2016
09.09

サンマリノ旅行記 世界で5番目に小さく共和国として最古の国

サンマリノ共和国 行き方と旅行記

Kitagawa@Italyです。ようやく西欧最後の未訪問国 サンマリノ共和国 San Marino の土を踏みました!山の上に築かれた城塞都市は1700年の歴史を持ちユネスコ世界遺産。周りをイタリアに囲まれた小国で、アクセスは思いのほか遠回りでした。

行き方

地図をパッと見た感じではローマとミラノの中間、フィレンツェから近そうですが、サンマリノはアペニン山脈を越えた向こうのアドリア海側にあってまっすぐは行けません。

公共交通機関で向かう場合、アドリア海に面するリゾート地 リミニ Rimini を目指します。リミニに行く鉄道は ボローニャ Bologna からのトレニタリアで所要1時間~。鈍行に乗ると時間がかかるのでご注意を。
www.trenitalia.com/

リミニの駅前からサンマリノまでは Bonelli Bus のバスが往復していて分かりやすい。切符はタバッキではなく係員か運転手から購入し、乗ってしまえばバスは山を登ってサンマリノの歴史地区まで連れて行ってくれます。

2016年現在のバスの運賃は片道 €5.00、所要50分で日に8~12本あります。時刻表は公式サイトの Rimini – San Marino のページをご覧ください。イタリア語のみで、Orario invernale が冬季、Orario estivo は夏季です。
www.bonellibus.it/portale/index.php/autolinee

ボローニャから順調に行って片道3時間くらいでしょうか、旅程としてはフィレンツェ~ミラノの道中やフィレンツェ~ヴェネツィアの道中でボローニャに滞在すれば日帰り可能ですし、日程に余裕があればリミニやもちろんサンマリノに泊まるのもオススメ。リミニのホテルサンマリノのホテルを探してみてください。

Kitagawaはイタリアを1か月かけて縦断しておりレンタカーで訪れました。
車があっても遠いのは変わらず、やはりフィレンツェからボローニャ経由でリミニに向けて走ることになります。距離は全体で230km、所要3時間ほど。Firenze Nord から Rimini Sud までの高速料金は €16.30 でした。

イタリアとサンマリノの国境には下の写真のような税関のゲートがあります。
停められることはまずなく、レンタカーでそのままサンマリノへ乗り入れ可能でした。

サンマリノ 国境

サン・マリノ共和国
Serenissima Repubblica di San Marino

世界で5番目に小さいサンマリノ、その面積は 61.2 km2
十和田湖や山手線の内側と同じくらい、と言えばイメージしやすいでしょうか?観光客が目指すのは国の中央にあるティターノ山の上に築かれた旧市街です。

サンマリノ 世界遺産

サンマリノ・ロープウェイ Funivia di San Marino

バスや車で旧市街まで行けるのですが、麓の町からロープウェイもありました。
2016年現在、片道 €2.80、往復 €4.50。

サンマリノ ロープウェイ

サンマリノ funivia ロープウェイ

サン・マリノ

旧市街の駐車場

つづら折りの道を走っていくと車で山の上まで行けます。
ただし旧市街は城壁に囲まれており内側には車で入れないので手前のパーキングに駐車しました。

サンマリノ 城壁

サンマリノ 駐車場 パーキング

San Marino

世界遺産サンマリノ歴史地区

まずはサンマリノ旧市街の地図を示します。
城壁内はまるで迷路のようですが、適当に歩いていても何となく一回りできるので(笑)お散歩気分で観光しました。

サンマリノ 地図

地図の拡大図は こちら にアップしてあります。
一帯は2008年に「サンマリノの歴史地区とティターノ山」として ユネスコ世界遺産 に登録されています。

聖フランチェスコ門 Porta San Francesco

旧市街を守ってきた聖フランチェスコ門が入口。
バス・レンタカー・ツアーで訪れたほとんどの観光客がここから町歩きを始めるハズ、気持ち的にはこの門こそがサンマリノの正面ですね。

聖フランチェスコ門 Porta San Francesco

中に入ると一本道なので、とりあえず上へ上へと石畳の坂道を登ります。
落ち着いた色合いの石造りの建物が連なる町並みは美しい。

サンマリノ共和国

サン・マリノ共和国

サンマリノ 旅行

国の起源は4世紀初頭に遡ります。
ローマ皇帝によるキリスト教徒迫害を逃れるためにマリヌス(マリーノ)という石工がここティターノ山に立てこもって共同体を作ったのが起源とされており、国名もそのまま「聖(サン)マリーノ」になったのだとか。

サンマリノ共和国 国旗

以来1700年もの間、戦火を免れ独立国として存在し続けているサンマリノは現存する共和国として世界最古。1631年にローマ法王より独立的地位を認められたそうです。旧市街の塔や要塞は修復されたものもありますが歴史的に貴重な存在と言えるでしょう。

サンマリノ

サンマリノ 旅行記

Cassa di Risparmio

城壁の階段

旧市街の東側の城壁は急な勾配になっていてその上に登ることができました。
細くて恐ろしい階段ですがヨーロッパ中の城塞都市を巡っているKitagawa、もちろんここも歩かずにはいられません!町は静かで、どこからかピアノを練習する音が聞こえてきました。

サン・マリノ

Serenissima Repubblica di San Marino

リベルタ広場 Piazza Della Libertà

旧市街にある一番大きな広場。
大きいと言っても可愛らしいサイズで、お城のような建物は サンマリノ政庁 Palazzo Pubblico とのこと。

リベルタ広場

Piazza Della Libertà

サンマリノ共和国

広場の中央に建つのは 自由の女神 La Statua della Libertà、新しく見えますが1876年のものだそうです。
リベルタ広場のストリートビューも合わせて掲載します。

着いたときは曇りがちの空模様を残念に思っていたのですが、これはこれで山麓にあるロケーションを感じられて良かったかも。雲海が広がり幻想的な景色を楽しめました。

San Marino

国立博物館 Museo di Stato Repubblica di San Marino

Museo di Stato Repubblica di San Marino

聖マリノ聖堂 Basilica del Santo Marino

Basilica del Santo Marino

サンマリノ要塞 Rocca di San Marino

サンマリノ 要塞

小路を上へ上へと登って行くと要塞の前の展望台に到着。
麓に広がる市街地を一望できました…晴れていればアドリア海まで見渡せるのだとか。今回はお天気に恵まれませんでしたが次回はぜひ空に浮かぶロッカ・グアイタ、チェスタの塔、ロッカ・モンターレの3つの塔を写真に収めたいと思います。

サンマリノ 旅行

駆け足ですがサンマリノの旅行記はこの辺で。
記念写真を撮って、サンマリノの郵便局で切手を買ってポストカードを投函したら雨が降り出す前に撤収です。

サンマリノ旅行記

鉄の生き物のオブジェ

歴史地区では金属製のオブジェがあちこちに配置されていて奇抜な演出にビックリ。下の写真はほんの一部で、かなりたくさんありましたよ。イタリア語の説明を訳してみると、これらはMutoid社が廃材をリサイクルして作ったもののようで2016年3月25日~5月31日のみ展示されたそうです。

サンマリノ イベント

サンマリノ共和国 旅行記

サンマリノ 見どころ

未訪問だった リヒテンシュタインマルタ、そしてサンマリノの3か国を今年は一気に回りました。これにて西欧の全独立国訪問済み!毎年ヨーロッパに来ていますがそれでも8年かかりました。

次の旅行はバルカン半島の国々を片っ端からすべて訪れる予定です。
さっそくこの後、イタリアから車でスロヴェニアやクロアチアへと足を延ばします。一日で行くには遠いので、まずは静かで優雅な町 パドヴァ Padova に向けて出発しました。

プロフィール
Kitagawa

Kitagawa
南国のアイランドリゾートから地球の果ての辺境まで、4か国語の会話力を駆使して2008年から2024年までに100か国以上を旅しました!飛行機の搭乗歴は1000回を超え、2012年にはFAA(アメリカ連邦航空局)のパイロットライセンスも取得。バンコク在住。
当ブログでは今まで訪れた旅先から、写真を17205枚と心に残った体験を1101件公開しています。(2024.04.20)

2016年, '16 サンマリノ

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