03.28
ワット・シェントーン (ラオス・ルアンパバーン)
世界遺産の街、ルアンパバーン。
ラオスに数あるお寺の中でも最も美しいと言われる ワット・シェントーン Wat Xieng Thong を見学しました。
ວັດຊຽງທອງ
【住所】 Kounxoau Road, Luang Prabang, LAO P.D.R
ラオス ルアンプラバン クンスワー通りの北端
【開館時間】 午前7時~午後6時
【定休日】 なし
【入場料】 20,000 Kip (約2.4ドル、2017年3月現在)
場所はメコン川とナムカーン川に囲まれた半島部のほぼ先端に位置します。
最初にワットシェントーンを見学してからメインストリートのサッカリン通りを歩けばルアンパバーンの観光名所を一通り見て回れるでしょう。入り口は三方にあり、サッカリン通り側から入りました。
開けたお寺の境内。
左手に見える白い建物はお坊さんの住まい、僧坊のようで ルアンパバーンの朝の托鉢 で出会う僧侶のうち何人かはきっとここから来るのですね!
正面の建物がワットシェントーンの本堂。
雪が降る訳でもないのにとても急な傾斜がつけられた屋根がユニークで、折り重なるように9枚に分かれていました。その先端は地面の近くまで下がっており、今見ても古臭さを感じさせない曲線美。
本堂の周りには卒塔婆がいくつか。
右手前に見えるのは御車堂です。
本堂
まずは本堂を真正面から見上げてみました。
ファサードには金色の装飾が施され、二連アーチはラオスのほかのお寺でも見られる建築様式です。
お堂の入り口は黒地に金で細かな仏画が天井まで。
履物を脱いでから上がります。
内部の様子。
ここワットシエントーンは1560年にセーターティラート王によって建立されたそうです。
大仏像
大仏の右手にある大きな銅鑼。
左手の様子。
マイ・トーン
妻壁には大きな木のモザイク画がありました。
これは本堂の裏側なのでお見逃しなく!マイトーンはラオス語やタイ語で「金の木」を意味し、隣国タイからの観光客が熱心に写真を撮っていました。
黒い壁
内外ともに黒の地に金の組合せが特徴的。
日本のお仏壇に通じるものがありますが、東南アジアのお寺で黒と金のシンプルな配色はあまり見かけません。
本堂の周りに造られた祠や仏塔。
壁から象の顔が突き出ていました。
なぜここに?と不思議に感じますが、ガネーシャだそうです。
立像堂
お隣にある小さなお堂は壁も屋根も白く塗られていて対照的。
こちらは中に立像が安置されていました。
赤堂
黒い本堂、白い小堂の次は赤。
涅槃仏が祀られています。
涅槃仏
煌びやかな内装に対して青銅製の仏像が神秘的なコントラストを放っています。
そして細身の造形はラオスの特徴の一つではないでしょうか。
モザイク画
仏像や建物は16世紀に造られていますが、外壁の可愛らしいモザイク画は1957年に施されたもの。今でもルアンパバーンの夜市で見かけるモン族の手工芸品のようなテイストの絵柄ですね。
御車堂
最後に見学したのは本堂と同じくらい大きなこちらの建物、1962年築。
正面の絵柄はラーマーヤナ物語の場面がモチーフになっています。
内部いっぱいに船のような巨大な乗り物が鎮座しておりビックリ。ルアンパバーン王国の王でありラオス王国を建国したシーサワーンウォンの霊柩車だそうです。
展示品
周りを仏画や仏像が囲んでいますが、解説が無いので詳しく知るにはガイドさんと一緒に訪れる必要がありそう。
緑に溢れ、周りに見えるのは山とメコン川の流れと青空のみ。ほかのお寺と同様に時折り読経が聴こえてきたりお坊さんの姿も見かけたり。ルアンプラバン観光きっての見どころとして多くの外国人が訪れますが、人の波が引くとひっそりとしてラオスらしい平和な空気で満たされるのが良いですね。この後は2つのお寺、ワット・セーンとワット・マイを見学してから国立博物館の前にあるプーシーの丘に登ります。ただし旅行したのは暑さもピークに近い3月末、倒れそうなほどの気温でした。朝夕の涼しい時間帯の観光をオススメします!
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