かつての海上要塞は絶好のピクニック地、世界遺産スオメンリンナ島 (フィンランド・ヘルシンキ)

2015年, 2013年, '13 フィンランド Add comments

スオメンリンナ島 Suomenlinna フィンランド旅行記

北欧はフィンランド、ヘルシンキの町からフェリーでわずか15分。6つの島がつながる Suomenlinna スオメンリンナ島 に足を延ばしてみました。観光客からの人気が高いばかりでなく、地元の人の格好のピクニック地にもなっているそうです。

行き方

マーケット広場から市営フェリーが出ており、冬も含めて通年運航です。
乗り場・料金・時刻表は スオメンリンナ島への行き方 のページにまとめたのでご覧ください。

スオメンリンナ島 行き方

ここは1991年、スオメンリンナの要塞 として ユネスコ世界遺産 に指定されています。
とは言っても料金所がある訳でもなく、島はいつでも自由に見学できます。

ユネスコ世界遺産

地図

まずは空撮写真をアップします。
これはミュンヘンからヘルシンキに向かう飛行機から2013年に撮ったもの。ヘルシンキ市街地からの距離感がよく分かるかと思います。

スオメンリンナ島 空撮

上空から見た時は4つの島かと思ったのですが、公式には6つの島から成るそうです。歩いて一回りするだけなら1~2時間といったところ、でも地形に起伏があるのでのんびり散策するのが良さそう。
スオメンリンナ島の地図はこんな感じ。ページ末尾のリンクからも詳しい地図をご覧いただけます。

スオメンリンナ島 地図

マーケット広場からの市営フェリーが着くのは一番上の桟橋。そして地図中の青いラインが公式のモデルコースです。
島内にある方向板のうち青い矢印はこのルートを示しているので、それを覚えておけば地図が無くても迷わないでしょう。もし夏(5~9月)なら島の南端にあるKing’s Gateの桟橋からJT-Line社の水上バスを利用して帰ることも可能です。

スオメンリンナ教会

最初に目を惹いたのがスオメンリンナ教会。
船上から既に目立っていますが、それもそのはず。飛行機や船のための灯台としての機能を併せ持っているのだとか。

スオメンリンナ教会

スオメンリンナ教会

外観はいかにもフィンランドの教会らしい白亜の端正な佇まい。
これは1918年にフィンランドが独立した際にルーテル教会として再建されたためです。

スオメンリンナ教会

スオメンリンナ教会

それ以前はロシア正教会だったそうで、形もまったく異なり5つの玉ねぎ型の尖塔があったとのこと。かつての姿を教会前にあるパネルの写真で見ることができました。

スオメンリンナ島 解説

スオメンリンナ島内の様子。
まだ雪も解けきらぬ4月下旬、お天気は良いもののさすがに観光客はまばらでした。場所によっては誰もおらずに貸切り気分、北欧は治安も良いので心配無用です。

スオメンリンナ島

Suomenlinna

地図も持たずにプラプラと。
こっちには何があるかな~と、予備知識なしでのお散歩も楽しいですね。

スオメンリンナ

スオメンリンナ島

スオメンリンナ島は観光地というだけでなく、約800人が住んでいるそうです。
この建物は学校でしょうか?

Suomenlinna

スオメンリンナ博物館

橋の手前にあるのがスオメンリンナ島のビジターセンター。
スオメンリンナ博物館も兼ねています。

スオメンリンナ島 世界遺産

フィンランドの学生さんたちかな?みんなで並んで座っておしゃべり、楽しそうですね。

スオメンリンナ島

今でこそ長閑な景色が広がっていますが、ここはかつての海上要塞。
島の過去を振り返れば、まさに戦争の歴史そのものです。観光局の資料をもとに、少しだけ沿革を要約しておきましょう。

スオメンリンナ要塞
Fortress of Suomenlinna

時は1748年、スウェーデン統治下のフィンランドに海上要塞の建設が開始されます。指揮は Augustin Ehrensvärd アウグスティン・エーレンスヴァルド が執り、完成するとフレドリク1世によって Sveaborg スヴェアボリ (スウェーデンの要塞)と命名されました。

1788年に始まるロシア・スウェーデン戦争においては海軍基地として機能し戦局はスウェーデンが有利に終わるものの、1800年代に入って起こった第二次戦争(フィンランド戦争)では瞬く間にロシア軍に占領され、1808年から110年間に渡って島はロシアの海軍基地となります。先述のスオメンリンナ教会が建てられたのは1854年のこと。クリミア戦争では英仏艦隊の攻撃を受けています。

1918年に始まったフィンランド内戦で要塞はフィンランド領となり、ここで Suomenlinna スオメンリンナ (スオミの要塞)と名が改められます。軍がスオメンリンナから撤退したのは1973年のことで、以降は教育文化省の管理下にあるそうです。まさにフィンランドを巡る戦いの舞台と言えるのではないでしょうか?

橋を渡った先は、その要塞があった Susisaari スシサーリ島Kustaanmiekka クスターンミエッカ島
遊歩道が作られており、今に残る強固な石垣を見て歩くことができます。

Suomenlinna

スオメンリンナ要塞

スオメンリンナ要塞

Suomenlinna

島の南端部に歩みを進めると星形の城壁がしっかり残っていました。
美しい丘にも大砲が点在し、かつてここが防御の砦であったことを偲ばせます。

フィンランド旅行記 ヘルシンキ観光

スオメンリンナ島

スオメンリンナ

スオメンリンナ島

一際高い丘の上から振り返ると、島の背景にヘルシンキの街並みを望めました。
ヘルシンキ大聖堂も見えてますね。

フィンランド旅行記 ヘルシンキ観光

高台に据え付けられた大砲。
これは19世紀末にロシア軍が作ったものだそうです。

砲台

砲台

そこここにある要塞の遺構。
中も自由に覗けますが、興味があればガイド付きウォーキングツアーが催行されているので参加してみると良いかも。

スオメンリンナ要塞

スオメンリンナ要塞

スオメンリンナ要塞

スオメンリンナ要塞

潜水艦ヴェシッコ号

他にも戦争を偲ばせるものが点在しており、こちらはフィンランド海軍潜水艦 Vesikko ヴェシッコ号
第二次世界大戦中にソ連の戦艦を迎え撃ったそうです。中に作られたミュージアムを有料で見学できるはずですが、訪れた2013年は修繕工事中で入れませんでした。

潜水艦ヴェシッコ号

潜水艦ヴェシッコ号

のんびり歩いて散策できるのでお天気の良い日にヘルシンキからの日帰りエクスカーションとして最適ですが、やはり暖かい時期に来るのが良さそう。夏はカフェもオープンし、海水浴も楽しめるそうですよ。次は2017~2018年にフィンランドに来ますので、その時に夏のスオメンリンナ島もご紹介できればと思います。

スオメンリンナ要塞
Fortress of Suomenlinna

北欧 フィンランド共和国、ヘルシンキ市の沖合い
  (アクセスはスオメンリンナ島へのフェリーを参照)

【URL】 www.suomenlinna.fi/ja/
【TEL】 +358   295 338 410

地図・資料

地図は公式サイトの以下のページからダウンロードできます:
   www.suomenlinna.fi/en/visitor/plan-your-visit/maps/
スマホ用アプリのダウンロードはこちらから:
   www.suomenlinna.fi/en/visitor/plan-your-visit/mobile-routes/

スオメンリンナ島地図 (580 KB)

島内案内図 (1.1 MB)

更新履歴

2015年 6月12日 写真34枚掲載

“かつての海上要塞は絶好のピクニック地、世界遺産スオメンリンナ島 (フィンランド・ヘルシンキ)”へのコメントが 3件あります

  1. naitya2000 Says:

    初コメントします。フェリーや鉄道、飛行機が好きな乗り物マニア旅行者です。実は、8月にフィンランドへ旅行する予定なので、本当に参考になります。また、国内・海外と旅行をするのが好きなので、今後参考にいたしますm(__)m。

  2. kitagawa Says:

    naitya2000さん、初めまして。
    コメントいただきありがとうございます。8月とは良いシーズンですね、ヘルシンキからは隣国スウェーデンに鉄道で、あるいはフェリーで海を渡ってエストニアにも日帰りできちゃうほど乗り物も充実していますのでぜひ楽しんでください。
    blogでのご報告楽しみにしています、良いご旅行になりますように!

  3. naitya2000 Says:

    kitagawa様
    コメントありがとうございます。私もフィンランド旅行後に自分のブログに掲載したいと思いますm(__)m。なお航空会社はフィンエアー・エコノミー、ホテルは中級グレードの予定です(^^;)。

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