グアヤキル市内観光@エクアドル共和国
※ エクアドル在住のyujitoさんから情報をいただきましたので、2009年12月19日 作成のページを一部更新しました。
グアヤキルはエクアドルの最大の都市で、ガラパゴス諸島との往復の際にトランジットのため数泊しました。
エクアドル Ecuadorの首都はキト Quitoですが、他の都市やガラパゴス諸島へのフライトの便が良いため、ガラパゴス諸島を目指してエクアドルに来る観光客はグアヤキル Guayaquilを拠点とすることが多いようです。
グアヤキルについて
空港は市の北 約5キロと近いのですが、町の中心まではタクシーの利用となります。これがエアコンもメーターも無い年季の入ったタクシーで、クラクションは挨拶代わりに鳴らし車線変更もしまくりと、エジプトのカイロのタクシーに匹敵する様相です…。所要 15分程度、料金は 4~5USD。
(料金は交渉が必要、要スペイン語。空港はボラれ易いので、ターミナルを出た大通りで流しを捕まえるか、高級ホテルの送迎の利用が良いと思います。)
街は碁盤の目のように整然と道路が敷かれ、分りやすい作りです。ホテルもセントロに集まっていて便利。写真は街の目抜き通りである 10月9日通り(Av. 9 de Octubre)です。
グアヤキルの街並みは他の南米の都市同様、建物や通りの雰囲気に古さや地味さを感じるものの、人通りが多く賑わっていました。警官も多く安心して歩けます。
グアヤキルは、シモン・ボリーバルとホセ・サン・マルティンが支配国スペインからの独立戦争を起こすことを決意した地で、10月9日通りがグアヤス河に突き当たるところに記念碑が建っています。
マレコン 2000
記念碑のあるグアヤス河沿いは近年の再開発により美しい遊歩道が整備されています。様々なイベントが催されるようで、週末のせいか多くの人が遊びに来ていました。この遊歩道は マレコン 2000 と呼ばれるそうで、約2.4kmの長さがあります。
www.malecon2000.com
北端には 人類学現代美術博物館(MAAC)があったので入ってみました。見学者は全くおらず、照明も一部落とされていて、非常にお寒い雰囲気。展示品も版画が多く、箱物(はこもの)行政の典型的な失敗例という有様です。入場料が 1.5USDと安いので、暇つぶしには良いかも。
むしろ、その前の広場で催されていたショーは大盛況でした。健康ドリンクがスポンサーらしく、子供だましの内容ですが、見物は無料です。
ラス・ペーニャス地区
マレコン2000(遊歩道)の北端の辺りは ラス・ペーニャス地区 というグアヤキルで最も古い一帯に入ります。美術館の前から見えている サンタ・アナの丘 は見晴らしが良さそうなので、通りを渡って頂上の灯台まで登ってみました。
→ サンタ・アナの丘はこちら
(写真が多いので別ページにしました)
ラス・ペーニャス地区には 工芸品マーケット(Mercado de Artisan)と呼ばれる市場があるようなので、寄ってみました。外観は非常に地味です。
中には様々な土産物屋がぎっしり詰まっています。お土産だけでなく、楽器や絵画や布地などもありました。あまりこういったものは買いませんが、なかなかユニークな品揃えで、見ているだけでも楽しめます。
あちこちに咲く花が街に彩りを添えてくれます。見たことも無い植物がいっぱいです。
空から見たグアヤキル
幹線バス(METROQUIL)
グアヤキルの市内には専用レーンを走る幹線バス METROQUIL が2路線あります。セントロとラス・ペーニャス地区の移動にはこれが便利でした。乗り場は、バス停ならぬ“駅舎”が建っています。
運賃は1回 0.5USD (2009年末 現在)
→ 2013年2月現在、0.25USD になっているそうです。
ホームには自動改札とスクリーンドアが整備され、まるで地下鉄のようです。
車内の様子。2両連結のバスです。
降りる場所が分りにくい(車内放送が無く、ホームにも駅名が出ていない)ので、路線図の入った地図を空港でもらっておいて助かりました。
→ 2013年2月現在、スペイン語による車内放送あり。
セントロの見所
カテドラル はグアヤキルの数少ない見所の一つです。残念ながらオリジナルは19世紀末に火事で焼失、これは1948~78年の再建によるもの。セントロのホテルから歩いていけます。
毎日市民がお祈りに訪れる場所であり、夕方は牧師による説教が行なわれていました。このような光景は南米の他都市のカテドラルでもよく見られます。
カテドラルの前には セミナリオ公園 という小さな広場があり、イグアナが餌付けされていることで有名なようです。てっきり触れると思ったのですが、イグアナはフェンスの向こう側でした…
ガラパゴス諸島のリクイグアナに比べると、丸々と太りすぎな気がします。
→ セミナリオ公園のイグアナは、フェンスから出ちゃったものは触っても問題ないそうです。
こちらは 10月9日通りに建つ、サン・フランシスコ教会。
食事
ガイドブック紹介の有名レストランは郊外にあるということと、クルーズで連日の豪勢な食事に疲れ、グアヤキルでは町中で手軽に済ませました。
ホテルの周りを歩いていたところ、結構混んでいるアサードのお店を見つけたので、入ってみました。アサードはアルゼンチンが発祥の一種のバーベキューで、安くてボリュームたっぷりです。
様々な部位の牛肉の盛り合わせ。豆カレーとご飯がついて、9USD(約800円)でした。
→ 野菜と豆の煮込み料理はカレーではなくメネストロというグアヤキルの郷土料理だそうです、失礼しました!これご当地料理だったんですね…
お肉につけるソースが3種類。白はマヨネーズ、赤は激辛の唐辛子、緑はバジルのソースでした。バジルがさっぱりしていて口に合います。
エクアドルではどこでもマヨネーズが出てくるのが印象的でした。(機内食でも、ファストフードでも。)
こちら、大好きなマクドナルド。エクアドルにもあり、だいたいセットで 4.5USD(約400円)前後。無料でWi-Fi(無線LAN)が使えるのが便利です。
ホテル
最後に、今回予約したホテルへのリンクを貼っておきます。
(タクシーも間違いなく知っている有名ホテルです。ただしサービスという考え方の低いエクアドルのこと、泊まるに不都合はありませんが、あまり大きな期待はできません。日程の都合で事前に予約しておきましたが、Av.Chile通りに中級ホテルが並んでいるので、見て回って決めても良いかと思います。)
●アンプトン・イン Hampton Inn
ヒルトン系の5つ星ホテル。グアヤキルでそれなりの対応を期待できる唯一のホテルかも。空港への送迎無料。1泊 100USD(税サ 別途22USD)
www.hamptoninn.com
●ベストウエスタン・ドーラル Best Western Doral
中南米でチェーン展開している中級ホテル。朝食付き、館内Wi-Fi無料、カード使用可。ホットシャワー・冷蔵庫・エアコンあり、ただしかなり古い。1泊 65USD(税サ込)
www.hdoral.com
(このページの写真および情報は全て、2009年12月のものです。)