03.12
火薬塔と城壁 (ラトビア・リガ)
ラトヴィアの首都リガに唯一現存する中世の塔、火薬塔 Pulvertornis を見にやってきました。
中は博物館になっています。
火薬塔 Powder Tower
14世紀に建てられたもので、レンガ造りの塔は26メートルの高さがあります。
かつてリガで最強と言われた火薬塔ですが、スウェーデンの攻撃で半壊したそうで、上の方は17世紀に修復されています。中世の城塞都市を記憶する建物がこれしか残っていないのは残念ですが、城壁や塔が大好きな僕としてはよくぞここだけ残った!と思わずにはいられません。
暖かくなると、塔に絡まった蔦が緑に色付き風情が出てきます。
次回は夏場に来てみましょう。
ラトビア戦争博物館
戦争の生き残りでもある火薬塔の中は ラトビア戦争博物館 Latvijas Kara Muzejs になっています。
2013年4月現在、入場料なんと無料!丸い塔の部分も展示室になっています。
リガはドイツ人の入植者が造り、その後ポーランド、スウェーデン、ロシアと何度も支配者が変わっています。つまりラトヴィアの歴史は戦争の歴史でもあり、ここラトビア戦争博物館にはその記録がたくさん展示されています。
順序立てて理解するほどの知識を持ち合わせておらず申し訳ないのですが、このような博物館を無料で開放してくれて感謝です。
リガの城壁
かつてぐるりとリガの町を囲っていた城壁は2kmにもおよび、12の門が設けられていたそうです。
残念ながら当時の城壁は残っていませんが、火薬塔の右手を歩いていくと修復されたレンガ造りの城壁と監視塔を見ることができます。
修復というより、これは再建なんじゃないでしょうか?
国が異なるので単純に比較するのは良くありませんが、旅行者目線では隣国エストニアのタリン城壁の保存状態の良さを改めて感じる次第です。
スウェーデン門
現存する城門として、17世紀に兵士が通るために建物に開けられた通路が見られます。
スウェーデン門という名称は、スウェーデン軍の兵士が城壁の外の宿舎と行き来するために作られたことに由来します。
中世そのままの姿の城壁や城門が残っていないのが残念です。でも、城壁が残っていないという現状も一つの歴史なんですよね。今に残る建物も破壊と修復が繰り返されたものが多く、こうしてリガを訪れたことでバルト三国の苦難の歴史を知るきっかけになりました。
城壁以外の主な見どころは、リガ旧市街の見どころのページに写真を掲載します。
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