スシロー（日本・東京）

株主優待を使って回転寿司の スシロー Sushiro でお食事をしました。期間限定のお寿司や豊富なスイーツは手元で簡単に注文できて、世代を問わずユニークなメニューを楽しめそうです。

日本の回転寿司業界は海外出店分も含めると市場規模が1兆円に迫り、熾烈な競争が繰り広げられています。圧倒的な売上高を誇るのが業界1位の「スシロー」で、F&LCによる経営。割安感を訴求したキャンペーンによる集客力が武器でしょう。それを追いかける第2位の「はま寿司」は、すき家などでお馴染みの外食最大手ゼンショーが運営元。精力的にはま寿司を出店してスシローを猛追中です。僕は騒がしい場所が苦手なので、カフェやハンバーガーショップを除くとあまりチェーン店を利用することはありませんが、スシローは原価率50%を掲げており消費者目線でもお得度の高い飲食店ではないかと思います。

そんなスシローは2025年現在、国内に655店舗を展開。
業界首位の実力を覗きに、学校帰りに友達と吉祥寺パルコ店に立ち寄ってみました。

訪れたのは月曜日の昼下がり。それにもかかわらずテーブル席は満席で5分ほど待ったので、ウィークデイでも客入りは良いようです。ちなみに、こちらのお店では席案内からお会計まで無人化されていました。それは良いのですが、食事中も呼び出しの放送が大きな音で流れ続けており、まるで銀行や区役所の窓口で食事をしているかのよう。案内は待合いスペースだけに聞こえれば十分な気がします。

順番待ちシステム

店内の様子

広いホールなのに店員さんがまったく通路を行き来しておらず、整然とブースが並ぶさまはどこか予備校の自習室みたい…ちょっと不思議な空間です。席は自動的にアサインされますが、店舗内で角に位置する落ち着いたテーブルに座ることができました。注文もタッチパネルで行なうようで、写真を見ながら選べて分かりやすい。ただし、一度に４個ずつしか発注できないようです。

セルフオーダーシステム

卓上調味料

回転寿司ってレーンにびっしり色んなお皿が流れていたと思うのですが、コロナ禍を経て注文を受けてから作るシステムに変わったようで、コンベヤーにはワサビだけが虚しく回転していました。その代わりに高架式のコンベヤーが増設されており、こちらは自動で配膳する機能のようです。注文したお皿たちが自分で手元に集まってきて、線路を走るおもちゃの電車や駅みたいで面白い！

Kitagawaは見た目が華やかな創作寿司を選んでみました。
照り焼きチキンチーズマヨ炙り（税込み210円）、サーモンアボカド（税込み210円）、たこのサラダ寿司（税込み180円）、和牛さしとろポン酢ジュレ（税込み290円）など。一口サイズで居酒屋メニューがご飯に載っかっているみたいで、ピンチョスのようにいただけました。

僕は食べるのがめっちゃ遅くて食事に時間がかかるのですが、ようやく一つ目の握りを食べたところで既にテーブルにはこれだけお皿が重ねられていました…大学生の食べる量とスピードは半端ないですね（笑

まぐろ

まぐろに自信を持っているようなので、差の出やすい中とろも頼んでみました。
もちろん高級寿司店のクロマグロやミナミマグロとチェーン店が使うメバチマグロやキハダマグロを比べるなんて詮無きことですが…それ以前にネタがかなり低温の状態で出てきたのが気になりました。オペレーションで質が揃えられそうなだけに、惜しいところです。あと、これはこの店舗だけなのか分かりませんが、醤油皿がありません。味付けされたお寿司が多かったので構わないのですが、最近はソースよろしくボトルから直接かけるスタイルが普通なのでしょうか？

美味しかったのはこちら、かつお香るもずくとオクラの味噌汁。写真だと分かりにくいのですが、かなり大きなお椀でびっくりしました！期間限定のメニューとのこと。茶碗蒸しは味のごまかしがききにくい最もシンプルなものを注文しています…なんか意地が悪くてごめんなさい。

粉茶

調べてみると、スシローの粉茶はファンが多いようです。
今まで知らなかったのですが、茶葉を丸ごと粉砕したもので、有効成分をそのまま摂取できるメリットがあるのだとか。

デザート

お友達曰く、スシローはデザートの品数が多いことでも知られているそうです。
年間売り上げNo.1商品（TBS報道）の、カタラーナアイスブリュレ（税込み260円）を食べてみました。スシロー・カフェ部なんて特設サイトもあるようです。
www.akindo-sushiro.co.jp/cafebu/

コンベヤーを挟んだ向こう側のテーブルは中学生の女の子たちで、しかも一生注文していてびっくりしました。僕の感覚だと、たとえ回転寿司でも特別な日に家族で行くようなものであって、学校帰りに友達と立ち寄るような場所ではなかったと記憶しています。時代は変わりましたね～あと小学校で留学とか中受はあれとか塾はこれとか、話の内容もめっちゃ怖かったです。（高校生の時から株式投資してたお前が言うなって感じかもしれませんが、笑。

株主優待と株価推移

さて、スシローを運営するのは前述の通りF&LC、ことフードアンドライフカンパニーズ＜3563＞です。今回は株主優待が届いたので店舗を訪れてみました。今期からシステムが変更されて、割引券への交換がオンライン化されたそうです。

同時に何枚でも使えるのですが、割引券は550円と1,100円の二種類しかなく、一つずつ表示させなければならないのでお会計にとても時間がかかりました（セルフレジにもかかわらず店員さんがフォローしてくれました）。今回すべては使い切れなかったので、期間限定メニューが更新されたらまた来てみようと思います。

ちなみに日足の株価推移は以下の通り。
何度かXでもつぶやいていますが、昨夏のコメ不足が騒がれていた時に安値を拾い集めており、平均取得単価は緑の線の約2,570円。今日から2営業日前の2月7日に発表された10～12月期決算では、大幅増益が好感されて昨年来高値を更新して、前日比681円高となる4,199円を付けました。
という訳で、同日の引け直前に200株だけ残して持ち株を売却して利確しました。回転寿司は満腹まで食べる人が多いようですが、株の世界では昔から「売り買いは腹八分」といいます。スシローさん、ごちそうさまでした！

2025年, '25 日本