December 14, 2009

ガラパゴス諸島クルーズ:1日目、サンタクルス島

ガラパゴス諸島クルーズKitagawa@エクアドルです。
ユネスコ世界遺産の自然遺産第一号である ガラパゴス諸島。ここは全体の97%が国立公園に指定されており自由な観光はできませんので、クルーズ船「サンタ・クルス号」に乗船し、4泊5日でガラパゴス諸島を回ります。
クルーズは、洋上での生活や他の参加者との交流など、旅行の中でも格別の楽しみがあります。出会った動物の写真を混ぜながら、クルーズの様子も紹介できればと思います。

(今回の船はインターネットも利用できます!洋上からブログ更新しています。)

サンタクルス号に乗船

初日は、10時半にガラパゴス諸島のバルトラ空港でクルーの出迎えを受けて、バスで桟橋へ移動。空港のあるバルトラ島は怖ろしいほど何もない荒涼とした土地で、果たして本当に動物がいるか不安になります。
大型の船は桟橋に接岸できないので、ゴムボートで乗船です。人数が多いため結構時間がかかりますが、いきなり桟橋のど真ん中にアシカが寝ていたり、参加者は大興奮。
乗船と同時に、おしぼりとウェルカムドリンクをもらい、チェックイン。部屋に荷物を入れてから、全員がレストランに集まって昼食です。その後、オリエンテーションや避難訓練が続きます。
サンタクルス号はガラパゴス諸島を周るクルーズ船の中でも大型であり、100人近い乗客がいます。そこでまず始めに、クルーズ全体を通じてのグループ分けがあり、私が入ったのは、ニュージーランドやイスラエルや中国からの参加者から成る14名のグループです。
(国籍は個々と話をして、3日目にようやく判明しました。)
乗客の出身国は世界各国まちまちですが、このクラスのクルーズに参加するような人は間違いなく英語が話せます。クルーズを楽しく過ごすには他の参加者とのコミュニケーションが不可欠で、やはり英語力は必須です。日本人は私一人ですし、特に今回は一人での参加なので、皆さんの名前を覚えて積極的にこちらから声を掛けるようにしたいと思います。

サンタクルス島

ガラパゴス諸島クルーズ初日の午後は、船の名前と同じ サンタクルス島 に上陸です。
ここではイグアナが多数見られ、上陸早々 ウミイグアナ のお出迎え。爬虫類なのに海に潜れるという珍しいイグアナですが、ガラパゴス諸島ではどこでも見られる最もポピュラーな動物です。

ガラパゴス諸島クルーズこちらは リクイグアナ。環境に応じてここまで生態が変わるものかと、先のウミイグアナと比較して、進化の過程に思いを馳せます。何でも食べるらしく、特にサボテンが好物だとか。
イグアナは寿命が60年もありますが、いずれも絶滅危惧種に指定されています。

ガラパゴス諸島クルーズガラパゴスの島はかなり荒涼としており、サボテンが点在しています。黄色い花を見つけました。
島歩きはナチュラリストガイドと呼ばれる、訓練を受けた国立公園のレインジャーと一緒に回ります。様々な説明を聞きながら割とのんびりしたペースで歩きますが、常にガイドの指示に従って行動しなければなりません。

ガラパゴス諸島クルーズサボテンはまるで木のように高くなっています。というのも、ゾウガメやイグアナに食べられないよう、葉が上の方に付くように進化したそうです。(ゾウガメやイグアナがいない島では、サボテンは上には伸びず地面を這っています。面白いですね!)
動物だけでなく植物も島ごとに多様な変化を見せ、興味は尽きません。

初日は忙しく、船に戻った後もイベントが続きます。
クルーズでは船全体が日程表に沿って動きますが、その都度放送も入ります。今回の館内放送は、スペイン語、英語、ドイツ語、の順番で流れるようです。

夜は19時から我々のグループの担当ナチュラリストガイドであるカルロスから翌日のブリーフィングを受け、その後船のスタッフの紹介を兼ねたカクテルパーティーが催され、そのまま夕食へ…
ディナーは前菜とメインをそれぞれ数種類から選べるようになっていて、コース仕立てて出てきました。なかなか凝った盛り付けで、味も上々です。

今日の人達

昼食では、私と同じく一人で参加していると思しきジムと相席しました。スキンヘッドの屈強な風貌の中年のカナダ人で、フランスに数年すんで語学を勉強したとか、バイクで北米・中米・南米と走り抜けてきたなど、いきなり筋金入りの旅行者に出会いました。このルートはパナマ付近に一部どうしても陸路で抜けられない箇所があるのですが、それを尋ねたところ、待っていましたと言わんばかりに「船を借り上げて5日間掛けて抜けた」とか「飲み水は雨水だった」とかすごいことを言っていました。
コロンビアの危険性については、合衆国よりは安全だと豪快に笑っていたのが印象的でした…
夕食では同じグループになったニュージーランドからの皆さんとテーブルをご一緒しました。
マイケルと、その彼女と、そのまた妹さんの、3人組のようです。6ヶ月前からロンドンで働いているらしく、英国の話や外国で働くことについて意見交換できました。
先日ロンドンに行ったばかりですし、こちらも外国で働いているので、共通項があり話も弾みます。
クルーズには、国籍や年齢や職業を超えて、瞬間的に友達になれるミラクルがあると思います。

2009年エクアドル旅行インデックス