06.18
ミャンマー旅行記ダイジェスト
Kitagawa@Yangonです、ミンガラーバー!
急速な民主化と経済開放が進むミャンマー。この10年で、いや直近の1~2年だけ見ても急激な発展ぶりに驚かされます。2014年6月の訪緬の様子や街歩きで気付いた点をダイジェストでまとめておきます。
今回の訪緬はバンコクからタイ航空を利用しました。
機内の様子などはタイ航空A330ビジネスクラスの記事をご覧ください。
出発4日前の時点で、バンコク発ヤンゴン行(往復)の各キャリア・クラス別の航空運賃(総額)は以下の通りでした。
・エアーアジア: 3,150 THB
・タイ航空エコノミー: 8,615 THB
・バンコクエアウェイズ: 10,890 THB
・タイ航空ビジネスクラス: 18,440 THB
ミャンマーのビザ申請について
ミャンマーへの入国には2014年現在も事前にビザを取得する必要があります。
即日~翌々営業日に発給される在バンコクのミャンマー大使館でビザ申請するのが最も手軽でしょう。必要なものは写真2枚のみ、今回は翌日発給で1,035バーツ(約3,300円)でした。
ヤンゴン国際空港
数年前までは空港での両替なんてお金をドブに捨てるようなものでしたが、現在では両替商のライセンスが広く発行されており、市中と変わらぬ実勢レートで両替が可能です。なんとATMまで設置されており、さらにドルへの再両替も制限なくできるようになりました。
ヤンゴン国際空港のタクシーカウンター。なんと日本語が通じます。
ヤンゴン空港からヤンゴン中心部までは所要40分、9,000チャット(約930円)でした。タクシーをはじめ道を走っている車も見違えるほど新しくなりました。ほんの数年前までドアが開かなかったりシートからクッションが飛び出していたりメーターが全部ブッ壊れていたりしたものですが…
ショッピングセンターも何カ所かオープン。
さらに驚いたのは、ミャンマーにとうとう外資系のファストフードが現れました。ロッテリアですよ、ヤンゴンも変わりましたねー。
僕が初めてミャンマーを訪れた際には強制両替があり、外国人は外貨兌換券(FEC)と闇両替を駆使して旅行しなければなりませんでした。強制両替が廃止されて10年でこれほど変わるとは!
現在では携帯電話のローミングも問題なく使えます。数年前まで衛星電話を持ち込んでいたのがウソのよう。
シュエダゴン・パゴダ
ヤンゴン最大の見どころである シュエダゴン・パゴダ。
ミャンマーに来ると必ず訪れていますが、今回も最初に行ってきました。
今回の旅行でもっとも驚いたのが、シュエダゴン・パゴダに無料のWi-Fiが飛んでいたこと。後進国がひとたび発展の扉を開けると一気に最先端まで飛躍する良い例です。
それはともかく、ここでは自分の生まれた曜日の祭壇でお参りしてきました。詳しくはシュエダゴン・パゴダのページをご覧ください。
ヤンゴン街歩き
ヤンゴン市内の様子。
新しい車がとても増えました。幹線道路は渋滞することも。
ヤンゴンの中心部、シャングリラホテルの前に建つ サクラタワー Sakura Tower。
最上階の20階にあるカフェはおすすめです。
サクラタワーから見たヤンゴンの街並み。
至るところで工事をしています。
金色に輝く仏塔があるのが見えますか?
ヤンゴンの真ん中のロータリーにあるパヤー、スーレー・パゴダ です。
街歩きの途中、道端で小鳥屋さんを発見しました。
これは籠の中の鳥を買って空に逃がしてやることで徳を積むというもの。タイにもこういうタンブンの仕方が見られますね。
せっかくなのでKitagawaもやってみました。
動物虐待に近い気がしなくもありませんが、たくさんの徳を積めて良かった、ということにしておきましょう。
お寺の前にはたいてい小鳥屋さんもいます。
ビルマ式のお祈りに抵抗がある方も、これなら簡単にトライできるのではないでしょうか。
ヤンゴン環状線とダニンゴン市場
今回のヤンゴン滞在。平日の日中は仕事もありますし、雨季にあたり毎日スコールが降るので遠出はできませんでしたが、日曜日に鉄道でショートトリップに出かけてみました。乗ったのはヤンゴンの環状鉄道。中央駅を出発した列車はヤンゴン郊外の38の駅を回って約3時間で中央駅に戻ってきます。
途中の ダニンゴン DANYINGON という駅で途中下車してみました。
駅の前だけでなくホームにも露店がぎっしりと並んで市場を形成しています。これは凄い!何もこんなスコールでぬかるんだ場所で物を売らなくても…と思うのですが、その混沌ぶりがいかにもアジアです。巻きスカートのロンジー、そして女性の頬のタナカもここでは健在です。
おおよそ外国人が訪れるような場所ではありませんが、今回のヤンゴン滞在でもっとも印象に残りました。ただしここはガイドブックに載っていないのはもちろん、インターネット上にもほとんど情報が出てきません。
かなり多くの写真を撮りましたので、詳しくはヤンゴン環状線とダニンゴン市場のページをご覧ください。
そうそう、この鉄道紀行についてTwitterでつぶやいたら、すれ違った電車が日本のものに見えるというコメントをいただきました。対向車は紛れもなく日本のJRの車輌です。
ミャンマーでは日本の中古車両が大活躍しており、ヤンゴン市内でもKitagawaの地元である名古屋の市バスが市章をつけたまま走り回っていました。
ヤンゴンのレストランやショップ
ヤンゴンでは日本食レストランが急増しています。
でも在住の日本人がまだ少ないのか、完全に日本人経営のお店は集客に苦労している様子。どちらかと言うと“ミャンマー人向けの日本風レストラン”の方が流行っているように見受けられました。こちらはそんな一軒です。
日本の雑貨を売る おもと Omoto というショップも発見。
シャチハタを立てておくホルダーとか、一体ヤンゴンの誰が買うんでしょう?とはいえ、ノートやボールペンなど品質の高い文房具が手に入るのは大きな安心ですね。
ヤンゴン中心部にはおしゃれな喫茶店も現れました。
スマホを手にしたジーンズ姿の若者も普通に見かけます。この数年で本当に激変しましたね、ここ本当にヤンゴン?と思わずにはいられない光景です。
そしてコーヒー党のKitagawaとしては、きちんとしたブラックコーヒーを飲めるのが嬉しい!シャングリラホテルのラウンジまで行かなくても、1杯400チャット(約42円)でまともなコーヒーが飲めるなんて。今となっては砂糖やミルクでぎとぎとに甘いコーヒーやネスカフェのインスタントが懐かしいくらいです。
今回のヤンゴン滞在で訪れたビルマ料理レストラン、フィールミャンマーフード Feel Myanmar Food。
ここは料理を見ながら指さしでも注文できるので観光客にも利用しやすくおすすめ!
これだけ食べて13,000チャット、約1,400円です。
あとミャンマーと言えば モヒンガー という麺が朝食の定番。
今回は美味しいお店で食べられました、1杯300チャット(約31円)です。
もちろん、一歩外に出ればミャンマースタイルの露店も健在です。
さすがに見るだけですが、このママゴトみたいに小さなイスやテーブルがたまりません。夜遅く、真っ暗な中でも皆さん座っておしゃべりしているのに驚きます。
英語はまったく通じません。クレジットカードもまったく使えません。
串揚げの屋台。
自分で揚げて、串の本数でお会計をするそうです。衛生状況が不安なので挑戦はしていませんが、1本5円とのこと。
ミャンマーの郊外に行くと、写真の女性の後ろにあるような茶色い素焼きの瓶を時々見かけます。
これは無料の飲み水で、素焼きの瓶からは中の水がわずかに染み出して、気化熱で中の水が冷えるという仕組みです。
あと10年もすれば、こういう昔ながらのものはすべて無機質なプラスチックや電化製品にとって代わられているのかも知れません。
ミャンマーの民主化と発展を願いつつも、観光客目線ではちょっと寂しい気もしてしまいます。
ヤンゴンの新聞やフリーペーパー
今回の滞在で見かけた ヤンゴンプレス Yangon Press。
いよいよ日本語のフリーペーパーまで出たんですね。日系の店舗・企業の進出具合を見たり、コラムも興味深く拝読しました。
一方、ミャンマーの新聞はこんな感じ。
ミャンマー・アリン Myanma Alinn Daily、国営の日刊新聞です。
ビルマ文字
ミャンマーの文字、面白いですよね。
韓国のハングル文字やモルディブのターナ文字など、アジアには見た目が可愛い文字はいくつかありますが、完全に円形をしているビルマ文字がぶっちぎりでカワイイ!
困るのは数字ですかね。時刻表なども全部このぐるぐる文字で書いてあるので、パッと見てもまったく分かりません。特に手書きのビルマ文字を読むのは至難の業。
ミャンマーチャット両替レート
最後にヤンゴン市内の両替屋のレート、2014年6月16日現在のものです。
米ドル、ユーロ、シンガポールドルはどこででも両替できます。外貨への再両替も制限ありません。
私見ではありますが、今後アジアでもっとも高い成長率が見込めるのがここミャンマーかと思います。
今進出すると苦労は避けられませんが、インフラが整って他の連中がこぞってやって来てからでは遅すぎます。トヨタですら、ようやくミャンマーでの新車販売を本格化させると言っている状況。先回りして出ていけば周りに敵なしです。既にアジアに拠点があり体力もあるなら、ミャンマーに先行投資しておいて損はないハズ。機敏な在タイの日系企業は既に現地法人を立ち上げているところもあります。
ただし日本人在住者が急激に増えるとは思えませんので、日本食レストランなど同胞向けの小さなビジネスはナンセンスでしょう。いくら人件費が安いとはいえ、まともなサプライヤーが簡単に見つかるとは思えず、工業団地も目下建造中という状況。製造業なら今後もしばらくはベトナムやインドネシアの方が有望かと考えます。
じゃぁ何が大きく儲かりそうかは書きませんが、ビジネスのネタはごろごろ転がっていますので、まだミャンマーを訪れたことが無い方はそろそろ見に行っておいても良いかも知れません。
コメント
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楽しく読ませて頂きましたm(_ _)m
次回でヤンゴン訪問が3回目となります。
急速な変化には、驚かされます。
前回ボージョーマーケットでは、日本円がつかえました。
日本渡航を見据えて、円を手に入れておこうと考えているのでしょうか?
まだまだ観光客としての訪問をしています。
次回は、少し踏み込んだミャンマーを見たいです。