2014
09.07

マーチャーシュ教会 (ハンガリー・ブダペスト)

マーチャーシュ教会

ハンガリーの首都ブダペストで必見の見どころ、マーチャーシュ教会 Matthias Church です。
ユネスコ世界遺産にもなっているブダの丘の上に建ち、ドナウ川の対岸からもその尖塔がよく目立ちます。この教会の夜のライトアップはもちろん、内部も鮮やかな模様や壁画で埋め尽くされていて本当に美しい!また、観光客が階上から身廊を見下ろせる教会というのも珍しいと思います。

マーチャーシュ教会 Mátyás-templom

13世紀に建てられたマーチャーシュ教会は、何度も再建や修復が行なわれています。高い尖塔は15世紀にマーチャーシュ王によって造られたもの。現在のゴシック様式の教会は、建築家の シュレク・フリジェシュ Schulek Frigyes によって19世紀末に改修されたものです。

マーチャーシュ教会 ハンガリー

反対側から。
後姿の銅像は 聖イシュトヴァーンの騎馬像 です。正面像は漁夫の砦と聖イシュトヴァーンの騎馬像のページをご覧ください。教会の前にある眺望の素晴らしい 漁夫の砦 も、シュレックによって造られたものです。

マーチャーシュ教会 ブダペスト

この一帯は ユネスコ世界遺産 に指定されています。
教会の近くには世界遺産のロゴが入った模型もありました。ブダの丘にあるマーチャーシュ教会と、その周りの漁夫の砦や聖イシュトヴァーン像との位置関係がよく分かりますね。

ユネスコ世界遺産

さっそく見学してみましょう。2013年の訪問時、入場料は 1,000 Ftでした。
(右端の 700 Ftは漁夫の砦の料金です。)

料金

ゴシック様式の外観。
屋根の模様とのコントラストが、また美しいこと!

マーチャーシュ教会

入口の木戸や装飾。
桜の花のようなくり抜きがあちこちに見られました。

工事

マーチャーシュ聖堂全景。
空いている時に撮りましたが、時間帯によっては非常に多くの観光客で溢れかえります。

マーチャーシュ聖堂

祭壇も絶賛工事中。昔から工事をしているようですが、2013年現在もまだ進行中です。
修復が終わって美しい姿を見せてくれるのが楽しみですね。

工事

振り返ったところ。窓の前にパイプオルガンが見えています。
ときどきオルガンを使った コンサート も開かれているそうです。公式サイトにスケジュールが載っていますので、興味がある方は調べてみてください。僕自身はミサの演奏を好んでいるため、コンサートはパスしました。

Matthias Church

鮮やかな壁画や模様で彩られて、全体が芸術作品のよう。
上の方にある桜の花びら型のステンドグラス、近くで見たいなぁ。こちらから博物館に入ることができるようです。

Mátyás-templom

ちょっと入口が分かりにくいので、見落とさないように。
通路に沿って貴重な美術品や法衣などが展示されています。

マーチャーシュ教会

Kitagawaの目を惹いたのはこちら、修復作業に関する展示品。
壁や柱の彩色の方法が解説されていました。

マーチャーシュ教会

型紙を当てて色を付けて…って、ステンシルの手法だったのですね。
壁紙じゃなく、ステンシルで壁を彩色するって方法もありだなぁ…なんて、自宅のリフォームの参考にもしたり。(笑

マーチャーシュ教会

上から身廊を見下ろしたところ。
教会を見学すると、ときどき上階が見えたりしますが、観光客が入れるところってほとんどありません。ここは上階を博物館にしているため、このように俯瞰することができるのです。

Mátyás-templom

大きな写真で。
パイプを束ねたような柱に施されたステンシルがなんとも艶やか!そして柱頭からのライトアップも効果的です。

マーチャーシュ教会

入口の上の壁画。

Matthias Church

新しさすら感じるデザインですね。
ヨーロッパはポルトガルとリヒテンシュタインを除いてすべての国を訪問していますが、この華麗さと荘厳さの調和、他ではなかなか見られないと思います。

壁画

そして最後にステンドグラス。近年、訪れた教会ではステンドグラスの写真を撮り集めていますが、ここでは良い一枚が得られました。工事においてステンドグラスは一枚ずつ取外して修復されているためガラスの透明度は抜群。繰返される幾何学模様はリズムを感じさせ、まったく古臭さが無いところに驚かされます。

ステンドグラス

見どころが集まる王宮の丘にあって、マーチャーシュ教会は最大の観光名所だと思います。工事が終わったら、また改めて訪れたいものです。
夜は美しくライトアップされますので、ぜひペスト側からも眺めてみてください。夜空に浮かぶマーチャーシュ教会の尖塔を背景にしたくさり橋のライトアップは、息を呑む美しさです。

マーチャーシュ教会
Mátyás-templom

僕らはデアーク広場から16番の路線バスで来ました。その様子はブダペストの市バスのページをご覧ください。地下鉄2号線(赤色)のモスクワ広場 Moszkva tér駅からは丘の上を一周するバス、Vár(ヴァール)線も走っているので、こちらもうまく利用すると良いかと思います。

【所在地】 ハンガリーの首都ブダペストのブダ側、王宮の丘の上
【営業時間】
  平日:午前9時~午後5時 / 土曜:午前9時~午後1時 / 日曜:午後1時~午後5時
【入場料】 1,000 Ft (2013年)
【WEB】 www.matyas-templom.hu/

聖イシュトヴァーンの騎馬像

プロフィール
Kitagawa

Kitagawa
南国のアイランドリゾートから地球の果ての辺境まで、4か国語の会話力を駆使して2008年から2024年までに100か国以上を旅しました!飛行機の搭乗歴は1000回を超え、2012年にはFAA(アメリカ連邦航空局)のパイロットライセンスも取得。バンコク在住。
当ブログでは今まで訪れた旅先から、写真を17205枚と心に残った体験を1101件公開しています。(2024.03.19)

2013年, '13 ハンガリー

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