イベリア航空(マドリッド→サンチャゴ)
スペインのフラッグキャリア、イベリア航空(IB)に搭乗しました。(イベリアはワンワールド・メンバーです)
スペインのマドリッドから、チリのサンチャゴまで、約13時間のロングフライト。ヨーロッパから大西洋を越えて南米へ向かいます。
先に結論から書くと、もう乗らないと思います。今後は面倒でもロンドンまで行き、BAで飛ぶことにします。
マドリッド・バラハス空港です。地下鉄で直接来れるのが便利、市内どこからでも2ユーロというのも素晴らしい!
ワンワールドの航空会社は2006年に完成した第4ターミナルから発着です。
イベリアの地上スタッフのレベルは非常に低く、イライラします。
(イベリアにはファーストの設定は無く、バラハス空港には優先レーンも用意されていません。)
WEBでは1列目のリクエストが出来なかったためとりあえず2Aをおさえて、当日空港で1Aに変更してもらいました。
ちなみに最初、出来ませんとか言うので驚いた。すぐに1Aへの変更と隣席である1Cのブロックをしてもらえましたが、ビジネスクラスの正規料金で飛んでいる上級会員に対してどういう認識をしているんだイベリアは。ワンワールドから除名してしまえって感じ。
出発はT4Sと言う離れた場所にあるターミナルで、地下連絡シャトルで移動しました。T4Sにもイベリア航空のラウンジがあり、シャワーなど利用させていただきました。ラウンジは割と充実した内容です、実はイベリア自身の運営ではなくホテルへの委託なのでサービスが良いのでしょう。
搭乗はオープンスポットのようで、バス移動となりました。
タラップ搭乗の様子。写真が取れるので個人的には大歓迎です。
前はビジネス、後ろはエコノミー。(写真は許可を受けて撮影しています。お国によっては写真撮影が禁止されていることがあるので要注意です。)
今回のシートです。
スペースは申し分なし、混んでいましたがしっかり私の隣はブロックされていました。
Business PLUS という、イベリアでは良い機材のようです。まぁ航空会社のレベルが低いのでどうってことはありません。
ウェルカム・シャンパンも、ちゃんといただけました。
AコンCクラスの全景。
2-2-2 の6列、全36席。
同、後方から。
(降機時に許可を受けて撮影しています。離陸前と到着後は停まっていても全ての電子機器の使用は禁止されているので注意が必要です。)
夕食です。
選択の余地無しでこれが出てきました。メニューを見ると、「fusilli with mushroom and iberico ham saute, green asparagus and beef sauce」だそうで。英語メニューにスペイン語が交じってくるのが理解不能。
味の方はいたって普通。スープがラウンジと同じ味でビックリしましたが。調べたらラウンジを運営しているホテルが作っているらしいですね、納得。
デザートをワゴンで持ってきて選ばせてくれるのは良いですね。アイスクリームにしました、これは美味しい!
でも毎回、最初スペイン語で話しかけるのは勘弁して欲しい。レストランの会話程度は私もスペイン語で対応できますが、ちょっと疲れます。
普段から豆を挽いて淹れた美味しいコーヒーに慣れていると地雷を踏むことがあるので、機内では紅茶にします。
機内アメニティ。(写真準備中)
ソックス、アイマスク、耳栓、歯ブラシ、の定番セットの他、保湿スプレーとかリップクリームとか、いつものパターン。
靴べらとミラーが入っていたのが珍しかったです。
この辺が、イベリアの言う「PLUS」の部分なのかな?
シートはフルフラットになります。
細かく調整できて、なかなか良い座席でした。9時間近くブチ抜きで超熟睡。これは冗談抜きで良かった!この快眠のために高い料金を払っているんですから。
ちなみにこのシート、最初動かなかったので壊れているかと思ったら、どうもテーブルを出しているとシートを動かすことが出来なくなるようです。全然判らん…
飛行マップ。アマゾン上空を飛ぶんですね。
なお、機内エンターテイメントはタッチパネルの反応が遅い上に、すぐにフリーズ。どうも全席同様らしく、何度かサーバーの再起動がかかったようですが、結局映画は見られずじまい。有り得ない事態ですがクレームつける気すら起こらず、お陰で良く眠れました。
尾翼のカメラからの前方映像。
これは見ていて面白いです。
南米の最高峰、アコンカグアが見えるかと期待したのですが…
機長に確認してもらったところ、A席側なのは確かなようです。わざわざ詳しいCAが後方から説明に来てくれて、実際は非常に遠くこの時期はアコンカグアはまず見えないそうです、残念!6~8月、つまり南半球の冬なら、僅かに頂上を確認できることもあるそうで、それは素晴らしい眺めだと教えてくれました。このあたりの、尋ねたことやお願いしたことへの対応は非常に良く好感が持てました。
朝食です。
今回は「起こさないでください」の札(搭乗時に持って来てくれました)を出してあったのですが、少し早く起きたので朝ごはんをいただきました。
ナイフは金属製。
ヨーロッパで食べるこの手のカップケーキは、パサパサで日本人の口には合いません。
アルプス山脈。
以前チリに来たときは、アルゼンチンからバスでアルプスを越えましたが、今回はアルプスを下に見ながら越えます。
入国関係の書類。
この用紙が後でとんでもない問題を起こすことに!
サンチャゴに到着しました。
ちなみに降りるときも、優先降機ではなくエコノミーと一緒に降ろすといういい加減さ。案の定と言うか、荷物もプライオリティ・ラゲージだろうが何だろうが関係無しって感じでごちゃ混ぜに出てきました。
本当に色々な航空会社があって興味が尽きません。
思わず悪い点を中心に列記してしまいましたが、今回がたまたまであることを願うばかりです。また、もちろん良い部分もあり、例えばシートが寝やすかったとか、適当なタイミングで飲み物を持ってきてくれるとか、バーに置かれているフルーツが夕食や朝食と別のものである等など。
ただ、これだけ飛行機に乗っているとどうしても他と比較してしまうもので、やはりイベリアは上級会員を満足させるだけのサービスに至っていないと言うのが正直な感想です。特に機内エンターテイメントの故障は致命的で、それに対する説明が無いと言うのは異常です。
航空会社はいくらでもあるので、私の様な客は乗らなくなるだけです。しかし、約2割の上級会員が航空会社の売上の8割を占めるので、イベリアの認識の低さはいずれ経営を苦しめるでしょう。ワンワールドから消える日もそう遠く無い気がします。
今年はワンワールドの全航空会社搭乗を目指していたのでイベリアにも乗ってみた次第です。あと残すはメキシカーナ航空とフィンエアーです!