February 18, 2012

カッパドキア@トルコ

巨大な岩山が連なる不思議な景観で有名な地、カッパドキア。
トルコで最も有名な観光スポットで、ここを見物するためにトルコまでやってきたようなものです。

カッパドキア

が!ここでは天気に泣かされました。まぁずーっと雨が降っていた訳では無いのですが…曇り空に岩の山、どうにも冴えません。しかも口径の小さいカメラのため写真も暗く、改めての訪問を予定しています。

カッパドキア

カッパドキアと言ってもそのエリアは広大で、しかも首都イスタンブールからもかなり離れています。最寄りの空港はカイセリとネヴシェヒルですが、いずれも奇石群からは距離がある上、空港からの移動がタクシーのみとなる模様。今回は観光に便利そうな ギョレメ村 Göreme に滞在することにし、イスタンブールからギョレメまで直行の夜行バスで向かうことにしました。運行は Nevşehir Seyahat社のみで、運賃は 2009年時点で 50TL(2012年現在で 60TL)、夜9時の出発で所要12時間です。

ギョレメ Göreme

ギョレメはカッパドキアの奇石群に埋もれるようにして存在する小さな村。
滞在先は何軒もあるので、見て決めるのが良さそうです。場所柄、岩山をくりぬいて作ったユニークなホテルやレストランもあります。

(洞窟ホテルは湿気が籠りやすいようなので、泊まるならキノコ岩ホテルが良いように感じました。今回の滞在先はこちらです。)

ギョレメ

村から歩けばすぐ、にょきにょきと岩山が連なる奇妙な光景を目の当たりにすることができます。

カッパドキア

トルコ旅行記

カッパドキア観光

ギョレメ屋外博物館

村の東にある谷に、ギョレメ屋外博物館が整備されています。奇石の数々に加え、いくつかの岩山は中が教会になっており、内部にはフレスコ画が残っています。

ユネスコ世界遺産

ガイドブックによると、フレスコ画は12~13世紀のものだそうです。

フレスコ画

こちらの訪問時はパラパラと小雨の降るあいにくの天気。

ギョレメ屋外博物館

周辺の様子を収めた動画です。雨の音が聞こえるでしょうか?

ギョレメ・パノラマ

ギョレメ村とウチヒサル村を結ぶ道路の中間に、ギョレメ・パノラマというビューポイントがあります。ここはツアーバスも必ず停まる定番のスポット。

動画内で最初に映るのがギョレメの村、そして最後に映るのがウチヒサルの岩山です。

ウチヒサル

ギョレメから遥か彼方に見えるのは、ウチヒサルの岩山。
気になったのでここにも行ってみることにしました。この適当さ加減が個人旅行の良いところですが、今回は後で泣きを見ることになります…

ウチヒサル

ギョレメとウチヒサルの間は一本道。周りは荒涼とした大地で何もなく、距離もあるし勾配もきついので、バイクを借りて移動しています。
(前述のギョレメパノラマはこの道の中ほどにありました。)

カッパドキア ウチヒサル

ウチヒサルに聳えるのは巨大な一枚岩。穴が開いており、岩山の中の通路を通って上まで昇って行けます。頂上からは360度のパノラマを楽しめます、これは素晴らしい!

ウチヒサル観光

頂上からギョレメの方角を眺めてみました。雲が低くて天気の先行きが不安ですね。
左に見える道をバイクで走ってきた訳です。

カッパドキア旅行記

前後の会話の都合により短めの映像ですが…トルコ語の雰囲気も伝われば。

恨めしい雨と、見ず知らずの人の恩

このウチヒサル以降、お天気が崩れてしまいました。周りに何もない山中で、文字通りバケツをひっくり返したような雨。もう前も見えないほどで、雨をしのげる場所も無く、雨具もあってないようなもの。あっという間にズブ濡れです。緊急用にGPSと衛星電話を持っていますが、はっきり言って今回は悠長に現在地を確認して電話をしているような余裕はありません…自分まで流されるかと思ったわ!ほうほうの体で辿り着いた名も知らぬ集落で、地元の人に声をかけていただき、そのままそちらのお宅でお世話になってしまいました。

旅行中のお天気運が割と高いKitagawaですが、後にも先にもこれほどタイミングの悪い雨は経験したことが無く、また見知らぬ現地の人に甘えてしまったのも初めてのことです。このご家族のご厚情には本当に感謝しています。いただいた熱いチャイの味は今も忘れられません。

一方で、このような事態は回避できたはずと反省し、この旅行以降はバイクでは無く必ずレンタカーを借りるようになりました。後のイースター島で同様の豪雨に見舞われた際は、周囲に人ひとり住んでいないエリアだったため、レンタカーを借りて本当に助かった次第です。

デリンクユの地下都市

日を改めまして、もう少しカッパドキアの遺跡を楽しもうと、最後に「地下都市」と言われるものを見に行きました。こちらもユネスコの世界遺産に指定されています。

ユネスコ世界遺産

デリンクユの地下都市は地下8階まであり、かつて4万人もの人が生活していたそうです。

デリンクユの地下都市

これはまるでRPGのダンジョン!
似たようなものとして、ベトナムで訪れたクチの地下トンネルを思い出しますが、こちらの石窟の方が生活するには快適そうです。

デリンクユの地下都市

カイマクルの地下都市

近くにある地下都市をもう一ヶ所、見に行きました。
こちらは2万人が生活していたとのこと。

トルコ旅行記

内部はまるで迷路。あっという間に方向感覚が無くなります。
左右だけでなく上下にも穴が開き、まるで蟻んこになった気分ですね。

カイマクルの地下都市

内部の様子を動画でご紹介します。

個人で行く場合、2ヶ所の地下都市はネヴシェヒルという町からミニバスでアクセスできます。有名な遺跡とあって、バスを降りてからも歩いてすぐに入口を見つけることが出来ました。
ネヴシェヒルはこの地方では大きな都市なので、帰りは適当なバスを拾って戻れます。ネヴシェヒルまで行けば、イスタンブールへ行くバスや空港へと乗継げます。

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