04.08

サモアへの行き方と泊まった&泊まりたいリゾートの空撮写真(フィジーエアウェイズ搭乗記)
絶海に浮かぶ常夏の国、サモア独立国へ。フィジーの空港を飛び立ち、眩しい海に囲まれた島国への飛行ルートは、まるで空の上からの宝探し。パイロットでもある僕の席選びのコツを交えつつ、空撮した動画やリゾートの写真とともに、フィジーエアウェイズでのサモア往復便の体験をお届けします。
サモアへの行き方
南太平洋に浮かぶサモアへ定期便があるのは、ナンディ(NAN)からのフィジー航空、オークランド(AKL)からのニュージーランド航空、ブリスベン(BNE)からのカンタス航空です。
珍しいところではアメリカ合衆国のホノルル(HNL)からもフィジー航空が週一便で運航中。今回利用したのが偶然にもそのNAN-APW-HNLという便で、アピアに着陸した際に引続きホノルルへ飛ぶとアナウンスが入り驚きました。以遠権の区間も航空券が販売されているので、ハワイからのサモア旅行を計画することもできそうです。参考までに、HNL-APWは木曜発のFJ852便、APW-HNLは金曜発のFJ853便。この路線は日付変更線をまたぐので、折返しの便が前日の日付になるという点もユニークですね。
旅程
ポリネシア旅行全体の日数は21日間。今回はフィジーのナンディ国際空港をハブにトンガ・サモア・バヌアツをアイランドホッピングしています。往路はナンディ発アピア行きで43,560円、復路はアピア発ナンディ経由ポートヴィラ行きで46,010円でした。ポリネシア域内でのルーティングは フィジーエアウェイズの翼でポリネシアの島国4か国へ のページを参考にしてください。
ナンディ国際空港
Nadi International Airport
この時はトランジットではなく 初めてフィジーに入国してビーチリゾート を楽しみました。その様子は シェラトン・フィジー・ゴルフ&ビーチ・リゾート Sheraton Fiji Golf & Beach Resort のホテル宿泊記をご覧いただくとして、ゆったりと朝食をとってから空港へはハイヤーで移動しました。
出発便を見ると、ブリスベン線に「Cancelled」の文字。
この時期は雨季というだけでなくサイクロンも発生しやすいシーズンで、ブリスベンでは暴風雨に見舞われて大変な週末だったという話を後日現地で聞きました。もし全体の旅程が一週間早かったら、あるいはサイクロンが一週間遅かったら、僕がオーストラリアに戻る便が欠航していたところです。
フィジーから出発の際は フィジーエアウェイズ・プレミアラウンジ に立ち寄るのがお楽しみ。
朝食はホテルですでにとっているので、バーで美味しいカプチーノを淹れていただきました!
フィジーエアウェイズ・エコノミークラス
Fiji Airways Economy Class
搭乗の際、ブリッジに向かう通路の途中でノートPCの再検査を行なっていました。きっと飛行機の最終目的地がホノルル(アメリカ合衆国)であることから、セキュリティレベルが高めになっていたのだと思われます。
シップは Boeing 737 MAX 8、レジ番はDQ-FAEです。
せっかくのアイランドホッピングなので、座席は有料で前方窓側を指定しました。
10:15発のFJ853便。
10:02ドアクローズ、10:06プッシュバック、10:16に離陸しました。
機内食
ボックスに入った機内食はサンドイッチ、いつものチキンサラダじゃないとは意外です(笑
サモア入国カード
サモアは日本人ならビザ不要で90日間の滞在が許可されます。
パスポートの有効期限が6か月以上あり、予約済みの出国便の航空券と滞在するホテルの連絡先も必要です。詳しくは駐日サモア大使館のWebサイトをご覧ください。
www.samoaembassyjapan.jp/visiting-samoa/
サモア・ウポル島の美しさに息をのむ
着陸前、眼下に広がるウポル島の自然に思わずカメラを構えました。
ターコイズブルーの海と手つかずの熱帯雨林。ウポル島には人口の8割以上が住んでいるそうですが、それでも内陸はほとんど未開です。この着陸シーンだけでも来て良かったと心が躍ります。
ファレオロ国際空港
Faleolo International Airport
ウポル島はサモアの中心で、その玄関口がここファレオロ空港です。
航空券の目的地はアピアとなっていますが、実際の首都アピアは空港から車で50分くらい離れています。
南国らしいオープンエアーの到着ロビー。
ATMは引出しできるものもあれば、できないものもありました。この時はなんとなく米ドルから両替していますが、ホテル代のクレジットカード決済には3%の手数料が加算されるので、今思えばATMでまとめて現金を引出してもよかったかもしれません。
到着ロビーで出迎えのスタッフを探しても見つからず、インフォメーションに尋ねたらシェラトンなら送迎はAUTOBOTSという会社のはずだと教えてもらい、下の写真で右に写っている車を自分で探して乗り込みました。サモアでは頼んだはずのことがとても頻繁に忘れられるので、こちらも大らかな気持ちで旅することが肝要です。治安も良いし陽気な人ばかりで楽しい国ではあるものの、完ぺきを期待する人には向かないデスティネーションです。
ウポル島滞在の前半は、先ほど機内から見えた手つかずの自然の中で海を楽しみます。
空港から10分くらいと非常に近いんですけどね、その様子は当ブログ内の シェラトン・サモア・ビーチ・リゾート Sheraton Samoa Beach Resort のホテル宿泊記をご覧ください。
ちなみにファレオロ国際空港からアピア市内までは所要50分、タクシー代は80タラが目安です(太平洋諸島センター刊2024年版サモアガイドブック)。
滞在中にタクシーなどにボラれることは一度もなく、むしろ観光客だと気を遣って撮影スポットでわざわざ車を停めてくれるような運転手さんばかりで、サモアでは安心して個人旅行を楽しめると思います。
サモア・アピア発フィジー・ナンディ行き
フィジーエアウェイズ・エコノミークラス
フィジーへの戻りのフライトです。
首都アピアを観光するために最後に1泊だけ シェラトン・サモア・アギーグレイズ・ホテル&バンガロー Sheraton Samoa Aggie Grey’s Hotel & Bungalows へ移りました。アピアから空港までホテルに呼んでもらったタクシーに乗ったところ、80タラ(29.4 USD)でした。
エアサイドの待合いスペースが意外に広くて驚きました。
左手の小さな扉がラウンジの入り口ですが、このときは閉まっておりホール突き当たりのトイレの辺りに目立たない入り口があって、ラウンジはとても分かりにくい場所で営業していました。
復路もシップは Boeing 737 MAX 8 で、レジ番はDQ-FAH。
16:00発のFJ254便は、16:02プッシュバック、16:14に離陸しました。
復路の席はポートサイド、つまりA席側を指定しており、RWY 26からのテイクオフだと泊まったリゾートは反対側の窓の方角ですが…ここで少し専門的な話をすると、この航路はR453というルートに沿って飛行するのですが、離陸後はUVUTIという地点(ウェイポイントといいます、海上なので目印は何もありませんが)を目指して飛ぶことになっており、洋上に出たら必ず左旋回するのです。
泊まったリゾートと空港のツーショット撮影に成功
という訳で、旋回のタイミングを見逃さずにサモアで泊まった シェラトン・サモア・ビーチ・リゾート Sheraton Samoa Beach Resort を空撮することに見事成功しました!
空港からこんなに近いのに豊かな緑に包まれて、最高のロケーションですね~とても穴場のリゾートを見つけられて大満足です。
機内食
機内食は毎度おなじみチキンサラダに戻りました(笑
フライトマップ
機内のマップを見るとこんな感じですが、ナンディ空港に着陸するときの滑走路はほとんどRWY 02が使われます。したがって、空港をいったん通過してから180度左旋回してランディングとなります。となると、やはりA席側のほうが眺めを期待できるのです。
データが古いのですが、RWY 02のILSアプローチは以下のような感じ。
ダウンウインドはNNの204°が指定されています。VORからは電波が発射されているので、飛行機はぴったりその線の上を飛ぶことができます。
とまあKitagawaもパイロットなのでぐだぐだと調べて座る席にこだわるわけですが、よく分からなければ基本的には左の窓側がおすすめ。というのも、機長の席が左側なので空港のトラフィックパターンは特別な事情がない限りレフトターンとなっており、旋回するときにA席のほうが地上を望める可能性が高まります。
楽しそうなリゾートを発見!次回はここに泊まります
そうこうしながら、ベースを飛行中にとても楽しそうなリゾートを見つけました。
どこのホテルなのか気になって、さっそく写真を撮ってXにポストしたところ フィジー・マリオット・リゾート・モミ・ベイ Fiji Marriott Resort Momi Bay だとフォロワーさんが教えてくださりました。次回フィジーに来たときにはぜひこちらに泊まってみたいと思います!
ちなみに撮影したのはベースレグなので高度は3500フィートくらいのはず、場所はRWY 02の17 NM(ノーティカルマイル)手前です。NNのVORから25マイル以内でベースに入ることになっているので、なんとも絶妙なタイミングで旋回してくれました。
しかし、着陸してみるとなぜか雨。
バヌアツに向かう乗り継ぎ便は翌日なので、トランジットですが宿泊が必要です。再びフィジーに入国して、空港から歩いて行けるくらい近い トカトカ・リゾート・ホテル Tokatoka Resort Hotel に泊まりました。
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