May 04, 2010

国立人類学博物館@メキシコシティ

国立人類学博物館Kitagawa@Mexicoです。
まずは首都、メキシコシティの「国立人類学博物館」(Museo Nacional de Antropologia)を見学してきました。大して期待していなかったのですが、ここの展示は非常に充実しており驚きました…メキシコ古代文明に全く疎い僕ですら、半日も楽しむことができました。

メキシコシティ宿泊先のホテルから近いので、歩いて行きました。心地よい並木道をのんびり歩いて15分くらいの距離です。

ところでメキシコでのガイドブックですが「るるぶ」を使用しています。これを使用している個人旅行の方には会ったことがありませんが(エジプトやトルコでは「よくそれでこの遺跡まで来れましたね」と驚かれる始末です)、カラーの写真が満載で楽しいですよ!この博物館の紹介も、題して「メキシコ古代文明の謎を紐解く ~国立人類学博物館~ 完全ガイド」ですからね!
まぁ冗談はさておき、メキシコシティやカンクンへのご旅行なら充分な内容ですし、少なくともこの博物館については「地球の歩き方」より「るるぶ」の方が上手にまとめられています。

ガイドブック

国立人類学博物館入場料は 51ペソ(374円)。
上の写真の正方形のチケットが入場券です。日本語のオーディオガイドなどは用意されていません。

中庭の周りに、時代やエリアごとに展示室が分けられています。全てをじっくり見て回ると相当な時間を要しますので、関心のある展示室から見学することにしました。僕が選んだのは「マヤ」「メヒカ」「テオティワカン」です。

国立人類学博物館この手の“人類”とか“歴史”とか付く博物館は期待外れなことが多く、暇つぶし程度にしか考えていなかったのですが、なかなかどうして展示が工夫されており、飽きることなくかなり楽しめました。実はもう少し勉強して来るんだったと後悔したくらいです…ここまで充実した内容だったとは!

展示品の数も膨大です。壺や像などは見た目のユニークなものが多いのですが、中には見る者をおちょくっているとしか思えないような奇想天外なデザインのものもたくさんあります。
中央の写真はマヤの出土品の目玉である「パカル王の翡翠の仮面」。右は文字の刻まれた石版です。マヤは数学も発達しており、数字には既にゼロの概念を持っていたそうです。

壺翡翠の仮面文字

メヒカの出土品であり、この博物館で最大の見所は、「太陽の石」と呼ばれる円形の石版。直径3.5mもあり実物は凄い迫力の大きさです。表面のレリーフはアステカの暦を表しているらしく、1年がきちんと365日となっているとのこと。

太陽の石アステカ・カレンダー

太陽の石 アステカ・カレンダー

太陽の円盤最後は、後日見学に行く テオティワカン遺跡 の出土品をチェック。左の写真は太陽のピラミッドの前にあったといわれる円盤。中央の怪しい顔は太陽の神 トナティウを現しているとのことです。

下の写真はケツァルコアトル神殿のかつての彩色を再現したレプリカ。本物の現在の姿と見比べてみると面白そうですね。

テオティワカン

2010年メキシコ旅行インデックス

(2010年4月4日)