03.05
謎の環状列石、ストーンヘンジ。(イギリス)
今年からは、世界に散らばる名所も気まぐれにご紹介して行こうと思います。
まず最初はイギリス南部、ソールズベリー平原にある遺跡 ストーンヘンジ Stonehenge です。世界的に有名なこの環状列石は、4500年も前に造られたもので、世界遺産にも登録されています。
古代遺跡が大好きなKitagawa、ここは昔から訪れたいと思っていた場所でした。
ピラミッドやモアイ、マチュピチュなどと並び、巨大石造建造物に関心のある方は必見の遺跡だと思います。
のどかな平原に突如現れる巨大な立石は、見るものを圧倒すると同時に、果たして何のために造られたのか?と思いを巡らさずにはいられません。
中央部に門のような形になっている5組の組石、トリリトン。高さは約7mです。かつてその周りには、直径およそ100mの円形に30個の立石、メンヒルが配置されていたそうです。これらは紀元前2500年から紀元前2000年の間に立てられたと考えられています。
実は未だに目的がよく分かっていない遺跡の一つですが、それがかえって神秘性を高めているように感じます。石の配置や周囲の出土物から、宗教儀式や天文学に関係していることは間違いないようです。
元はこんな風に石が積み上がっていたそうです。
夏至の日には、中心にある祭壇石とヒールストーンと呼ばれる巨石の直線上に太陽が昇ります。ヒールストーンは随分と離れた場所に横たわっていますので、ぜひ忘れずに探してみてください。
ちなみに…遠方まで足を延ばさなければならない割に、周りにはストーンヘンジ以外は何も無いので、興味のない人にはちょっと退屈かも。そのうちUFOの欠片でも発掘されて、実は宇宙人説が正しかった!なって話になると面白いんですけどね。(笑
【場所】 ロンドンの西約200kmにあるソールズベリー Salisburyの北約13km
遺跡の横をA303号線が通っていますが、平原のど真ん中にあるので車が無いと自力でのアクセスは困難です。ソールズベリーから出ているツアーバスに乗るか、ロンドンからのガイド付きバスツアーを利用するのが手軽です。ロンドン郊外の数か所の見所を巡る現地発の一日ツアーが日本語でも出ていますので、イギリスにお立ち寄りの際は他の見所と合わせてストーンヘンジを覗いてみると良いかと思います。
ストーンヘンジ公式サイト
www.english-heritage.org.uk/daysout/properties/stonehenge/
ソールズベリーからのツアーバス会社
www.thestonehengetour.info/
興味がわいた方は、ナショジオのWebサイト上で2008年6月号の特集記事を無料で読むことができます。(2013年2月現在)
nationalgeographic.jp/nng/magazine/0806/feature01/
コメント
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飛鳥村の石舞台と、どちらが迫力ありますか?
すぐに「石舞台」を検索してしまいました…(笑
行ったことが無いので何とも言えませんが、ストーンヘンジの方が3000年は古く、遺跡の規模や知名度もストーンヘンジの方が高いように感じます。
ただ、石舞台は歴史的な背景が割とはっきりしているようなので、そのあたり目的が不明のストーンヘンジと比べると、評価が変わってきそうです。