May 27, 2012

キャセイパシフィック航空・旧ヘリンボーン配列ビジネスクラス

キャセイパシフィック航空ビジネスクラスのご紹介です。
CXのCクラスは、長距離線に関しては完全にフルフラットシートになっていますが、Kitagawaのよく乗る近距離線では未だにリージョナルシートがほとんどです。でも昨年辺りからビジネスクラスに新タイプのシートが導入され始めたせいか、我らが近距離線にも一世代前のフルフラットシートの機材が回ってくる場合があります。

キャセイパシフィック航空ビジネスクラス

今日はキャセイパシフィック航空のビジネスクラス、ヘリンボーン配列の旧タイプシートの搭乗記です。タイミングとして本当は新タイプのシートをご紹介できれば良いのですが…香港バンコク間の単純往復が多いKitagawa、しばらくその機会は無さそうです。(涙

シップはこちら、エアバス A330-300型機。バンコク線ではよくお世話になっています。
写真は香港国際空港にて搭乗前に撮影しました。

キャセイパシフィック航空エアバス A330型機

キャビン全景の写真が無いので少し分かりにくいかもしれませんが、全席が通路側となっており、進行方向に対してシートが斜めに配置されています。魚の骨に見立てて、ヘリンボーン配列なんて呼ばれたりします。

ヘリンボーン配列フルフラットシート

横幅が狭そうに見えるのですが、座ってみると意外にも快適なものです。でもこれ、せっかく窓側でもお外が見えないんですよねぇ。
コントローラーなどは隔壁の部分に埋め込まれています。割と考えられた配置で、使い勝手は良好です。

キャセイパシフィック航空・旧ヘリンボーン配列ビジネスクラス

キャセイはドアクローズ前にウェルカムドリンクや新聞のサービスがあります。
もちろん離陸後にも改めて飲み物のサービスがあり、キャセイオリジナルの「キャセイディライト」をいただきました。これはキウイベースのココナッツジュースです。

キャセイディライト

その後はワインリストやメニューをいただきつつ、一人一人に挨拶があったり、距離感の近い対応が続きます。キャセイはチームワークが素晴らしく、サービスは流れるようにスムーズです。
日系のようにブロックごとに担当を割当てる方法も悪くはありませんが、こと近距離線でフライト時間が短い場合にはキャセイのようにテキパキとサーブされる方が乗客としても有難いものです。

CXヘリンボーンシート

水平飛行に移って早々に機内食のサービスに入ります。まずはスターターから、ローストダックの冷菜です。シャンパンはビルカール・サルモンとのこと、パシフィックサンライズにしていただきました。ブレッドは温められており、お気に入りのガーリックトーストをチョイスです。

キャセイはビジネスクラスもワゴンサービスです。これをエコノミークラスっぽいと感じる方もいるようですが、待たされずに実物を見て選べるので、僕は歓迎です。メインディッシュは3種類ある中から、オーストラリアのテンダーロインを選んでみました。

キャセイパシフィック航空ビジネスクラス機内食

味付けが少し濃いものの、機内食としてはよく出来ています。少なくとも同じ路線を飛ばしているタイ航空のビジネスクラスよりは美味しくいただけます。満席でしたが、ワインやお水なども程よいタイミングでサーブしていただけて、さすがキャセイという感じです。

デザートこの後はデザートのアイスクリーム、さらにプラリネに食後の飲み物と続くのですが…

この便ではメイン以降のサービスを断って寝てしまったので、左の写真は別のフライトのものを使わせていただきました。疲れ切っていたせいか、バンコクに着くまでぐっすり。やっぱりフルフラットになると違いますねぇ~

自席からの眺めはこんな感じ。
コントローラーの操作にて、シートが足を載せるオットマンの場所までスライドし、フルフラットになります。JALでは未だに長距離のビジネスクラスでもライフラットなので、搭乗時間の長い欧米線なら香港経由でキャセイという選択もありだと思います。
(JALでも名古屋からですとどうせ成田まで飛ばなくてはなりませんので、飛行機に乗る回数は同じです。忘れていけないのは復路便でして、近年は帰りの乗継ぎで成田での荷物の通関と預け直しが必要になってしまったので、スルーにできる香港や仁川に比べてJALはかなり不便です。)

キャセイパシフィック航空ビジネスクラス搭乗記

座ってしまえば周りは見えず、プライヴェート感の高い快適なシートです。個人用モニタは大きく、ヘッドホンもノイズキャンセラー付きのものが用意されているので、映画も存分に楽しめます。機内エンターテインメントはもちろん日本語メニューもあります。

キャセイパシフィック機内エンターテインメント

コントローラーはこんな感じ。到着までの時間が手元で確認できるのが便利です。

CXビジネスクラス

個人用モニタちなみに キャセイの近距離用のリージョナルシートですと左の写真のようなボロい装備で、とても視聴に堪えません。同じ A330だというのに当たり外れの差が凄すぎ!キャセイは機材変更も多いので、毎回乗るまでドキドキしちゃいます。(笑

さて、このキャセイパシフィック航空のフルフラットシート、なかなか優れているのですがいくつか難点もあります。
まず全席が通路側を向いていますので、残念ながら窓側でも外が見えず、また同行者がいる場合も顔を見てお話をすることが困難です。ビジネスマンには良いものの、カップルやファミリーでの利用には適しません。全員が通路に向かって足を投げ出しているというスタイルも、個人的にあまり好きになれないところですが…

そこで現在、キャセイではこれらの問題点を解決した新タイプのビジネスクラスのシートを長距離線に順次導入しています。同じくヘリンボーン配列ですが、シートを通路と反対側に向けることで多くの問題が解決されており、相当に完成度が高いようです。近々、北米線で乗る機会ができましたら、改めてご紹介できればと思います。

少し愚痴ってしまいましたが、このようなシートを開発したキャセイはさすがと思います。これで一世代前のハードですからね…日系のだいぶ先を行っていることは間違いありません。

香港旅行記インデックス
2012年 バンコク線搭乗レポート