09.19
ベレンの塔 (ポルトガル・リスボン)
Kitagawa@Portugal です。
ポルトガルは世界遺産の多い国で、首都リスボン近郊にもジェロニモス修道院とベレンの塔がユネスコ世界遺産に指定されています。さっそくテージョ川に面して建つ大航海時代の象徴、ベレンの塔 Torre de Belém を見に行ってみました!
Torre de Belém
ポルトガル共和国 リスボンの西7km、ベレンのテージョ川沿い
【開館時間】 午前10時~午後5時 最終入場
【休館日】 月曜日
元旦、イースターの日曜日、メーデー、聖アントニオ祭(6月13日)、クリスマスも休み
【入場料】 €6
【URL】 www.torrebelem.pt/
行き方
リスボンからベレンの塔へ行くには公共交通機関が便利。トラムの15番、市バスの 727、728、729、714、751番、または近郊鉄道やフェリーにて Belém 駅へ。
この中ではトラムで行くのが風情があって良いでしょうか、フィゲイラ広場 Praça da Figueira や コメルシオ広場 Praça do Comércio から リスボンお馴染み黄色いトラムの15番 で約30分。あるいは観光客向けの Hop On Hop Off バスのルートでも来られます。
ベレンは テージョ川 Rio Tejo の河口の町。大航海時代に関わる歴史的な見どころが点在しているので、ゆっくり一回りするなら半日は欲しいところです。
川沿いのプロムナードは旅行者の姿も多く観光地らしい雰囲気、すぐにベレンの塔も見つけられました。
まるでお城のミニチュアみたいで可愛い!
桟橋を通って中へ、入場料は €6 でした。
ベレンの塔 Torre de Belém
川を行き交う船の監視と河口を守る要塞として、マヌエル1世の命によって1519年に建てられたベレンの塔。地下・地上を合わせて6層構造になっているそうです。
塔の高さは35m。
石灰岩が使われており、まずはその白い外観と凝ったレリーフが目を惹きました。バルコニーの柱廊はルネッサンス様式の影響を受けたものだそう、哨兵台の形といい凝ったデザインです。
見学は上から順番に行なったのですが、ここでは下から順番に写真を掲載していきます。
各お部屋の名称はベレンの塔を詳しく図解していたガイドブック「るるぶ」を参考にさせていただきました。
砲台
最初に目につくのは砲台が並ぶ一角。
外から眺めたときに水面ギリギリに開けられていた穴は狭間だったんですね~
地下牢
地下は政治犯を幽閉するための牢獄だったそう。
螺旋階段
石造りの螺旋階段を通って見学します。これがめっちゃ狭い!
人ひとりがやっとという幅なので各階には信号が付いていて、みんな揃って昇り降りしました。
国王の間
2階は国王の間。ここからバルコニーに出られて、特に欄干のレリーフが見事。
テージョ川の眺め。
ベレンの塔がテージョ川を行き交う船を監視するために建てられたというのも納得ですね。
謁見の間
3階にある謁見の間。
ここは王家が謁見するためのお部屋だったそう。
礼拝堂
4階の礼拝堂。天井にはポルトガルの伝統様式であるマヌエル様式が見られます。
テラス
最上階、屋上のテラス。四隅にある哨兵台に入って記念写真!
こういうのあると入りたくなっちゃいますね~
上から見下ろしたベレンの塔。
向こうに見えているのは4月25日橋、スペインからポルトガルまでこの橋をトライブしてやってきました。
その手前にある大きな記念碑は 発見のモニュメント Padrão dos Descobrimentos です。
大航海時代の繁栄を思わせる壮麗な作風を感じられますでしょうか?
柱廊の上の紋章はマヌエル一世のもの。
イエスを抱くマリアの像。
まるで船乗りを見守っているかのような佇まいでした。
ベレンの塔は フランシスコ・デ・アルダ Francisco de Arruda による設計です。
以前ご紹介したエルヴァスの アモレイラ水道橋 Aqueduto da Amoreira やエヴォラの アグア・デ・プラタ水道橋 Aqueduto da Água de Prata も彼の設計として知られる建築物です。
テージョ川の河口にたたずむベレンの塔を改めて振り返ってみました、美しいですね!
要塞というより小さなお城のような外観。今見ても十分に流麗と感じられるシルエットは、建てられた16世紀にはさぞ斬新だったのではないでしょうか。中は6層構造になっているので昇り降りして塔から見える景色の変化も楽しめました。この後は同じくユネスコ世界遺産に登録されている ジェロニモス修道院 や、近くに建つ記念碑 発見のモニュメント を見て廻ります。
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