07.19
空港内に国境がある!ユーロエアポート・バーゼル=ミュールーズ空港
3か国の国境にあってスイスとフランスが共同で運用する非常にユニークな空港、ユーロエアポートを利用しました。ここは空港コードも3つあり、フランス国内線だとミュールーズ(MLH)、スイス国内線だとバーゼル(BSL)、そして国際線はユーロエアポート(EAP)となりますが、結局一つの空港なので知らないと混乱しちゃいそうですね(笑
今回の目的地はアルザス=ロレーヌです。そこで旅の起点にユーロエアポート・バーゼル=ミュールーズ空港を選びました。この空港、あまり知られていませんがヨーロッパの格安航空会社 EasyJet のハブにもなっており、実に安く飛ぶことができるのです。運賃はスペインのバルセロナからバーゼルまで2名で 135.94ユーロ、23kgの預入れ荷物込みで1名あたり 9,974円でした。ちなみに空港はフランスにありますが、EasyJet ではスイスの扱いなので、空港はバーゼル(BSL)として検索する必要があります。
バルセロナを発った飛行機はベルンの南を飛び、眼下(写真でエンジンカウルのすぐ上)にスキーリゾートを持つシュヴァルツ湖が見えました。
左手奥に見える大きな湖はトゥーン湖で、手前に トゥーン Thun の町が広がっています。
下の写真はフランス側、すなわち空港の北から見たユーロエアポート・バーゼル=ミュールーズ空港の全景です。スイスまで3.5kmしか離れておらず、背後に バーゼル Basel の市街地が見えました。
このように機内からユーロエアポートの全景を見渡せることはめったに無いのですが、この日は珍しくゴーアラウンドとなりトラフィックパターンを回ったので真横からランウェイを見下ろすことができました。
その後14ノーティカルマイルも北上して、ちょうど ミュルーズ Mulhouse の上空でベースレグとなりました。ミュルーズは空港名に入っているフランス側の地名ですね。
着陸をやり直したので到着が少し遅れましたが、機内から空港や街を空撮できたのでラッキーなフライトでした。(余談ですがKitagawaも飛行機のパイロットライセンスを持っているので、何が起きてどこを飛んでいるのかはだいたい判ります)
ターミナルに入ると、ドイツ語でスイス側の出口が、フランス語でフランス側の出口が案内されており…こんな面白い空港は初めて見ました!
左から出るとフランス、右から出るとスイス。
このような空港は世界でも珍しく、1949年の国際条約に基づいてフランス領でスイスの空港が共同で運用されています。スイスの方はバーゼルまで免税道路で接続されており、フランスの税関を通らずにスイスに入国することができるそうです。
一方、こちらがフランス側の出口。
スペインはEUなのでシェンゲン協定によりCIQは省略されていました。
そして、一般エリアに出たところ。
この看板の真下が空港内の国境ですが…なんとフランス側とスイス側は行き来が自由、出口が2つの意味ないやん(笑
とは言え、手前はフランス、向こうはスイス。
同じエビアンが、フランス側のお店だと 1.8ユーロ(265円)、スイス側だと 3.75フラン(553円)と、倍以上も値段が違っていました。数十メートルと離れていないお隣の店なんですけどね~スイスの物価、恐るべし。
このように外でつながっているので日本人観光客にとってはフランスとスイスのどちらに入ってもあまり影響ありませんが、レンタカーを使うときは注意が必要です。ここユーロエアポートは同じレンタカー会社でもスイス側とフランス側で(カウンターが左右に並んでいるにも関わらず)まったく別の会社・契約・車輛となっており、スイス側は免税道路で結ばれたバーゼルにしか行けません。
今回の旅行は主にドイツを車で旅しますが、レンタカーは同じ国で借出しと返却を行なわないと何かと面倒なのと乗り捨て料金も高くつくので、日本へ帰国するときに使うシャルルドゴール空港と同じ国、すなわちフランスでレンタカーを借りるのがベストです。そういう訳で僕らはフランス側のAVISに予約しており、フランスに入国しています。
でもせっかくスイスのすぐ手前まで来ているので…この後お昼ご飯を食べに車でバーゼルの町まで行ってみました!詳しくは 家庭的スイス料理店 Elsbethenstübli でチーズフォンデュ のページをご覧ください。
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