Wホテル・メキシコシティ
メキシコでは「Wホテル」に泊まりました。
これまで泊まる機会が無く、今回初めての宿泊となります。その結果や、いかに?
(もしメキシコシティで泊まるなら、このWホテルはおすすめですよ!)
感想: お金をかけてゴージャスにするのは簡単ですが、モダンでありつつラグジュアリーな空気を作るのは、やっぱり高いセンスですね!見習いたいものです。
まぁまずホテルの名前が「W」って一文字なところから常軌を逸してますが、エントランスやロビー、エレベータや廊下からワクワクさせてくれます。そしてお部屋に入った瞬間「うわぁ~」って声が出てしまいます。この感じ、いつものホテルと全然違うテイストです。
Wは一応、スターウッド系のホテルですが、いわゆる デザイナーズホテル(これは和製英語なので、欧米では一般に「ブティックホテル」と称されます)で、北米を中心に世界展開しています。
ビビッドな色使いと斬新なレイアウトがなされており、全体を通して赤と黒の強いコントラストが目につきます。廊下や部屋の天井は真っ赤です。配色といい内装といいお部屋の作りといい、すべてが計算し尽くされた仕上がりであり、なかなかの完成度です。グラスの位置もソファーの高さもタオルの枚数も、あたかもそれが当然であるかのように、完璧に決まっていますね!
これは決して大げさな評価ではなく、なぜホテル通の皆さんがWホテルを絶賛しているか、泊まってみてようやく判りました。写真で見るとエキセントリックな配色やレイアウトに戸惑ってしまうのですが、実際は居住性に富み非常に心地よい空間です。
今回のカメラは広角の弱いデジカメなので切れてしまっていますが… 42平米とゆとりある広さです。
タイル張りの床が、裸足で歩くのに気持ちいい!このソファ、大人一人が寝転ぶには充分な広さで、ガイドブックを見たりネットをしたり、ほとんどここで遊んでいました。
ではざっくりとお部屋の紹介をしましょう。
部屋のドアを開けると、クローゼットやバスルームのドアが並ぶ…というのが大半のホテルの標準的なパターンですが、ここWではいきなりお部屋です。
入り口は床も壁も黒いカーペットに、巨大なミラー。横に充分な広さのクローゼットが続きます。
シンク(洗面台)がお部屋の中に結構なスペースで設けられています。そう、バスルームが空間的に分離されていないのです。最初、えぇ~っと思いましたが、これは意外にも使いやすいですよ。
全て目や手の届く範囲で済ませられるので、起き掛けでコーヒーを淹れつつ、歯を磨きながらテレビを見る…なんて感じで、アレもコレも同時にしたい僕には便利な作りでした。
ミニバーの内容も充実しており、冷蔵庫は満載です。
最近は冷蔵庫が空っぽのホテルも多いのですが、僕は買って来るのが面倒なたちなので、冷蔵庫の中身はあればあるだけ嬉しいですね。ビールだけで3種類ありました。
温かい飲み物はルームサービスで。僕はコーヒーを飲みまくるので、携帯湯沸しを持参です。(スターウッド系で必ずコーヒーメーカーがあるのはウェスティンです。)
ちなみに傘やソーイングキットなどは、無料で貸してくれるホテルも多いので、写真のような形での「販売」は賛否が分かれるところかもしれません。
ぬいぐるみはWの各ホテルにあるようですが、あまりに不細工。スタバの熊よりひどい…。コンラッドみたいに可愛く作ってくれると、集めてみたくなるんですけどねぇ。
AV関係も一通り。ビデオオンデマンドも充実していました。
最近はiPODのドッキングステーションも外せませんね!
お気に入りの音楽をかければ、気分も上々です。
バスルームはなんとお部屋の突き当たり、窓側にお部屋と一続きで作られています。つまりトイレ以外は空間的に一体化しているわけで…
う~ん、凄い作りです。部屋からも外からもバスは丸見えなので(もちろんカーテンはありますが)、間違っても同性2人では泊まれないホテルですね。
シャワーは嬉しいレインシャワー。湯量も充分です。ただしバスタブはありません。
置かれているアメニティは僕にはちょっと合いませんでした…この辺は凝らずにロクシタン辺りで無難に済ませてくれる方が有難いのですが。
ブラインドを開けると緑豊かなメキシコシティを見渡せて、またバスルームには大きなハンモック!が用意されています。シャワータイムも楽しくなっちゃいますね!
最後にホテルの外観。正面の道路は裏通りのような細い道です。この通りに、ニッコー、インターコンチネンタル、JWマリオット、Wホテル が並んで建っています。
閑静なエリアで治安も良い一帯です。左の写真はお部屋からの眺め。今回は7階でした。
スターウッド系では最近、好んでウェスティンに泊まっていましたが、Wホテル凄くイイ!今後、Wのある都市では積極的に泊まっていきたいと思います。
モダンでありながら、高いデザイン力により、ラグジュアリーな居住性が実現されています。お金をかけてゴージャスにするのは簡単ですが、モダンでありつつラグジュアリーな空気を作るのは、やっぱり高いセンスですね!見習いたいものです。
価格帯としては、シェラトンやウェスティンよりも上なので、高級ホテルの中でも少し高い部類に入るかと思います。しかし、それ以上に価値あるホテルブランドだと思うので、機会があれば是非泊まってみることをおすすめします。幸い、メキシコのWは比較的リーズナブルですので。
(Wホテルはアジアだと香港やソウルにあります。なお横浜への進出計画は昨年中止になりました、残念!)
私見ですが、Wは相対的にサービスよりファシリティに力を入れており、またサービスも「必要なものは分かるようにしておくか予め部屋に用意しておく」という方向性が強いので(もちろんリクエストには迅速に対応してもらえます)、日本の高級ホテルに比べるとスタッフの対応は非常にさっぱりしたものです。ある程度旅慣れて英語でのコミュニケーション能力があった方が、より快適に過ごせると思います。
今回はフライトが早朝で朝7時にホテルに着いたのですが、事前にメッセージを流してあったせいか、到着した時にはもうお部屋を用意していただけていました。夜行便だったので、これは助かりました。シャワーを浴びたら睡魔に襲われ、すぐにベッドに…
なおホテルでタクシーを頼むと黒塗りハイヤーを準備してくれるのですが、これが非常に高い!ただしメキシコシティではリブレと呼ばれる流しのタクシーは非常に危険なので、シティオと呼ばれるタクシーを呼んでもらうようにしましょう。
地下鉄の駅や博物館までは徒歩圏内なので、観光にも便利な立地です。
このページで紹介したのは「Spectacular Room」というダブルベッドのお部屋。
他にツイン(2ベッド)のお部屋(Wonderful Room)もありますが、あの心地よいソファが無くなってしまうようなので、事情が許す限りこちらの1ベッドのお部屋がおすすめです。
詳細・ご予約はこちらから(日本語ページもあり)
Wホテル・メキシコシティ