04.11
非推奨: セントレジスホテル大阪
セントレジスホテル大阪の宿泊記です。
ハードは割と良く出来ているのに、サービス面では磨ける部分が多いというか…あまりにミスが多発して、ホテルは器ではなく人が命だと痛感する滞在となりました。事実は小説より奇なり、まるで嫌がらせのように珍しい体験の数々をご笑覧ください。
The St. Regis Osaka
【住所】 大阪府 大阪市中央区本町3丁目6-12
【TEL】 06-6258-3333
【URL】 www.stregisosaka.co.jp/
毎年100泊以上もホテルを泊まり歩いていると日々色々なことが起きるもので、基本的には細かなことを気にしておらず、また不快な口コミを広めてもメリットが無いため当ブログにおいてネガティブな言及をすることは滅多に無いのですが、タイミングの悪さでは片付けられない行き違いが限度を超えて度重なったのでここに記録を残しておきます。国内の高級ホテルに精通したホテラバ勢が、行間あるいは言外に匂わせる“改善の余地”はかなり大きなもののようで、その根本は実態が伴わないホテルマンの過剰な自信にあると感じました。
昨年から大阪への訪問が急増しており、夏の滞在先の下見の意味を込めて泊まったホテルの一つですが、まずはセントレジスの売りであるバトラーサービスがお粗末過ぎる。若い外国人スタッフが多い点はともかく、館内についてのシンプルな質問にも答えられず、調べて後から回答する気配りも無し。そもそもゲストに合わせて柔軟な対応が可能なレベルの経験あるスタッフを配置しておらず、館内で持ち回りのバトラーは名ばかりのサービスです。他にも別のテーブルの品が僕らの伝票にチャージされていたり、食事の時間帯を伝えて飲食店の紹介を頼んでいるのにコンシェルジュが営業していない店舗を薦めたり。金銭や時間の損失を生じかねない過ちは信用に関わる問題で致命的。外出から戻って来れば清掃用のタオルが室内のベイシンに放置されている。少しクールダウンしようと「氷」を頼んだら「コーヒー」が届いたのには呆れるどころか笑ってしまいました。大阪ゆえに、ツッコミ待ちのボケなんでしょうか?
セントレジス大阪のレベルが良く分かったという点においては意味のある宿泊となりました。チェックアウトの直前、あまりに自信満々に「何かお気付きの点は~」と尋ねるので、近く改めて滞在予定だから申し上げるのであり決してコンプレインでは無いと前置きしたうえで気になった点をホテル側にお伝えしましたが、ここまで酷いともはや何の要望も湧きません。指摘とは向上心と聞く耳を持った相手に言って初めて意味を成すものであって、基本すら出来ていない諸君に何を期待しましょうか?相性の悪いホテルに対する間違いのない最善の選択、そう「二度と泊まらない」という結論に至ったことは言うまでもありません。そのくらい言葉遣いとは裏腹の雑でその場しのぎの対応が目立ち、まさか日本の、それもセントレジスでこのような感想を持つことは大変残念でなりません。
セントレジステラス
屋上庭園には枯山水の石庭。夏にはビアガーデンになるそうです。
周辺地図
プラチナベネフィット
フロアマップ
グランドデラックスルーム
セントレジス大阪には既に何の感慨もないので解説抜きで写真だけ並べておきます。
完成度の高さはリッツカールトン京都も手掛けた積水ハウスのお陰でしょう。深夜に到着して誰とも会話せず食事もせず早朝にチェックアウトしたならば、この派手過ぎない高級感溢れる設えを絶賛したかもしれません。
遮光カーテンを閉め切っても隙間から光が漏れて真っ暗になりません。
五つ星ホテルとしてはあり得ないと思うのですが、今まで指摘するゲストがいたり改修のタイミングは無かったのでしょうか?
ワークデスク
ミニバー
最初、エスプレッソマシーンは抽出できませんでした。
電源も入っていて水も満タンなのに困り果ててしまい、電話で助けを呼びました。ドロワーごと手前に引き出して、ハンドルを完全に起こしてからセットしないとカプセルに穴が開かずにコーヒーが出ないようです。
バスルーム
アメニティ
バスアメニティは ルメードゥ Remède。
クローゼット
バスの突当りにウォークインクローゼット。
また玄関脇にバトラーボックスがあり、新聞はこの中に届くようです。
お部屋からの眺め
朝食
朝食のメインは注文を受けてから作って貰えます。
念のためエッグベネディクトとミニステーキの「両方を頼んでも問題ないか?」を訪ねてから2つともオーダーしましたが、エッグベネディクトしか出て来ません。もはや予想通りの展開で失笑を禁じ得ませんが、ミニステーキには時間がかかるのか遠回しに尋ねたところ「ミニステーキの追加をご希望ですか(原文ママ)」と逆に訊き返されてしまいました。注文を忘れるなら注文など取りに来るな!
どこかにカメラが隠れていて、どれだけ無礼を重ねるとゲストが怒り出すのかホテル全体でドッキリでも仕掛けてるんじゃないかと本気で思ったほど。ハードのカッチリ感に対してスタッフ(ホテルマンにも満たない)の抜けっぷりが突き抜けていて、最初から最後までシュールな滞在を味わうことができました。サービスを使えば使うほど問題が起きますので、ホテルに慣れていないゲストの方が満足度が高くなりそうですね。支配人が変わってから間もなく一年が経とうというのに大丈夫なのかしら?稀にこんな大外れのステイもありますよ…というお話でした、お粗末。