2022
12.31
Abbasi Hotel Iran Isfahan

築400年の豪華なアッバースィーホテル(イラン・イスファハン)

イランのイスファハン(エスファハーン)にて Abbasi Hotel に滞在しました。サファヴィー朝の時代に建てられて隊商宿として使われた歴史ある建物を改装した当地の最高級ホテルであり、煌びやかな内装や緑豊かな中庭はかつての栄華を偲ばせるものでした!

Abbasi Hotel
هتل عباسی

【住所】 Amadegah St., Esfahan, IRAN
【TEL】 +31   3222 6010
【FAX】 +31   3221 1268
【URL】 www.abbasihotel.ir/en/

16世紀末にサファヴィー朝の首都に定められて発展し、「エスファハーンは世界の半分」と称されるまでに発展した古都イスファハン。イランの首都テヘランからシーラーズへと南下する途中に立ち寄りました。静かでどこか上品さも感じる空気はほかの町と一線を画しており、エマーム広場の賑わいや繊細なモスクも忘れがたく、イラン旅行の中でもっとも印象に残りました。そんなイスファハンを代表するホテルが Abbasi Hotel であり、ここに泊まったことで旅が一層印象深いものになりました。

アッバースィーホテル

Abbasi Hotel
هتل عباسی

イスファハンを南北に走るチャハールバーグ通りから少し入った場所にあり、便利さと静けさを併せ持ったロケーションです。タクシーなら知らないドライバーはいないでしょう、北バスターミナルからは約6km、車は配車アプリのSnapp!で呼んだところホテルとバスターミナル間の運賃は片道124円でした。

Abbasi Hotel

エントランスには常にベルやドアマンがいて荷物も手伝ってくれます。古い建物や家具を丁寧にメンテナンスして使い続けていることが分かるインテリア。イランは英語の通用度が低いのですが、ホテルに関してはまったく問題なく英語が通じました。ただしどんな高級ホテルでも国外のクレジットカードは一切使えないので、支払いは現金(イランリアルまたは米ドルかユーロ)のみとなります。

ロビー

お部屋は中庭に面した広めのスイートルーム、Pardis Suite を予約しました。
公式サイトではベッドルームと独立したリビングにダイニングテーブルが置かれたレイアウトでしたが、泊まった時はベッドに置き換えられて最大4人で泊まれるように模様替えされていました。

Abbasi Hotel Iran Isfahan

お部屋でルームサービスを取ろうと考えていたものの、ダイニングテーブルが無くなってしまったので夕食は近くにある有名なイラン料理レストラン シャフルザード まで出掛けることに。歩いて行けますし、非常におすすめです。

アッバースィーホテル

ランプや小物も雰囲気があります。
きっと高級感を出そうとしているのですが、よく見るとどれも素材や仕上げがチープであり、失礼を承知で言えば…そんな部分まで含めてダサ可愛いのがペルシャ芸術の魅力です!

Pardis Suite

アッバシホテル

バスルーム

水回りはリノベーションされており新しく清潔で、バスタブとシャワーも独立していて使い勝手は悪くありません。

バスルーム

アメニティ

アメニティの品質はどこのホテルもいまいちなので、使い慣れたものを持参した方が良いでしょう。

アメニティ

ミニバー

たいていのホテルでお水が無料なのが助かります。
ただしコーヒーは高級ホテルのロビーなどで注文しない限りインスタントですね。

ミニバー

フリッジ

セーフティボックス

セーフティボックスは今にも壊れそうな感じで、開かなくなると困るので使いませんでした。
ちなみにイランは極めて治安が良い国であり盗難に遭うことはまず無いと思われます。例えば駅や空港で、充電したまま放ってあるスマホを何度も見かけてびっくりしました。

セーフティボックス

バルコニー

よく手入れされた中庭を一望できて、特に夜はすべてのバルコニーがライトアップされて美しい。今は静かな高級ホテルですが、かつて隊商宿だった時代はさぞかし賑わったことと想像できます。
しかしバルコニーの扉に鍵が無く、一体イランはどうなっているんだって思いました(笑

バルコニー

Pardis Suite

インターネット接続

Wi-Fiによるインターネット接続は無料で可能ですが、非常に不安定で特にアップロードは絶望的な遅さでした。今回は旅程が大学の後期にかかっているため、あの手この手でzoomやmoodleに接続して 上智大学理工学部 の授業をオンラインで受けましたが、イランの通信制限が思った以上に厄介だと思い知りました。

大学オンライン授業

イランではどんな高級ホテルであっても必ず何らかのネットワークの問題に見舞われました。アクセスしようとするサイトやサービスだけでなく、使うデバイスやVPNによっても挙動が異なるので、一般化できる対策が無くて困ったものです。僕らも複数のデバイスやVPNを使い分けてどうにか切り抜けましたが、何をしても上手く接続できないこともあるので、そんな時は諦めて次のホテルで試してみる…くらいの気持ちでいるのが良いと思います。幸い、メールの送受信に関してはどのホテルでも問題なく行なうことが可能でした。また、LINEがダメでもSkypeは使えることが多く助かりました。

レストラン

中央が吹き抜けになっていて訳の分からないくらい豪華な作りのレストラン。

レストラン

イランでは朝食でもホットミールが数種類用意されていて、サラダやフルーツも必ずありました。卵料理は注文を受けてから作ってもらえます。コーヒーは相変わらず期待できませんが、定番のザクロのジュースはどこで飲んでも美味しい。

朝食

そしてオムレツが絶品でした!
これまで100か国以上でホテルに泊まって来ましたが、大量にチーズを入れた濃厚で具だくさんのオムレツはこれまで食べた中で三指に入る美味しさでした。

オムレツ

スパ

ホテルの地下にプールとジャクージにサウナがありました。
イランのジャクージは日本の温泉並みに水温が高いことが多くて癒されます!午前8時~午後2時が女性、午後3時半~9時半が男性の時間帯となっていました。

プール

イスファハン観光

アッバースィーホテルからエマーム広場やスィーオセ橋まではそれぞれ1km足らずなので、ここに泊まれば徒歩でも観光できます。特にホテルを出て右手すぐのチャハールバーグ通りは遊歩道が整備され、夜遅くまでショップやファストフード店が営業しており、食事や買い物に困ることは無さそうです。

Isfahan

エスファハーン

Kitagawaはエマーム広場にあるマスジェデ・エマーム・モスクの緻密なムカルナスが一番印象に残っており、イラン旅行では必ずイスファハンを訪れるべきだと思います。ペルセポリス遺跡の拠点となるシーラーズに向かう途中にぜひ立ち寄ってみてください。そして、サファヴィー朝の時代の栄華を偲ばせる Abbasi Hotel はロケーションが素晴らしく、エスファハーンのホテルとしておすすめです。

プロフィール
Kitagawa

Kitagawa
南国のアイランドリゾートから地球の果ての辺境まで、4か国語の会話力を駆使して2008年から2024年までに100か国以上を旅しました!飛行機の搭乗歴は1000回を超え、2012年にはFAA(アメリカ連邦航空局)のパイロットライセンスも取得。バンコク在住。
当ブログでは今まで訪れた旅先から、写真を17205枚と心に残った体験を1101件公開しています。(2024.04.19)

2022年, '22 イラン

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