10.19
サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂 (イタリア・フィレンツェ)
イタリアのフィレンツェにある ドゥオーモ Duomo、ことサンタマリアデルフィオーレ大聖堂(花の聖母の大教会)を見学しました。並んで建つ礼拝堂や鐘楼とともに、フィレンツェ歴史地区としてユネスコ世界遺産に登録されています。
Cattedrale di Santa Maria del Fiore (Duomo di Firenze)
【住所】 Piazza del Duomo, Firenze 50122, ITALY
イタリア共和国 トスカーナ州フィレンツェ市 大聖堂広場
【開館時間】 10:00~17:00(土・日は~16:45、日曜は13:30~)
【TEL】 +39 055 230 2885
【URL】 www.ilgrandemuseodelduomo.it/
大聖堂広場
Piazza del Duomo
フィレンツェ中心部の広場には「花の聖母の大教会」と呼ばれるドゥオーモを中心に「サン・ジョヴァンニ洗礼堂」と「ジョットの鐘楼」が建ち並び、フィレンツェきっての観光名所。建物に囲まれた広場にくっつくように並んでいて観光客も多いので一枚の写真に収めるのに苦労しました。何度か来てみましたが、やはり晴れの日の方が絵になりますね!
ドゥオーモ
Duomo di Firenze
まずは中心に建つ巨大なドゥオーモに入ってみました、入場無料です。
1296年に着工し完成は1436年で、なんと140年もかけて建てられたカトリックの大教会。後ろにほとんど隠れてしまっていますが100mを超える高さのドームが特徴で、積み上げたレンガだけで耐えられるよう二重構造になっているそうです。
ファサード
エクステリアは白い大理石を基調に色の付いた大理石で装飾されています。
特にファサードの精緻な幾何学模様が素晴らしく、19世紀に再建されたものだそうです。
身廊
ゴシック様式の身廊は奥行き153m。
壁や天井はシンプルな作りで、奥にチラリと見えるフレスコ画が遠くからでも目を惹きます。
床も大理石を使って装飾されていました。
下の写真は入口にあたる拝廊の様子。
ユネスコ世界遺産、フィレンツェ歴史地区 Historic Centre of Florence に登録されていることが示されていました。今も祈りを捧げる市民が絶えず訪れる場所なので静かに見学したいですね。
祭壇
こちらが祭壇、その簡素な作りは外回りの装飾と比べて対照的です。
教会に付きもののステンドグラスやパイプオルガンも現代的に感じられるほどスッキリとした作りでした。
クーポラの天井画
ドゥオーモの見どころはクーポラに描かれたフレスコ画。
旧約聖書の「最後の審判」を題材とし、画家ヴァザーリや弟子たちにより16世紀後半に作られた傑作です。天井の曲面に合わせてまるで階段状に見えるよう立体的に描かれた絵で、真下から見上げてぐるぐる回って見とれていたら目も回ってしまいました…その時の動画は現地からinstagramにも投稿しています。
サン・ジョヴァンニ洗礼堂
Battistero di San Giovanni
ドゥオーモの正面に建つ八角形の建物が聖ヨハネ(サン・ジョヴァンニ)に捧げる洗礼堂で、11世紀の建設。
14~15世紀に設けられた3つの青銅製の扉のうち、ドゥオーモに対座する東門は必見です。
天国の門
こちらがその東門。
旧約聖書のシーンが描かれたレリーフが美しく、ミケランジェロが“天国の門”と呼んで称賛したそうです。
ジョットの鐘楼
Campanile di Giotto
ドゥオーモに並んで建つ大鐘楼。塔の高さは約84mあり、頂上部には展望台が設けられています。
1334年に着工したものの、建築家のジョットは基部だけを作って亡くなってしまい、第二層をアンドレア・ピサーノ、第三~五層をフランチェスコ・テレンティが引き継いで1359年に完成したとのこと。そう言われてみると確かに少しずつデザインが違っていますね!
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