ネストホテル （韓国・仁川）

韓国のソウル、仁川（インチョン）国際空港の近くにある ネストホテル Nest Hotel に泊まりました。
個性的なプロパティが多いデザインホテルズに加盟していますが、エアポートホテル代わりの選択肢になり得るでしょうか？

今回は口コミから書きますが、二度と泊まることは無さそうです。
ここネストホテルは見た目が良いもののスタッフやサービスの水準が低く開業後３年経っているとは信じられません。もしエアポートホテルをお探しなら、空港にもっと近いハイアットの選択をおすすめします。

ソウルでは丁寧なホスピタリティを提供してくれるホテルがほとんどなのにここは何もかもがダメ。
ちなみに今年開業した韓国のスターウッド系ホテルでは アロフト・ソウル明洞 が機能的で感じも良く気に入りました。やはりソウルは余裕があれば市内まで出るのが正解です。

空港送迎

インチョン国際空港ターミナルビルを出て一番右手、14Cバス乗り場にホテルの無料送迎シャトルバスが発着しています。ハイアットホテルと同じ乗り場ですね、予約は不要で45分おきの運行でした。

空港からホテルまで所要15分。途中、グランドハイアット仁川の前でも乗降できます。
ネストホテルの外観はコンクリートの打ちっ放し、規模の大きなホテルとしては思い切ったデザインです。

ホテルの前に高架鉄道が来ていますが、宿泊客の役に立つものではありません。
また、見ての通りホテル周辺には何も無し。空港で食事を済ませておいて正解でした。

チェックイン

朝９時ごろの到着で、さすがにアーリーチェックインには早過ぎるかな？と思いつつレセプションへ。あいにく全館満室とのことで、座って待っていても仕方が無いので代わりにソウル市内までの送迎を頼みました。

ところがホテル自らのアレンジにも関わらず出発できないハプニング。
呆れて黙っていたら「たった今お部屋が用意できました」とチェックインで誤魔化されてしまいましたが、これでは全館満室という当初の説明も怪しいものです。

そしてお部屋までの案内どころかリフトの場所すら説明されず、荷物の手伝いの申し出も無し。何のためにベルがエントランスに待機しているのやら…たまたま気の利かないスタッフに当たったと思いたいところですが、あまりに対応がお粗末です。

フロアマップ

スタンダードルーム・シーサイドビュー
　Standard Double Seaside View

ゲストルームは370室、広さは33㎡です。
パッと見た感じはモダンですが、廊下のカーペットが波打っていたりテーブルにグラスの跡がくっきり残っていたり、既に劣化を感じました。

ミニバー

ホテル内のカフェやレストランでは手ごろな価格で食事を提供していません。
トランジット客が多いにも関わらず売店すら無く、ルームサービスは午後４時～深夜１時のみという使い勝手の悪さ、ここまで役に立たないホテルも珍しい。

バス

水回りは清潔。
バスアメニティは日本未上陸の Kudos Spa が採用されており目を惹きました。ディスポーザブルのアイテムも歯ブラシ・ボディスポンジ・くし・ソーイングキットなど一風変わった品揃え。

お部屋からの眺め

翌朝は信じがたい騒音で起こされることに。
朝の７時台からプールの土木工事が開始され建物全体に響きわたる杭打ちの振動、クレームを上げてすぐに中止してもらいましたがゲストに安眠すら提供できないようでは…もはやホテルと呼べません。

散策路　Reed Walk

ホテルの裏は水辺に面しており、プロムナードが作られていました。
暖かい時期に来ると気持ちが良さそうですね。

朝食

朝食は午前6時30分から10時、日曜と祝日のみ10時30分まで。
デザインホテルズはスターウッド系ホテルの中でもプラチナメンバーへのベネフィットに消極的なブランドですが、朝食すらサービスしないプロパティは初めてです。ひとり35,000ウォン、事前に予約すれば30,000ウォンと案内がありましたが、ホテルの格や宿泊費のレンジからはかけ離れた価格設定でしょう。チェックインからのどたばたや早朝の工事で不愉快な気持ちになってしまい、さっさとチェックアウトしました。

最後に、ホテル周辺のお食事処をご紹介。
エントランスを出て左手に見えている交差点の向こう側にレストランの集まっている一角を見つけ、夕食に出かけてみました。安くシーフードを食べさせる食堂が人気のようで、夜は遠方から車で訪れる若者の姿も。英語はまったく通じませんが驚くほどの安さと量でびっくり、片言でも韓国語が話せるなら覗いてみる価値アリ！です。

2017年, '17 韓国