05.24
ソススフレイで一番大きなビッグダディに登る!(ナミブ砂漠)
世界最古の砂漠、ナミブ砂漠。一面が赤く染まる光景に圧倒されました。その最奥部ソススフレイにある砂山 ビッグ・ダディ・デューン Big Daddy Dune を訪れ、上まで登るつもりで一歩を踏み出したのですが…
Big Daddy
ナミビア共和国 ナミブ砂漠
Sossusvlei, Namib-Naukluft National Park, NAMIBIA
国立公園ゲートから65km(車で1時間)
行き方
ナミブ砂漠観光の拠点となる町 セスリム Sesriem から舗装道で一本道。僕らは レンタカーでナミビア旅行 をしていますが、泊まっている クララデザートロッジ Kulala Desert Lodge の宿泊費にツアーも含まれているのでガイドさんにお任せしました。迷うことは無い道なので自分で運転しても来られますが、バスやタクシーなどの交通手段は無いので、ツアーに参加した方が気楽だと思います。
衛星写真
観光客が訪れるエリアの衛星写真を示します。
ナミブ砂漠は想像を絶する規模で、ざっくり言うと北海道と同じくらい広い。そのど真ん中にどういう訳か砂の割れ目が生じており、この隙間から西に入って行くのがナミブ砂漠の観光です。
その突き当たりにある ソススフレイ Sossusvlei と呼ばれる場所を黄色の丸で囲みました。売店すら一軒も無い地域なので、観光客は右上のセスリムに滞在して日帰りで砂漠を見学します。なお、ナミビアの国立公園ではドローンの使用が禁止されています。
ナミブ砂漠見学ツアー
朝5時に起きて朝食を済ませ、6時に出発。
クララデザートロッジは国立公園内への専用道を持つセスリムで唯一のリゾートなので、他のホテルやキャンプサイトに比べて短時間で砂漠の見学に来られるのが魅力です。移動中も果てしなく続く砂漠が見えました。日の出の瞬間は車を停めて外で待ちましたが、満月の時期だったのでご来光より月の美しさの方が印象に残りました。
ビッグ・ダディ・デューン
Big Daddy Dune
先に人気の高い デューン45 Dune 45 に立ち寄ってから、午前7時ちょうどに到着。遠目に見ても際立つ美しさで、ビッグダディと呼ばれる最も有名な砂丘です。今回はナミビアで一週間、アフリカ旅行としては計24日間の旅程ですが、一番楽しみにしていた瞬間です。
目の前に見えているのに歩くと結構遠い。そして近付くにつれて凄まじい大きさであることに改めて気付かされます。登るなら間違って右手の山に行かないようガイドさんに言われました、高いところに繋がっている稜線は下の写真で左端にある足跡を辿らなければなりません。
一番上まで登りたいっ!
高さは325mあり、ソススフレイでも一番高い砂丘なのだとか。
もちろんKitagawaもてっぺんまで登るつもりで来ました。どこまででも歩いて行けると信じていました!歩き始めるまでは。この旅は4人で来ているのですが…まさか女子にも後れを取って自分が座り込んでしまうとは。
はい、完全に舐めてました。砂漠すんごい大きいの!とんでもない砂の量と山の高さ。めっちゃ歩きにくい。しかも死ぬほど暑い!ゆっくり歩いた方が身のためです、調子に乗って登ると冗談抜きで命に関わります。
それでも、前に足跡の無いところまで歩いてみました。
長年憧れのナミビアまで来て、今まさにその地に立てて感動のはずなんですが…この時はもう少し歩くか今すぐ止めるかしか考えられないくらい辛かった。
本当は向こうに見えている尖ったところまで行きたかったのですが、断念。後でガイドさんに訊いたら健脚でも1時間くらいかかるそうで、もし登頂するつもりなら日の出前に来た方が良いと思います。しばらく座って休憩して、周りに連なる砂丘や風紋を撮影しました。
少しでも砂に触れて自分の足で登ると計り知れない自然の力と規模に圧倒されて言葉を失います。特に朝方は赤みを帯びたナミブ砂漠の色合いが一層強く、まさに絶景。水平に射す陽の光でコントラストが際立ち、陰となった部分がまた美しい。
振り返ってみたところ、駐車場から1kmくらい歩いたようです。
言い訳っぽくなってしまうのですが、訪れた年末はオフシーズンの非常に暑い時期で、まだ午前中だというのに焼け付くような陽射しでした。歩きにくいからとスニーカーを脱いだらソックス越しでも火傷しそうなくらい熱い。一方でハイシーズンは朝晩とても冷え込みますが、少なくとも登頂するつもりなら時期を選んだ方が良さそうです。
右手に見えている白い低地は デッドフレイ Dead Vlei と呼ばれる湖の跡地で、居並ぶ枯れ木が奇妙な光景を作り出しており見逃せないスポットです。来た道を戻るのではなく、一直線に斜面を駆け下りてみました。苦労して登っても下りはほんの一瞬です(笑
アフリカだけでなく北米・南米の砂漠もいくつか訪れていますが、ナミビアのそれは色が艶やか。来るのは大変ですが、実物を見る価値は高いと思います。上まで登れなかったのは心残りですが、また長年の夢が一つ叶って満足です。この砂漠ツアーの続きの写真は デッドフレイ Dead Vlei のページをご覧ください。さらにソススフレイの最深部へと進み、お昼ご飯を食べてから午後も砂丘見学が続きます。
Dead Vlei at Sossusvlei, Namibia (2017) by Olga Ernst, Licensed under CC BY 4.0
コメント
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Kitagawa様
いつも素敵な旅を届けてくださりありがとうございます。
年齢的に都会の旅から大自然の旅へと嗜好が変化してきました。
今回のナミビアの旅は壮大ですね。
ここまで詳しいナミビアの記事は見たことありません。
前から気になっていた場所ですが
ますます行きたくなりました。
これからも夢とロマンを届けてください。
リクエストですが
カナダのロッキー山脈や
イエローナイフのオーロラの旅もよろしくお願いいたします。