11.24
ザグレブ大聖堂 聖母被昇天大聖堂 (クロアチア)
クロアチアの首都 ザグレブ Zagreb にあるカトリック教会、聖マリア被昇天大聖堂。
旧市街きっての見どころであり、2つの尖塔が美しい。その高さは国内一を誇り、市内どこからでも良く見えました。このカテドラルの歩んだ歴史はクロアチア史そのものであり必見です。
Zagrebačka katedrala
【住所】 Kaptol ul., Zagreb, CROATIA
【休館日】 なし
【入場料】 無料
新市街と旧市街の境目にあたる イェラチッチ広場 Trg bana Josipa Jelačića から坂を登ってスグの場所にあり、ここを観光の起点にしました。塔の高さは100m以上あり、近くから一枚の写真に収めるには広角レンズを使ってもギリギリです。
ザグレブ大聖堂の正式名称は 聖マリア被昇天大聖堂 Cathedral of the Assumption of the Blessed Virgin Mary。歴史を紐解くと11世紀にはこの場所に教会があったようで、1093年にハンガリーの ラースロー1世 I. László が教区を宣言し本格的なカテドラルの建造が始まります。その後タタールやオスマントルコの攻撃で破壊され、その度に再建や増築を繰返し、現在の建物は1906年に完成したもの。
東西に長い身廊。
自由に見学できますが中は荘厳な空気に包まれており、祈りを捧げるクロアチアの人たちの姿が絶えません。
祭壇
主祭壇の奥には列福 アロイジエ・ステピナツ Alojzije Stepinac の石棺がありました。
ステピナツ大司教は現代クロアチア史で激動の時代を生きた聖職者です。
ステンドグラス
パイプオルガン
パイプオルガン横の壁に書かれた不思議な文字にも注目。
帰国後に調べてみたところスラヴ語圏で最古の グラゴール文字 らしく、キリル文字の原型となったそうです。
解説
いかにもヨーロッパの教会らしい堂々たる佇まいで、細部まで計算され尽くした作りに感じられました。
右の宗教画は聖母被昇天をモチーフに描かれたものでしょう。
2016年の訪問時は曇り空だったのが残念。
特に美しいのは夕暮れ時で、夕焼けに照らされて赤く染まりました。
1880年の地震・火災の後に再建されており、現在のファサードは完全なネオゴシック様式。
以前は四角い塔が一つだけの素朴な外観で、その姿をザグレブ市博物館の模型で見られます。
細かな装飾は材料に砂岩を使うことで施されていますが、劣化が早いため20世紀末から石灰岩に置き換える工事が進められています。2016年現在、右側の尖塔を修復工事中でした。
塔の高さは108mありクロアチア国内の建築物として最高の高さを誇る聖母被昇天大聖堂。遠くからでも目立ちます。
ほぼ同じアングルからの絵が シェラトン ザグレブ ホテル のお部屋にも飾られていました。
カプトル広場
聖母被昇天大聖堂が面するカプトル通り。
広場の噴水には4体の黄金の天使に守られた聖母マリア像をいただく塔が建ちます。
周辺の様子
大聖堂から西の方にザグレブ旧市街が広がっており、中世に造られた見どころが点在。
石の門や聖マルコ教会の人気が高く、大聖堂そばの青果市場も覗くなら朝早く観光に来た方が良さそうです。曲がりくねった細い トカルチチェヴァ通り Ul. Ivana Tkalčića にはお洒落なカフェやレストランが建ち並んでいて賑やか。急ぎ足、ザグレブ旧市街観光に向かいました。
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