07.21
セントルイス砦と小さなマリゴの町 (カリブ海・セントマーチン)
カリブ海にある セント・マーティン St. Martin は北がフランス領、南がオランダ領というユニークな島。せっかく来ましたので反対側にあるフレンチサイドまで足を延ばしてみました。丘の上に残るセントルイス砦からは、首都マリゴの町とカリブ海を一望できます。
行き方と島内交通
セントマーチンは小さな島ですが、クルーズで寄港する観光客が多いとあってタクシー代が割高です。
それでも楽なので マホビーチ からタクシーで来ちゃいましたが、もしダッチサイドの首都 フィリップスバーグ Philipsburg との行き来ならバスを使うと安上がりです。
街の人に教えてもらったところ、バスは通りで適当に合図して停めれば良いとのこと。マリゴでは オランド通り Rue de Hollande で簡単に拾えます。正面に行き先が出ており、運賃は距離によって1~2米ドル。主な路線はフィリップスバーグ~マホビーチやフィリップスバーグ~マリゴで、いずれも1人2ドルで乗車できました。(マホビーチとマリゴを直接結ぶ路線はありません)
フィリップスバーグとマリゴの間は10kmの道のりですが、一本道のせいかよく渋滞するようで帰りは倍の40分近くかかりました。これはバスに限らずタクシーでも同様なので、クルーズの場合は時間に余裕をもって動いた方が良さそうです。なお、ダッチサイドとフレンチサイドの間にゲートなどはありません。
僕らもカリブ海クルーズでセントマーティンに寄港しており、桟橋のあるフィリップスバーグから日帰りでマリゴに来ました。まぁクルーズ客ならエクスカーションに乗っちゃう方が楽でしょうけど、どうしても早起きが苦手なものですから…(笑
この日の行動は セントマーティン旅行記 にまとめていますので参考にしてください。
マリゴ
さて、セントマーティン島のフレンチサイドの首都 マリゴ Marigot にやって来ました。
この先にはマリゴ湾に面して アンギラ行きのフェリー乗り場 もあります。
観光客の姿はまばらで、フィリップスバーグの賑わいと対照的な静けさです。
カフェで一休みすればコートダジュールの片田舎にでも来たかと錯覚してしまうほど。
見上げると丘の上に城塞が。ビーチを除けば島で唯一の見どころであるセントルイス砦です。
カフェのお兄さんに行き方を訪ねたところ抜け道を教えていただけました。
セントルイス砦
セント・ルイス砦 Fort Saint Louis は島を守るために1786年に作られた要塞。
ということは眺めも良いに違いありませんね!
自由に見学できるようなので、つづら折りの階段を上まで登ってみましょう。
今や僅かばかりの城壁の遺構や大砲が残るのみ。
はためく赤白青のトリコロールがフランス領であることを感じさせます。
セントマーチンはコロンブスによって1493年に“発見”されますが、スペインの関心はそれほど高くは無かったようです。積極的に植民を進めたのはフランスとオランダで、1648年に締結されたコンコルディア条約により島が二分されます。以来、セントマーチンは北がフランス領、南がオランダ領となっています。
その後もイギリスの攻撃を受けたり、19世紀までは戦いが絶えなかったようです。そう言えばお隣のアンギラはイギリス領でしたね、ここセントルイス砦からもアンギラの島影を見ることができます。
観光に力を入れ始めて旅行者が増えるのは20世紀も後半になってからのこと。今ではどこに行っても英語が通じるほどで、レンタカーを借りて島内観光を楽しむ人も多いそうです。
眺望は素晴らしく、真っ青なカリブ海を一望できました。
上の写真で彼方にうっすらと見えているのが アンギラ Anguilla ですよ。
マリゴの人口は3万人強で、フランスの海外準県 DOM-TOM という位置付け。
Saint Martin をフランス語読みすると サンマルタン となります。
治安のよい島で、お散歩がてら上まで登ってくる観光客もチラホラといらっしゃいました。
最後にマリゴとセントルイス砦の解説を掲載しておきます。
来てみたところ実にひっそりとしており、ここまで足を延ばすクルーズ客は少ないようです。
確かにフィリップスバーグと比べれば地味な印象は否めないマリゴの町ですが、セントルイス砦はこの島の歴史を感じるにはこの上ない場所でした。島のどこからでも30分くらいで来られますので、2つの国・町の違いを肌で感じてみてはいかがでしょうか?
この後は免税店でショッピングを楽しんでから、夜のイベントが待つディズニーファンタジー号へと帰りました。
Fort Saint Louis
カリブ海 小アンティル諸島 セントマーチン島 マリゴの丘の上
【行き方】
プリンセスジュリアナ空港やマホビーチからタクシーで約10分
またはフィリップスバーグからバスかタクシーで約20分(本文参照)
【入場料】 無料
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。