08.25
ウィーン旅行記
オーストリアの首都ウィーンは見所の多い街ですが…今回の旅は名所を回るスタイルではないため、滞在中はほとんどお散歩ばかりしておりました。そんな訳で、主に街並みの写真や気付いた点を簡単にまとめておきます。
ウィーン国際空港から市内への行き方
ウィーンの空港から市内までは近郊鉄道Sバーンと地下鉄Uバーンを乗り継ぐのが最も安い。カールスプラッツ駅 Karlsplatz まで向かったところ、所要50分で片道4.10ユーロ(2018年5月現在)でした。
SバーンからUバーンへの乗換えは複数のルートがあります。
ウィーン・プラーターシュテルン駅 Wien Praterstern からU1やU2に乗りましたが、ウィーン・ミッテ駅 Wien Mitte からU4という選択肢もあり。いずれも駅構内を歩くので荷物が多いならタクシーの方が楽でしょう。
オペラ座
オペラ座(ウィーン国立歌劇場)は、トラムや地下鉄の乗り場もあり、街歩きの起点にちょうど良く。
ホテルザッハーウィーンやホテルブリストルウィーンの真ん前ですし、ルメリディアンウィーンやホテルインペリアルウィーンからも歩いてすぐです。
2013年の旅行では、オペラ座でモーツァルトの代表的な作品であるオペラ「魔笛」も楽しんでみました。すっかりオペラの魅力に嵌ってしまいました…
ケルントナー通り Kärntner Straße
オペラ座の横は、ウィーンの目抜き通りであるケルントナー通りです。
オペラ座から歩行者天国に入って1本目の路地を左折すると、Albertinaplatzに面する右手角にウィーンの観光案内所(ツーリスト・インフォメーション)があります。ここはコンサートの情報やチケットの予約、交通手段に関する相談など、素晴らしい対応力を持っています。ヨーロッパの観光案内所の中でもトップクラスのサービスなので、生の情報が必要な場合は立ち寄ってみると良いかと思います。
www.wien.info/ja/travel-info/tourist-info/tourist-information
Webサイトの日本語ページの情報も充実しており必見です。
シュテファン大聖堂まで歩行者天国になっていて、日中は人通りが絶えません。
下は2009年の写真です。
こちらは同じ場所を2013年に撮ったもの。
夜も賑やかです。
基本的に僕は夜型なので、結構この時間帯にフラフラしていることの方が多く。
以下は2018年5月の夕方のケルントナー通りの様子。
ショップも多く、お土産を探すにも便利です。
オーストリアと言えば、スワロフスキーのクリスタルが有名ですね。
シュテファン大聖堂
ケルントナー通りを北上していくと、一際賑やかな広場にぶつかります。
そこに聳えるのが、ウィーンを代表する見どころであるシュテファン大聖堂です。
ここはウィーン旧市街のど真ん中、この一帯は世界遺産に指定されています。
グラーベン通り Graben
シュテファン大聖堂の前の広場を西に入れば、ウィーン随一の繁華街であるグラーベン通りに続きます。
上の写真は2009年、下は同じグラーベン通りの2013年の写真です。
以前は両側からワイヤーを張って照明を吊り下げていたんですが、いつの間にか普通の街路灯に変わってしまいましたね。このような昔ながらの電灯はカテナリー照明と呼ばれ、渋くて個人的には好きでしたが、ワイヤーが無くなったことで写真が撮りやすくなりました。
夜はこんな感じ。青いUと書かれたサイコロみたいなものは、地下鉄U-Bahnの入口です。
下の2枚は2018年5月の夕暮れ時のグラーベン通りの様子。
そうそう、スコールに見舞われてこの通りで雨宿りしたこともありました。
たいてい30分くらいで弱まるので、僕もオーストリア滞在中はウィーンっ子よろしくスコールの時はのんびり待つのです。(笑
ペスト記念柱
グラーベン通りの真ん中にある一際目立つ塔は、ペストの流行が終結したことを記念して建てられたそうです。
オシャレな通りですが、ここは旧市街の中心部なので、そこかしこに歴史が詰まっています。
フィアカー
馬車も見かけました。
観光客向けかと思いきや、これもまた由緒正しきものだそうで、ウィーンでは馬車が300年以上も前から活躍しているとのことです。
こんな乗り物でウィーンを見て回ったら、また違う景色が楽しめそうですね。
コールマルクト通り Kohlmarkt
賑やかなグラーベン通りの突き当たりを左に曲がれば、少し静かなコールマルクト通りに入ります。
グラーベン通りからコールマルクト通りにかけては高級ブランドショップが並んでいます。他の国に比べて店内が空いているので、ゆっくりお買い物を楽しめると思います。
デメル DEMEL
コールマルクト通りには老舗カフェ、デメル DEMELの本店もあります。
Kitagawaがウィーンに来ると必ず立ち寄るカフェの一つです。
王宮(ホーフブルク宮殿)Hofburg
コールマルクト通りはミヒャエル広場に突き当たり、王宮に到着しました。
ミヒャエル門の下は車道が走っており、そのまま通り抜けられます。
王宮を見学する際の入口も、この門の中にあります。
以降は入場料を払って中に入るタイプの見所が多くなるので、関心の方向や度合いに合わせてどこを見るか選んでおくと良いかと思います。
ヘルデンプラッツ Heldenplatz
ミヒャエル門をくぐって真っ直ぐ歩けば、広大なヘルデンプラッツに出ます。
大きな宣伝やテントは、夜に開かれる無料屋外コンサートのもの。5月の前半はちょうどウィーン春の音楽祭のシーズンなんです。
ウィーン自然史博物館
そのままヘルデンプラッツも突っ切って歩いて行くと、美術館や博物館が見えてきました。
全部見て回ったらいったいどのくらい時間がかかることやら…
博物館・美術館は数が多いので、開館時間や料金は観光局のサイトや各施設のホームページでご確認ください。
ウィーン市立のものは、毎月第1日曜日が入場無料となっているそうです。
ウィーン市内交通
ウィーンの中心部は徒歩で観光できますが、シェーンブルン宮殿などに足を延ばす場合は公共交通機関の利用が便利です。
もっとも分かりやすくて使い勝手が良いのはウィーン地下鉄U-Bahn。
現在5路線が営業中です。
トラムも街に馴染んでますね~、渋い!
現代的な新型のトラムも走っています。
感想
オーストリアは街並みが美しく、それでいて近代的。
ドイツよりオシャレで、プラハほどツーリスティックでなく、パリほどは汚れておらず。いわゆる“日本人の思い描くヨーロッパの都市”をイメージ通りに体験させてくれる街だと思います。
特にウィーンは音楽の都としての名が高く、オペラやコンサートは期待通りの感動を得られます。クラシックファンなら何度来ても楽しめると思います。
観光客への配慮も高いレベルで整っているので、個人でふらっと訪れてもまったく困りません。
実際、今回は直前に思い立ってウィーンに来ましたし、今までガイドブックの類を持ってきたことは一度もありませんが、すべて現地で情報収集や予約手配が可能でした。オーストリアの方は少し笑顔に乏しい印象を受けますが、英語も良く通じますし、何か尋ねると思いのほか親切です。
ウィーン中心部は坂が無く、またでこぼこの激しい石畳もありませんので、女性や年配の方も歩きやすいと思います。ヨーロッパはポルトガルを除いてほとんどの国を訪れていますが、ここまで観光しやすい都市はなかなかありません。ただしウィーンはホテルが高めですし、一人で行っても面白くありませんので、お友達やカップルでの旅行がおすすめです。
地理的にはチェコやスロヴァキアやハンガリーに近く、周辺国に足を延ばしやすいのも魅力です。
オーストリア国鉄の高速列車RailJetはプラハやミュンヘンやブダペストに直行の便がありますし、ブラチスラヴァやブダペストへは船でのんびりドナウ河を行くのもおすすめです。これら全ての交通手段を別ページでご紹介していますので、興味があればご覧ください。
オーストリアこぼれ話
wien.cocolog-nifty.com/operette/
Cafes in Vienna ~ウィーンのカフェとケーキ~
viennacafe.exblog.jp/
オーストリア写真紀行
www.uchiyama.info/kaigai/tiku/ousyu/austria/
更新履歴
2013年 5月31日 作成
2018年 8月25日 空港から市内への行き方と写真10枚を追加
2018年, 2013年, '13 オーストリア, '18 オーストリア
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