07.12
シャンボール城 (フランス)
フランス王フランソワ1世のため16世紀に建てられた シャンボール城 Château de Chambord。
ここは正面からの眺めが流麗で、まさにロワール古城巡りのハイライト!流域で最も大きな城館であり、ユネスコ世界遺産にも登録されています。
Château de Chambord
【行き方】 ブロワ Blois から車またはバスで40分
【開館時間】
3月31日~10月28日: 午前9時~午後6時
10月29日~3月30日: 午前9時~午後5時
【休館日】 1月1日、12月25日、他
【入場料】 13€(2018年 現在)
【駐車場】 6€
【URL】 www.chambord.org/en/
半月に渡るフランス旅行のうち一週間はレンタカーを利用しており、後半はいつか来たいと思っていたお城巡りに充てました。最終日の前日、ブロワ Blois の町からシャンボール城へと向かいます。
シャンボール城はロワール川の流域で最大の見どころ。
元はフランソワ1世が狩猟の際に滞在する離宮として建てられたそうで、広大な森の中に佇んでいます。防衛は考慮しない作りで、お城の正面からは開放的な、まさに絵に描いたような美しい姿を望めました!
建物は二重構造になっています。
ぐるりと周りを囲む建物の中央に、四方に円形の塔を持つ本館ことドンジョンがあり、庭園に面する側が一続きになっています。模型で見るとその構造や表と裏で密度の差が分かりました。
建物への入口は、その裏側にあります。
426室もある大きな宮殿ですが、整備され見学できるのはドンジョンの3フロアと屋上のみ。規模の割に時間をかけず一回りすることができそうです。
屋上の塔や中庭の一部が工事中でした。
特にルートは設定されておらず、自由に見て歩けます。
地上階
日本でいう所の1階にあたる地上階。
まず目に付くのはドンジョンのど真ん中を貫く階段で、こういう作りのお城は初めて見ました!
二重らせん階段
城館の中央にある二重らせん階段がシャンボール城の大きな特徴。
二対の階段が組合わせられており、二人の人物が出会うことなく昇降できる傑作の建築物と言われています。この階段を上り下りしながら、各フロアの四方にあるお部屋を順に見学しました。
狩りの間
名士の間
18世紀の台所
1階
1階は日本でいう所の2階です。
16世紀から18世紀の装飾が施された続き部屋や19世紀の品を所蔵するシャンボール伯の美術館を見学できます。
総督の間
賓客の間
シャンボール伯美術館
渡り廊下
チャペル
ホールに飾られた調度品
2階
2階は日本でいう所の3階です。
ホールではフランソワ1世の紋章が刻まれたヴォールト天井が見られ、凱旋門の役割を果たしているのだとか。見学ガイドによると「F」の文字は火と影と王の頭文字から取られているそうです。
ヴォールトの間
3階
大階段を登り切ると屋上のテラスに出られました。
ゴシック様式とルネッサンス様式が折衷されており、王家の象徴である百合の花をイメージしたという尖塔も間近に見上げることができました。最も高い塔は地上から56メートルあります。
庭園
テラスから見下ろした庭園、整備されたばかりとあって美しい。
シャンボール城の周辺は 5,440ヘクタールに及ぶフランス国有地となっており、森林公園としてはヨーロッパ随一。そのうち 1,000ヘクタールが解放されており、カヤックやサイクリングを楽しむ人たちも見かけました。
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