07.02
グラナダ日帰りバス旅行 (ニカラグア旅行記)
中米のニカラグア共和国では、バスに乗ってグラナダという古い町を訪れてみました。
地元の人たちと一緒にバスに揺られると、旅をしている実感もひとしお。ここでは首都マナグアからグラナダまでバスで往復したときの様子を書き記します。
ニカラグア観光、どこへ行く?
ニカラグアまでの飛行機にて、在住者からニカラグアでは古都グラナダや第二の都市レオンがおすすめという話を聞きました。首都マナグアには見どころが無いばかりでなく治安も悪いので、観光となると郊外が候補となります。この辺りの事情は隣国エルサルバドル共和国とかなり似通っていますね。
マナグアのホテルで朝食の際、近くのテーブルにヨーロピアンのカップルがいたので旅行者と見込んで声をかけてみたら、詳しい体験談を教えていただけました。レオンとグラナダはどちらも車で1~2時間の距離で、日帰りも可能とのこと。ただしレオンとグラナダはまったく反対方向なので一度に行くことができません。今回は静かな街並みと美しい教会が見どころと皆が口を揃える グラナダ Granada に行ってみることにしました。
レセプションに相談したところプライベートカーの手配は1日70 USDなり。でも日帰りの単純往復なので車のチャーターまでは必要ないかな。(この金額はちょっと高過ぎ、ドライバーと直接交渉すればもっと安くなります。)
グラナダ行きのバスは セントロアメリカ大学(UCA、現地の人は「ウカ」と呼びます)の前にあるバスターミナルから随時出ているそうです。ホテルからUCAまでは2km、暑い中歩くのは大変なのでタクシーを呼んでもらいました。
バスターミナルに向かう途中、車からビールの広告らしい大きな看板が見えました。
ドライバーに尋ねたら国産ビールの「ビクトリア Victoria」だそうで。詳しく聞くと、ニカラグア産のビールは他にもう一つ「トーニャ Toña」もあるとのこと。さっそく今日のランチにニカラグアのビールの飲み比べをしてみることにしましょう!
Kitagawaの旅行、だいたいこんな感じで現地でのコミュニケーションで情報を集めて進めています。だからとても気楽!あまりガイドブックを開く機会もありません。
グラナダ行きのミニバス
UCA前のミニバス乗り場ではグラナダ行きのバスの真ん前にタクシーを着けてくれて、そのまま車内に押し込まれてしまいました。という訳で、バスターミナル全体の写真はありません。ざっと見たところ行き先の掲示や乗り場の案内など外国人がパッと見て分かるレベルのものは無いっぽいので、地元の人に聞きながらバスを探すしかなさそうです。
マナグアからグラナダまでの運賃は 1 USD。せっかく現地通貨を持っているので他の乗客と一緒に払ったら 24コルドバ(約110円)でした。
バスは午前9時ちょうどに出発。
クラクションをガンガン鳴らしながらあちこちでお客さんを拾うのでノロノロ運転。マナグア市内を抜けるのに30分ほどかかりました。
ラウンドアバウトには写真のように大きな黄色い木のモニュメントが建っていて目を惹きます。これ、いくつもあって異彩を放っていますが一体何なんでしょう?マナグアと言ったらすっかりこの木のイメージになってしまいました。(笑
マナグアの市街地を出たら4号線を南東に爆走。
途中 マサヤ Masaya の町を通ってニカラグア湖畔のグラナダに向かいます。舗装された片側二車線道路なので乗り心地は快適ですがエアコンはありません。窓を開けてニカラグアの風に吹かれつつ、じりじりと腕が焼けていきます。
グラナダの町に入ってすぐ美しい建物に目を奪われて途中下車しようとしたら、隣に座っていたおじいさんに最後まで乗っていくようにと諭されました。ミニバスの発着所は分かりにくく、帰りも同じ場所から乗らなければならないので、確かに終点まで行くのが正解でした。ニカラグアの人の控えめな親切が心に響きます。到着時刻は 10時20分、所要80分でした。
グラナダ観光
グラナダはまるで時間の流れが止まっているかのごとく渋くて古めかしい町、これは僕好みです。
高層の建物はまったくなく、今も馬車が現役で走り回っており。何より色使いがイイ、そして音が何とも印象的!
街歩きの詳しい様子はニカラグア旅行記・グラナダ観光のページをご覧ください。
続いて帰りのバスです。
マナグア行きのミニバス
来た時と同じミニバス乗り場から出発です。
場所は町一番の高級ホテル、アランブラ Hotel Alhambra の前からベガ通り Ave. Vega を2ブロック南下したところ。地味で目立ちませんが、町の中心部なので誰かに聞けばすぐに分かるハズです。
とりあえず次に出そうなバスに乗込んで待っていたところ、午後2時ちょうどに出発しました。
時刻表があるのかどうか分かりませんが、どうやらミニバスは毎時正時の出発っぽいですね。運賃は来た時と同じく 24コルドバ、約110円です。
時々出てくるモニュメントが面白い。馬車ですよ、グラナダのイメージにぴったり!
こちらは空港のインフォメーションでもらったニカラグアの地図。
マナグアとグラナダの位置関係が分かりますでしょうか?
UCAのバスターミナルまで戻っちゃうとタクシーを拾わなければなりませんので、iPhoneのGoogle MapとGPSを頼りにホテルの前で途中下車しました。バスは1時間も乗ってたったの1ドルなのに、タクシーはたった2kmの距離でも5ドル取られますからね!
グラナダからマナグアまで乗ってきたバスはこちら。
帰りはずいぶんとスムーズで、55分で着いてしまいました。
でも窓にカーテンが無いので暑かった!車輌は統一されていないようで、どんなバスに当たるのかは運次第?のようです。
最後に首都マナグア市内の幹線道路、Av. Rubén Darío の様子。
マナグアの宿泊先はトリップアドバイザーで口コミ1位になっていたホテル・カサ・ナランハで、通りを入ってスグの場所。高級ホテルのヒルトン・プリンセス・マナグアやインターコンチネンタル・レアル・マナグアもこの通り沿いにあります。
感想
片道1ドルのワンデイ・エクスカーション。思った以上に充実した内容でした。
出会った人たちは控えめながら何かと声をかけてくれたり、すっかり気に入りましたよニカラグア!レンタカーや車のチャーターでは見えてこないものに触れられました。たった一日のことですが、久しぶりに自分の足で歩く面白さを教えられた気がします。
中米の観光大国、コスタリカやグアテマラに比べたらニカラグアはまったく目立たず観光客も少ない国ですが、行き当たりばったりで旅行したせいか深く印象に残りました。次に来る時はぜひレオンに行ってみたいと思います。
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