短時間で行けるのも大きなメリットです。
訪れた時期はリトルクララが改装中のため、クララデザートロッジに泊まりました。いずれのホテルも南部アフリカ数か国でキャンプやサファリを長年に渡り行なっている ウィルダーネス・サファリズ Wilderness Safaris の運営で、経験の豊富さと質の高さでは他に類を見ない信頼できるリゾートです。
ここクララデザートロッジは、いわゆるホテル予約サイトからの宿泊予約は受け付けていないようです。申込みの具体的な流れをこのページの最後に記したので予約される際の参考にしてください。最少宿泊日数は2泊3日~となっています。
チェックイン
遠路はるばるナミブ砂漠までやって来ました!
到着するとすぐにホテルのスタッフが冷たいおしぼりとウェルカムドリンクでお出迎え。ウィントフックやウォルビスベイからセスリムのクララデザートロッジまでの行き方は当ブログ内の ナミビア観光レンタカー旅行記 のページをご覧ください。
ラウンジ
エントランスから足を踏み入れると、小さなレセプションを経て右手にレストラン、左手には自由に寛ぐことができるラウンジがあり、その向こうはソファの置かれたテラスが広がっていました。敷地内にあるファシリティや全体的なサービスについて説明を受け、翌日はさっそくナミブ砂漠を歩きに行くため午前5時起きとのこと。到着日はサンセットを眺めてからディナーをいただき早めに寝ることにしました。
テラス
ナミブ砂漠を望めるテラス、ミニマルな作りが痺れますね。
毎日しっかり掃除されていてソファの座り心地も良い。本を読んだり撮った写真を見ているとスタッフが声を掛けて飲み物を勧めてくれたり、心地よい距離感とホスピタリティの高さ。オフシーズンということでゲストが少なく、すぐにお互いファーストネームで呼び合うほど周りの人達とも親しく過ごすことができました。
サンセット
クララデザートロッジからは稜線のパノラマと眩いサンセットを見られました。
12月13日の日没は午後7時38分ごろ。夕方はテラスに座ってナミブ砂漠に沈みゆく夕陽を眺めてロマンチックに過ごしました。ビールやワインを愉しんでいたらナッツの盛り合わせも用意してもらえましたよ。
場所が場所だけに時間とお金に余裕のありそうな年配のご夫婦の姿が多く、地球規模の旅談議に花が咲きました。今回は僕らもナミビアで一週間、アフリカ旅行としては計24日間の旅程ですが、皆さんだいたい同じくらい長期間のご旅行でした。
下の写真に映っているのは早朝に見えた満月です。
エクスカーション(ナミブ砂漠ツアー)
ナミブ砂漠を代表する巨大な砂山や渓谷を歩くようなエクスカーションがあり、ナミビア旅行のハイライトです。主な見どころはソススフレイの Big Daddy Dune や Dead Vlei、Dune 45、Sesriem Canyon など。僕ら4人のために車とガイドさんが毎日用意され、自分たちのペースで砂漠の大自然を満喫できました!
エクスカーションは特に予約の必要は無く、ゲストの滞在日程に合わせてホテル側でアレンジしてくれます。オールインクルーシブのためツアー代も宿泊料に含まれていますが、担当してくれたガイドさんには最後に心付け(チップ)をお忘れなく。
レストラン
食事もオールインクルーシブとなっており三食ともホテルのレストランでいただきました。夜はお肉を中心に美味しい料理をコースで楽しめます。食事の内容は当ブログ内の クララデザートロッジのレストラン のページに掲載しているので参考にしてください。
プール
敷地内にプールもありました。
日中はとても暑いので水遊びをしようと考えていたのですが、それ以上に陽射しが苛烈な時期で、日焼けを避けるためにプールは控えました。
お部屋
クララデザートロッジのコテージはすべて戸建てで同じ造り。
オフシーズンのせいかレストランから一番近い眺めの良い部屋をアサインしてもらえました。
砂漠に面してベッドが置かれ、ヘッドボードの後ろにライティングデスク。クローゼット内にセーフティボックスもありました。電話は引かれていないので緊急時はガス式サイレンを鳴らしてスタッフを呼ぶことができます。Wi-Fiはロビーのみ使えると聞いていましたが、レストランに近いコテージのためかお部屋でもインターネットに接続できました。携帯電話の電波は入りません。洗濯は有料で当日仕上りです。
壁はなんとテント地で、窓がメッシュになっているので布を巻くと爽やかな風が通りました。エアコン(冷房)はありません。訪れた12月はナミビアの真夏にあたり、日没後~朝は風が心地良い涼しさで快適に眠れましたが、日中はテントの中も高温になるのでラウンジで過ごしました。一方、冬だと冷え込むので防寒具が必要です。一度も見かけませんでしたが、夜にサソリが潜り込むといけないので室内にスニーカーを置くように言われました。
ミニバー
コーヒーや紅茶はインスタント。
滞在が記念日に重なったためホテルからスパークリングワインをいただきました。
バスルーム
ウェットエリアも清潔に保たれており、しっかり熱いお湯が出ます。
トイレも水洗で紙も流せます。
アメニティ
コテージからの眺め
外の様子を眺めていると野生の生き物を見られることも。
直線的な長い角が特徴の ゲムスボック Gemsbok がお部屋のすぐそばまでご飯を食べに上がって来ました。下の写真のどこにいるのか見つけられますか?
ぐるりとナミビアを周っているならエトーシャ国立公園で色んな動物に出会うことができます。
夜にコテージの屋根へ登ると、満天の星空。
散策路
ホテルの前に簡単なトレイルがあり周辺を散策できます。
水場があるので運が良いと動物さんに出会えるかも知れません。危険なものは出てこないそうです。
クララデザートロッジの遠景。
周辺は見渡す限り、ホテル以外のものは存在しません。リゾートの門から建物までですら13kmもありますからね…野生のシマウマやダチョウが歩いている姿も何度か見かけました。
感想
宿泊施設としては簡素な作りでお部屋にエアコンも冷蔵庫もありませんが、ナミブ砂漠というロケーションに馴染んだナチュラル感あふれる素敵なリゾートであり、セスリムの周辺では最も設備の整ったホテルの一つです。食事やエクスカーションの内容やタイミングも良く考えられており、最少宿泊日数の2泊3日でもゆったりとしたペースで主な見どころを一通り観光できるように工夫されています。ここで働くスタッフや泊り合わせたゲストがまた良い人ばかりで、気持ちの良い滞在になりました。すっかりウィルダーネスサファリズのファンになり、今後ケニアやルワンダでもぜひお世話になろうと思います。
予約
クララデザートロッジはいわゆるホテル予約サイトからの予約を受け付けておらず、リゾートを運営する Wilderness Safaris の公式サイト上のフォームから問合わせを行ないます。その後、居住国に近いエージェントへ引き継がれて(自宅のあるタイの住所で問合わせたので東南アジア地区を担当する上海の Eunique Travel から連絡がありました)ホテルまでのアクセスや滞在日数をやり取りして見積りを得ます。日本の住所で問合わせるとあるいは国内のエージェントに対応してもらえるのかも知れませんが、恐らく中国窓口の方が安いのでそのまま進めることにして、代金は香港のHSBCへ米ドル建て国際送金にて前払いしました。対応はスムーズですが、最初の問合わせから支払いが完了してバウチャーを得るまで2週間ほど要しています。系列のリトルクララと並んでセスリムで最も人気のあるリゾートなので特にハイシーズンは早めの予約が必要です。詳細は以下の公式サイトをご覧ください。
www.wilderness-safaris.com/our-camps/camps/kulala-desert-lodge
なお、ホテルの名前で検索すると出てくるマゼランリゾーツという日本の旅行代理店は利用を推奨しません。回答まで一週間も待たせておきながら、リトルクララは改装のため泊まれない事実を把握しておらず、見積りについて尋ねても内訳を明示しないなど、とても送客の実績がある旅行会社とは思えない杜撰な対応で呆れました。最初は英語での入力となりますが、大切なご旅行を楽しく終えるためにもできる限り Wilderness Safaris へ直接の問合わせを行なうことをおすすめいたします。
コメント
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はじめまして!
Kitagawa様、山口と申します。
普通では体験出来ない、貴重な旅行先のブログ、お写真拝見して
おります。
羨ましいの一言です!!
そこでKitagawa様にご質問が有ります。
今年はアフリカ大陸に旅行を考えております。
ナミブ砂漠に星空を仰ぎに行きたいのです。
ナミブ砂漠で星空はご覧になりましたか?
感想等、聞かせて頂ければ、幸いです。
宜しくお願い致します。