06.30
リヒテンシュタイン旅行記 ファドゥーツ観光
スイスとオーストリアの間にあるリヒテンシュタイン公国の旅行記です。
世界で6番目、ヨーロッパで4番目に小さな国で、首都ファドゥーツは見るものが無さすぎて戸惑ってしまうほど。大した産業が無いのに一人あたりのGDPが世界トップという、とても不思議なアルプスの小国を覗いてみましょう。
西欧の未訪問国は残すところ リヒテンシュタイン・マルタ・サンマリノ の3か国。
今年はこれらの国を順番に回ることにし、まずはリヒテンシュタインにやって来ました。スイスのチューリッヒから鉄道とバスを乗り継いで片道2時間、アクセスは リヒテンシュタインの行き方 のページをご覧ください。
国境
スイスとの国境は、かの有名なライン川。
6か国にまたがる国際河川で、以前 ドイツのライン川クルーズでお城を見て回った のを思い出します。
特にゲートは無く出入り自由で、橋の上に立てられたスイスとリヒテンシュタインの看板がかろうじてここが国境であることを示しています。
西をスイス、東をオーストリアと接する内陸国のリヒテンシュタインは非武装中立政策を取っており、防衛と外交をスイスが代行、通貨もスイス・フランが使われています。
まずはバス車内から長閑な景色を楽しみました。
今回は日帰りなのであまりノンビリもしていられませんが、カメラ片手にゆっくり歩いてみるのも良さそう。ちなみにリヒテンシュタインの南にあるスイスのマイエンフェルトはハイジの村として有名なので、余裕があれば足を延ばしてみてください。
ファドゥーツ Vaduz
首都 ファドゥーツ Vaduz の中心は郵便局。
その前にあるバス停から各地に向かうことができますが、バスターミナルにはなっておらず普通のバス停でした。他の町と変わらぬ様子に僕らはうっかりバスを乗り過ごしてしまいました。
観光客が歩くのは シュテットル通り Städtle でわずか500mほど。
この通り沿いにホテルやレストラン、市庁舎、国立博物館、切手博物館、現代美術館などすべての見どころが並んでいますが…どれも小さい!
朝早く来たせいか観光名所はまだ開いておらず町は静まり返っていました。
リヒテンシュタインの人口は35,000人足らず、それでもモナコと同じくらいに人が住んでいるハズなんですが、誰ひとり歩いておらずゴーストタウンのようで不気味。
午前9時を過ぎると少しずつお店が開きはじめました。
どうやら観光客の最大勢力は中国人らしく、お昼近くになると姿を見かける観光客はすべて中国人!何というか、非常にシュールな光景でした。
ファドゥーツ城 Schloss Vaduz
市内から山の上を見上げると ファドゥーツ城 Schloss Vaduz が佇んでいます。
もし見学できるなら最大の見どころになりそうなロケーションですが、ここはリヒテンシュタイン家、第13代公爵ハンス・アダム2世とその家族の居城となっており中は見られません。ちなみにハンス・アダム2世は最も資産の多いヨーロッパの君主だそうです。
リヒテンシュタイン・センター Liechtenstein Center
シュテットル通りの中ほどにある リヒテンシュタインセンター Liechtenstein Center では入国記念スタンプや記念切手の販売を行なっていました。せっかくなので リヒテンシュタインの入国スタンプと切手 を入手しました。熱心な切手の発行国として知られているので郵便局や切手博物館も覗いてみる価値ありです。
ファドゥーツ中心部の眺め。
この道が国を縦断するメインストリートで、本数は少ないものの黄色いリヒテンシュタインバスに乗ればほとんどの町や駅にアクセスできます。
市内からアルプスの眺め。
と言っても、この山はスイス領なんですけどね…
せっかく来たのにこれだけでは寂しい。
時間があったのでファドゥーツを後にして、バスから見えた景色を頼りにほかの町へも行ってみました。
グーテンベルグ城 Burg Gutenberg
気になっていた建物を見つけて反対側から見上げてみたら立派なお城でビックリ。
丘の高さは70mで、13世紀ごろに建てられた グーテンベルグ城 Burg Gutenberg とのことです。
ガイドブックには出て来ませんが、お城の解説を バルザースの公式サイト で見つけました。バラ園と礼拝堂を見学できると書いてありますが、訪れたのは4月でタイミングが合わず。ここはまた来たいですね、夏にはコンサートが開かれることもあるそうなので グーテンベルグ城文化クラブ のサイトもご参考に。
このグーテンベルグ城の麓は バルザース Barzers の町、景色が美しくすっかり長居をしてしまいました。スイスのザルガンスからバスで国境を超えたらスグの場所なので途中下車してみてください。
また、冬に訪れるならスキー場のある マルブン Malbun を訪れるのも良さそう。各地の位置関係は下の地図を、スイスからのアクセスは リヒテンシュタインの行き方 のページをご覧ください。
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。