メコンデルタツアー (ベトナム旅行記)
ホーチミンシティ発の現地ツアーを利用して、メコンデルタに足を延ばしました。ベトナムは過去の旅行で各地を回っており、メコン川にも来たことはあるのですが、10年ぶりのデルタは変わりがあるでしょうか?
メコンデルタは南部ベトナム観光のハイライトでもあり、ホーチミンシティから日帰りツアーが多く出ています。今回は天候を見つつ、前日に一日ツアーを申込みました。以下は訪問順に写真を掲載しています。
まず向かったのはミトーの町。最初はこちらで「永長寺」というお寺の見学です。
ベトナムもタイやミャンマーと同じく大乗仏教が信仰されており、お寺に参拝する人が途切れることはありません。線香で煙る境内で熱心に祈る人々の姿が印象的でした。
お寺の見学は早々に切り上げ、ガイドさんの心配をよそに僕は周りの探検に…
いかにもアジアな光景が散らばっています。
サイゴンにはお洒落なカフェも増えていますが、たっぷりと練乳を溶かしたベトナムコーヒーはこういうお店の方が似合う気がします。
日差しが強く非常に暑い!飲み物を探していたところ、こんなものを発見…
冷たく冷やしたサトウキビをぶった切ったもののようです。そのまま口に放り込んで、甘い汁で喉をうるおします。
ちなみに口に入れるときは繊維方向、つまり横にしないと、まったく歯が立ちません。最初ぜんぜん噛めずに、彼女たちに笑われてしまいました。お値段 2千ドン、約16円です。
その後、バスはミトーの船着場へ。ここでボートに乗り換え、メコンデルタの中州を目指します。
ガイドさんの説明によると、メコン川は河口で9つの支流に分かれて、巨大なデルタを形成しているようです。小学校の社会科で、「三角州」なんて習いましたね~。
この 9本の川を 9匹の龍に例えて、ベトナムでは垌平滝九龍、すなわちベトナム語でメコンデルタを Đồng bằng sông Cửu Long と書くそうです。
こちらは今朝の現地の新聞。メコンデルタの増水に関しての記事が掲載されていますが、なるほど確かに見出しが Đồng bằng sông Cửu Long となっていますね!
船が出港してすぐ目につくのは大きな斜張橋。
GPSおよびwikipediaの情報から、これはラックミエウ橋のようで、2009年に開通とのこと。10年前にカンボジアからベトナムまで陸路で移動した際には、確かフェリーでメコン川を渡ったと記憶しています。
スピードの出ない船で中州のトータス・アイランドに到着し、お昼ご飯。
ここでの目玉はメコンデルタで採れたエレファントイヤーフィッシュです。外はパリパリ、中はジューシーで、これをお米から作った麺と一緒にライスペーパーに包み、いわゆる生春巻にしていただきます。
日本語ガイド付きツアーへの参加者のみ、このお魚が着くそうです。
本来なら1テーブル1匹のところ、ひとりで丸々1匹いただいてしまいました。
生春巻と一緒に様々なハーブが出てくるのですが、気になったのはこちら。
ハート形でかわいいのですが、なんというか…これは初めて口にする味で、非常に不愉快な後味がします!あまりにムカつくので写真を撮っておきました。
これが何なのか調べてもらったところ、Dấp Cá (発音はザッ・カー)というベトナム人ですら食卓であまり見かけない珍しいハーブだそうです。英語では Fish Mint とも呼ばれ、細かく砕いて魚の撒き餌にすることも多いようです。
食事の後は船で再び移動。そして別の場所で再上陸です。
雨が降ったら大変なことになりそうですが、道は舗装されていたり、電気も来ていたりします。
iPhoneのGPSで調べると幹線道路にも近く、わざわざ船で来なくてもいいんじゃね?って気もするのですが…(笑
道中も色々と面白いものが散見されます。これ、何の実か分かりますか?
こちらは蜜蜂。
メコンデルタの主要産業は稲作と習った記憶がありますが、養蜂も盛んなんですかね?
ハニーティー は美味しくいただきました。そういえば前回もこれありましたよ。
さらにココナッツキャンディーの製造工程を見学。
天然の素材のまま、完全に手作業で作っておられます。これも10年前と全く同じ。もしかして人も同じ?昔の写真を探してみようかしら。
お皿をナイフ代わりにしているのも、変わらず。(笑
切れ端をつまみ食いさせてもらいましたが、出来立ては結構熱いです。
ココナッツは全ての素材が利用できるそうで、ゴミになる部分は無いとのこと。屋根も椰子の利用です。
何十人というグループで見学のため、事あるごとに結構長い待ち時間。やることも無いので、ハンモックで寝て待ちます。
幸い僕らだけは僅か6名にガイド1人がついており割と好き勝手が出来ましたが、プライベートツアーで来た方が良いかもしれませんね。
いよいよ手漕ぎボートに乗り換え!
いかにもベトナムらしい菅笠をかぶり、静かに奥へ奥へと進んでいきます。
この手漕ぎボートでの移動は完全に観光客向けのもので、僅かな距離をちょろっと行く程度。
本日のメインイベントにも関わらず、僅かな時間で終了です。
ま、ディズニーランドのイッツアスモールワールドってところでしょうか。
最後に、ベトナム民謡の鑑賞とCDの販売。こういうのはもういいよ!ってくらい退屈で、演者も観客も「早く終わりたい」って感じが丸わかりの雰囲気。
でもね、このやりきれない空気が、今日のツアーの中で一番「ベトナムらしい」と感じたのも正直なところです。(爆
こちらはシェラトンサイゴンのロビー。このくらいが期待値の下限かと思います。
今回利用したのは、「まっぷる」に掲載されていたTNKトラベルの現地ツアー。大きなトラブルは無いものの、かなり参加者が多く、またコントロールの甘さが随所に見られました。
もっともこの会社は安いことが売りらしく、日本語ガイドが付いてたった 25USDなので、お手軽さは評価できると思います。
どこのツアーで行っても内容は似たり寄ったりのようで、興味の対象がはっきりしている場合には、プライベートツアーを組んだ方が良いかもしれません。