RailJet （ブダペスト－ウィーン－ミュンヘン）

レールジェット RailJet はオーストリア国鉄の高速鉄道で、ウィーンを中心にヨーロッパの主要都市へ直通列車が運行されています。2013年の旅行では、ハンガリーのブダペストからウィーンを経て、ドイツのミュンヘンまで鉄道で移動してみました。

railjetの切符購入

オーストリア国鉄 ÖBBの窓口や券売機、Webサイトにて購入できます。
いずれも英語に対応しており、クレジットカードも使えます。少なくとも日本の新幹線より簡単に買えることは間違いありません。

railjetは3日前までに予約すると割引運賃もあります。
例えば ブダペスト－ウィーン－ミュンヘン を通しで買う場合、2等の正規料金は2013年6月現在 €115.60ですが、3日前だと半額近い €60程で出ていました。ただし割引運賃は日付・列車の変更が不可能なので注意が必要です。混み具合によって金額が変動するので、旅の日程が決まったらWebサイトや窓口でチェックしてみると良いかと思います。

今回はウィーンからミュンヘンまでの切符を既に入手していながら、急きょオーストリアからハンガリーまで遊びに来てしまったものですから、ブダペストからウィーンまでのチケットを別切りで購入しまして、全区間をブチ抜きで乗ってみることにしました。

ウィーン－ミュンヘンは割引運賃で €39で入手しており、それにつながるブダペスト－ウィーンの切符を正規料金の €38.40で買いました。もし座席を指定するなら別途料金が必要です。今回乗るのは2等車ですし、今までの経験からrailjetなら空席はあるだろう…ということで、席の予約はしませんでした。

ブダペスト東駅

出発はハンガリーの首都ブダペストです。
ブダペストには3つの駅がありますが、主要な国際列車はたいてい東駅に発着します。どの駅も地下鉄の駅の真ん前なので市内交通との乗継ぎはスムーズです。

電光掲示板にて出発ホームを確認、9番ホームから15時10分発です。

ハンガリーの皆さん、ほんとチェス好きですね～

railjetは車内販売のフードが貧弱なので、乗車時間が長い場合は軽食を持ち込むことをおすすめします。
駅の北西にあるKFCやマクドナルドではクレジットカードが使用できます。駅前の大工事が終われば、この駅ももう少し便利になることでしょう。

railjet 68号

こちらがオーストリア国鉄の誇る高速列車、レールジェット railjet です。
名前はとても早そうに聞こえますが、TGVやICEに比べるとお顔がちょっと間抜けかな。ÖBBのコーポレートカラーと言えば赤ですが、railjetの車体には渋い臙脂色が使われています。

ブダペスト－ウィーンは毎日7便、ウィーン－ミュンヘンは毎日6便が運行されています。ブダペストからミュンヘンまで通しで走るのは、このうち5便のみ。

既に座席指定がされているシートは、どこからどこまでの区間が指定済か窓の上あたりに液晶表示されています。何も表示されていないシートや、もし指定されていても区間外であれば、乗車券だけで自由に座ることができます。

車内販売のメニューの他に、乗車しているrailjet 68号の時刻表も配られました。
停車する駅や時刻、そして各地への最短の乗継ぎ情報が非常に見やすくまとめられていて便利です。

ブダペスト－ウィーン

発車のベルもなく、定刻にブダペストを出発。
車内では外の景色を眺めつつ、お菓子を食べたり雑誌を読んだり、のんびり鉄道の旅を楽しみます。

車窓からの眺めです。菜の花畑が綺麗ですね～

ウィーンのWestbahnhofには18時12分に到着。24分の停車時間があります。

ウィーン－ミュンヘン

ここからが長丁場。
だんだん外の景色にも飽きてきますので、PCやiPadくらい手元にあった方が暇を潰せます。テーブルの下にはコンセントも用意されています。

まもなく日没です。
どうせ終点まで乗るのですから、日が沈んでからは寝てしまいました。

そうそう、車内ではおしゃべりや携帯電話の使用がOKですが、静かにしていなければならない車両（rest area）も設定されています。過ごし方に応じて席を移動すると良いかと思います。

ミュンヘン中央駅

22時32分、ミュンヘン中央駅に到着です。
あー、疲れた！

感想

毎年春はヨーロッパに来ており、主要な電車はほとんど乗りました。慣れてしまえば簡単で、パッと切符を買ってどこへでも行けます。例年だと事前に下調べのうえ席を予約しておき1等のシートを楽しむのですが、こうして窓口で切符を買って2等のシートで移動するのも気軽で良いものです。

そろそろヨーロッパで行ったことの無い国も残り僅か。来年は、飛び飛びになっている未訪問国（ポルトガルやリヒテンシュタインやクロアチアなど）を潰して回るか、あるいは電車で気ままに好きな国を巡るのも良いかもしれません。首都間の移動だけじゃなく、地方にも足を延ばしたいものです。

2013年, '13 オーストリア, '13 ハンガリー, '13 ドイツ