August 30, 2011

メコンデルタツアー (ベトナム旅行記)

ベトナム旅行記ホーチミンシティ発の現地ツアーを利用して、メコンデルタに足を延ばしました。ベトナムは過去の旅行で各地を回っており、メコン川にも来たことはあるのですが、10年ぶりのデルタは変わりがあるでしょうか?

メコンデルタは南部ベトナム観光のハイライトでもあり、ホーチミンシティから日帰りツアーが多く出ています。今回は天候を見つつ、前日に一日ツアーを申込みました。以下は訪問順に写真を掲載しています。

まず向かったのはミトーの町。最初はこちらで「永長寺」というお寺の見学です。

ミトー

永長寺ベトナムもタイやミャンマーと同じく大乗仏教が信仰されており、お寺に参拝する人が途切れることはありません。線香で煙る境内で熱心に祈る人々の姿が印象的でした。

大乗仏教

お寺の見学は早々に切り上げ、ガイドさんの心配をよそに僕は周りの探検に…
いかにもアジアな光景が散らばっています。

露店

サイゴンにはお洒落なカフェも増えていますが、たっぷりと練乳を溶かしたベトナムコーヒーはこういうお店の方が似合う気がします。

商店

日差しが強く非常に暑い!飲み物を探していたところ、こんなものを発見…

ベトナム旅行記

サトウキビ冷たく冷やしたサトウキビをぶった切ったもののようです。そのまま口に放り込んで、甘い汁で喉をうるおします。

ちなみに口に入れるときは繊維方向、つまり横にしないと、まったく歯が立ちません。最初ぜんぜん噛めずに、彼女たちに笑われてしまいました。お値段 2千ドン、約16円です。

船着場その後、バスはミトーの船着場へ。ここでボートに乗り換え、メコンデルタの中州を目指します。

メコンデルタツアー

ガイドさんの説明によると、メコン川は河口で9つの支流に分かれて、巨大なデルタを形成しているようです。小学校の社会科で、「三角州」なんて習いましたね~。
この 9本の川を 9匹の龍に例えて、ベトナムでは垌平滝九龍、すなわちベトナム語でメコンデルタを Đồng bằng sông Cửu Long と書くそうです。

新聞

こちらは今朝の現地の新聞。メコンデルタの増水に関しての記事が掲載されていますが、なるほど確かに見出しが Đồng bằng sông Cửu Long となっていますね!

橋船が出港してすぐ目につくのは大きな斜張橋。

GPSおよびwikipediaの情報から、これはラックミエウ橋のようで、2009年に開通とのこと。10年前にカンボジアからベトナムまで陸路で移動した際には、確かフェリーでメコン川を渡ったと記憶しています。

スピードの出ない船で中州のトータス・アイランドに到着し、お昼ご飯。
ここでの目玉はメコンデルタで採れたエレファントイヤーフィッシュです。外はパリパリ、中はジューシーで、これをお米から作った麺と一緒にライスペーパーに包み、いわゆる生春巻にしていただきます。

エレファントイヤーフィッシュ

日本語ガイド付きツアーへの参加者のみ、このお魚が着くそうです。
本来なら1テーブル1匹のところ、ひとりで丸々1匹いただいてしまいました。

香菜生春巻と一緒に様々なハーブが出てくるのですが、気になったのはこちら。

ハート形でかわいいのですが、なんというか…これは初めて口にする味で、非常に不愉快な後味がします!あまりにムカつくので写真を撮っておきました。

ザッパーこれが何なのか調べてもらったところ、Dấp Cá (発音はザッ・カー)というベトナム人ですら食卓であまり見かけない珍しいハーブだそうです。英語では Fish Mint とも呼ばれ、細かく砕いて魚の撒き餌にすることも多いようです。

食事の後は船で再び移動。そして別の場所で再上陸です。
雨が降ったら大変なことになりそうですが、道は舗装されていたり、電気も来ていたりします。

メコンデルタ

iPhoneのGPSで調べると幹線道路にも近く、わざわざ船で来なくてもいいんじゃね?って気もするのですが…(笑

ジャングル道中も色々と面白いものが散見されます。これ、何の実か分かりますか?

こちらは蜜蜂。
メコンデルタの主要産業は稲作と習った記憶がありますが、養蜂も盛んなんですかね?

はちみつ

ハニーティー は美味しくいただきました。そういえば前回もこれありましたよ。

メコンデルタツアー

さらにココナッツキャンディーの製造工程を見学。
天然の素材のまま、完全に手作業で作っておられます。これも10年前と全く同じ。もしかして人も同じ?昔の写真を探してみようかしら。

ココナッツキャンディー

お皿をナイフ代わりにしているのも、変わらず。(笑
切れ端をつまみ食いさせてもらいましたが、出来立ては結構熱いです。

ココナッツキャンディー工場

椰子の木ココナッツは全ての素材が利用できるそうで、ゴミになる部分は無いとのこと。屋根も椰子の利用です。

メコンデルタツアー何十人というグループで見学のため、事あるごとに結構長い待ち時間。やることも無いので、ハンモックで寝て待ちます。

幸い僕らだけは僅か6名にガイド1人がついており割と好き勝手が出来ましたが、プライベートツアーで来た方が良いかもしれませんね。

いよいよ手漕ぎボートに乗り換え!
いかにもベトナムらしい菅笠をかぶり、静かに奥へ奥へと進んでいきます。

メコンデルタツアー

この手漕ぎボートでの移動は完全に観光客向けのもので、僅かな距離をちょろっと行く程度。
本日のメインイベントにも関わらず、僅かな時間で終了です。
ま、ディズニーランドのイッツアスモールワールドってところでしょうか。

ベトナム民謡最後に、ベトナム民謡の鑑賞とCDの販売。こういうのはもういいよ!ってくらい退屈で、演者も観客も「早く終わりたい」って感じが丸わかりの雰囲気。

でもね、このやりきれない空気が、今日のツアーの中で一番「ベトナムらしい」と感じたのも正直なところです。(爆

シェラトンサイゴンホテルこちらはシェラトンサイゴンのロビー。このくらいが期待値の下限かと思います。

今回利用したのは、「まっぷる」に掲載されていたTNKトラベルの現地ツアー。大きなトラブルは無いものの、かなり参加者が多く、またコントロールの甘さが随所に見られました。
もっともこの会社は安いことが売りらしく、日本語ガイドが付いてたった 25USDなので、お手軽さは評価できると思います。
どこのツアーで行っても内容は似たり寄ったりのようで、興味の対象がはっきりしている場合には、プライベートツアーを組んだ方が良いかもしれません。

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