12.01
龍景軒 (香港のミシュラン3つ星!広東料理レストラン)
中華料理で初のミシュラン3つ星レストランと言えばここ、香港のフォーシーズンズホテルにある 龍景軒 (Lung King Heen、ロンケイヒン) です。
有名過ぎて今さら感がありますが、今回は同席者が綺麗な写真を撮ってくれましたので(笑)ようやく記事にする次第。陳恩徳シェフの生み出すヌーベルシノワは絶品!問答無用でおすすめの名店です。
場所はIFCに隣接するフォーシーズンズホテル香港内。
フォーシーズンズは香港島サイドでも絶好のロケーションを誇る最高級ホテルで、6フロアぶち抜きのロビーは壮観。龍景軒は4階なので、リフトに乗ってお店へ向かいます。ちなみに6階にはこれまたミシュラン3つ星の「Caprice」があり、なんとフォーシーズンズ香港にはミシュラン3つ星レストランが2店もあります。
店内もヴィクトリアハーバーに面しており開放的。豪華な内装ですが気取らずにお食事できる雰囲気は僕好み。
男性はドレスコードがありますが、観光客の利用も多いので特にお昼はあまり神経質にならなくても良いかと。子供の入店もウェルカムなお店なので、ファミリーもよく見かけますね。一方、夜はある程度ドレスアップして訪れることをおすすめします。
龍景軒 Lung King Heen
龍景軒は2008年版ミシュランガイドにおいて中華料理では初の3つ星を獲得し、以降6年連続で3つ星という唯一のレストランです。僕も最初は星に釣られてやって来たミーハーな一人ですが(笑)以後すっかり気に入ってしまいました。
料理長は 陳恩徳(チャン ヤン タク)氏。伝統的な広東料理にフレンチの食材や手法を取り入れたアイデアの数々は香港のグルメに新風を巻き起こしました。氏の生み出すお料理はモダンで、あまり中華に馴染まない僕ら若い世代にも食の奥深さや楽しみを分かりやすく教えてくれると思います。
僕だっていつもサンダルハーパンって訳じゃありませんからね、今日はちょっと大人の服装です。
今回は日中ということと人数も2名なので、お手軽にランチのコースにしちゃいました。ここは若いスタッフも多く、気軽に相談に乗ってもらえるのが良いですね。
お昼らしく、まずは点心からスタート。
ここのは本当に美味しく、香港の友人は点心がお気に入りと評するほど。なかなか点心だけ食べに来れるお店ではありませんが、味は確かです。
さらに 菠蘿飽(ボーロウバウ)が出てきて、これにはちょっとビックリ。
ふかふかのブレッドにクッキー生地を載せて焼いた、メロンパンみたいなものです。
菠蘿飽と言えば、香港のカジュアルなスナックで食事という認識はありませんが、まるでブレッドの代わりのように出てくるとは面白い!ランチなら許せます。ちなみに菠蘿飽はメロンパンではなく、直訳すると“パイナップルパン”という意味になります。
続いてスープ。今日はトマトベースでした。
よく言えば安心感のあるお味ですが、想像の範囲内でこれは肩透かしを食らった感じかな。僕は最後までいただきましたが、彼女は途中で下げてもらっていました。(苦笑
そして 焼味拼盤。
広東料理のレストランでよく見かけるチャーシューやローストダックの3種盛りですね。ずいぶんお上品に小さくまとまっていますが、これは超絶旨い!
三種三様、一体どうやって調理するとこの食感になるのかホント不思議です。特に右端のクラゲは肉厚ながら心地よい歯応えで絶品、これだけでご飯を何杯でも食べられそうなほど。もしディナーなら、前菜の4点盛りを忘れずに注文を。
メインはウズラのフィレ。
これはヌーベルシノワを感じさせる一品、とてもマイルドで、四川風と言いつつ優しい味付けでした。ユリ根のほくほくとした食感もよいアクセントに。
ワインリストは高級フランス料理店並みに充実しているので、詳しい方は楽しめるかも知れません。
僕はワインはさっぱり分からないのでソムリエに白から選んでもらいましたが、ややフレンチ寄りのお料理によく合うチョイスをしていただき大満足です。
サーブされるタイミングも自然で完璧。流れるように、それでもゆったりとお食事が進んでいきます。今回はお手軽にランチですが、それを感じさせない優雅さ、お昼もなかなかいいですね!
締めはチャーハンかパスタで。
こちらは炒飯、ホタテと野菜入りでした。
僕が選んだのはパスタ。
カニが入ったロブスターソースの 伊麵(イーメン)という贅沢な一品。これは濃厚なロブスターの複雑な旨みが脳天を直撃、最後にしっかりと止めを刺されました!
全てのお料理が至高の一皿という訳では無いのですが、この強弱がまた龍景軒の魅力だと思うのです。くせのないスープもメインの優しい味付けも最後には納得です。
デザートはタピオカ入りマンゴープリン。
これは分かりやすい味。外国人観光客が食べたいものてんこ盛りのコースですね。
最後に 杞子桂花糕 まで。
嬉しいなぁ、僕の好きな中華スイーツの一つでバンコクでも香港スタイル飲茶の後に必ず注文しているデザートです。中に入っているのはクコの実ですよ、お茶と一緒にいただきたいですね。
毎回ドラマを感じるお料理に洗練されたサービスには脱帽。景色も良いし、満足できることは間違いないかと。
今回楽しんだコースはこちら、ビジネスランチです。
1人520香港ドル(サービス料入れて約8,000円、ドリンク別)と、お手頃な価格が嬉しいですね!
中華料理のワイルドさは控えめで、広東と西洋を織り交ぜた味付け・盛付けはエレガント。高級食材に頼らずに作られる完成度の高いお料理も好印象です。
ここなら納得のミシュラン3つ星、飛行機に乗ってでも行く価値あります!
Lung King Heen
香港四季酒店(フォーシーズンズホテル香港)
【住所】 香港 中环金融街8号
【営業時間】 午前12時~午後2時半、午後6時~午後10時半 (ラストオーダー時刻)
【TEL】 +852 3196 8888 (ホテル代表)
【URL】 www.fourseasons.com/jp/hongkong/dining/restaurants/lung_king_heen/
更新履歴
2014年10月16日 作成
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