12.12
冬の早朝しか見られない!?虹色に輝くナスィーロルモルクモスク(イラン・シーラーズ)
タイルの絵柄とステンドグラスが美しく、ピンクモスクという別名も持つマスジェデ・ナスィーロルモルク・モスク。冬の朝に限ってステンドグラスを通して差し込む朝陽が身廊の絨毯やタイルを原色に照らして絶景が見られます!シーラーズを訪れたら必ず立ち寄りたいおすすめの見どころです。
まずは動画を撮ったのでYouTubeにアップしました。
ステンドグラスを通した光に照らされて煌めく様子や、モスク全体の造りをご覧ください。
ステンドグラス
ヨーロッパにもステンドグラスが綺麗で有名な教会は数あれど、これほど近くから原色の光が強く差し込む光景を見るのは初めて。また、イスラム教は偶像崇拝が禁じられていることもあって人物像ではなく幾何学模様が刻まれていますが、それがかえって想像力を掻き立てる気がします。
東側の身廊内の全景。
イランでお馴染みのねじねじした螺旋状の石柱が並んでいますね。床にはペルシャ絨毯が敷かれており、好きなところに座ったり写真を撮って過ごせました。もちろん礼拝堂ではありますが、ここは現地でも有名ないわゆるインスタ映えスポットのひとつ。ぜひお気に入りの一枚を撮ってみてください。
冬の朝だけ見られる絶景
冬のナスィーロルモルクモスクは奥の方まで朝陽が入り、バラが描かれたタイルが虹色に照らされます。どんどん日が昇っていってしまうのでお見逃しなく!夏は地獄のように暑くなるらしいので、イラン旅行は秋や春がベストシーズン。本格的に寒くなる直前に来ることができました。
中庭
ナスィーロルモルクモスクはカージャール朝の時代に造られたモスクです。別名で Nasir ol-Molk と呼ばれたミルザーハサンアリー Mirza Hasan Ali の命によって1888年に完成しました。
中庭を囲んで東西に身廊があり、南北にアーチが建っています。
中央の池に鏡写しになった北側のアーチが神秘的。
例のステンドグラスの木戸が入っている7つのファサード。
中央のみ、木枠に沿って長方形のガラスに囲まれていて特徴のあるアクセントになっています。
ミナレット
ムカルナス
回廊に繋がっていることもあってアーチは南にあるものの方が大きく立派です。ドームの内側はここも手の込んだムカルナスで仕上げられていました。ちなみにKitagawaはイスファハンのエマーム広場にあるマスジェデ・エマーム・モスクのムカルナスがイランで一番印象に残っています。
黒、黄、水色の縁取りが施されており、やや毒々しい色使いではありますが、内側にはバラの絵が細かく描かれています。同じくシーラーズにある世界遺産エラム庭園でもバラを含む実に写実的なタイルを見ることができるので、合わせて観光してみてください。
行き方
シーラーズはイラン中南部にあるファールス州の州都で、バラと詩で知られる古都。イラン最大の見どころである世界遺産ペルセポリスへの起点となる街なので観光客が必ず立ち寄る街です。見どころは市の中心部の1km四方に集まっておりマスジェデ・ナスィーロルモルク・モスクにも歩いて来られますが、通りから少し路地を入ったところにあるので早朝に訪れるなら車で正面まで来てしまうと楽だと思います。
مسجد نصیر الملک
【所在地】 イランイスラム共和国 シーラーズ
【休館日】 年中無休
【入場料】 100万リアル(3 USD)
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