04.16
キリンディ森林保護区 (マダガスカル)
マダガスカルの キリンディ森林保護区 Kirindy Forest Reserve にて、野生のベローシファカやチャイロキツネザルを観察しました。モロンダバから日帰りが可能な、ツアーでも定番の自然保護区の一つです。
Kirindy Forest Reserve
マダガスカル共和国 モロンダバ郊外
まずは首都アンタナナリボからマダガスカル国内線でモロンダバへ、プロペラ機で1時間のフライトです。陸路だとタクシーブルースで12~18時間かかります。
キリンディ森林保護区までの公共交通機関はありません。滞在先の パリサンドレ コートウエスト Palissandre Côte Ouest にてランドローバーを手配してもらいました。さすがトヨタ車ですね、エアコンの効きも良し。この車と英語を話せるドライバーさんには3日間お世話になりました。
ヌシケリーにあるホテルからキリンディ森林保護区までは車で片道2時間半。朝8時半に出発し、午後3時にホテルへ戻るスケジュールです。途中で バオバブ街道 を通るので、日程が限られているなら上手く一日にまとめることもできそうです。
前日に バオバブ並木のサンセット を見に訪れたバオバブ街道を走り抜け、オフロードの道を北上。
この日は遠方にある“愛し合うバオバブ”などの見どころも立ち寄ったので往路は少し時間がかかりました。3名でチャーターしているので車内が広くて快適でした、ツアーだと後部座席に3人で並ぶので少し狭いかも知れません。道中には村が点在していて、アフリカの原風景を見られます。
でこぼこの道をはるばる40km、キリンディ森林保護区の標識で右折。
ここからは車がすれ違うのもギリギリの道を5km走ります。林に囲まれており、気持ち良いほどの一直線!
自然保護区の中に設けられたキャンプサイトに到着。
トイレは無料で利用でき、僕らはランチボックスを持参していますがレストランで食事もできるようです。またバンガローで宿泊もできます。人里離れているので携帯電話の電波はまったく入りませんでした。
キリンディ森林保護区ではガイドを使うことを義務付けられていますが、僕らのように車だけ手配していきなり来たとしても常駐しているガイドさんが案内してくれるので心配無用です。担当してくれた英語ガイドは女性のJESさん。結構若い方で、2年のガイド経験があるそうです。
入場料は2019年3月現在 大人35,000アリアリ(約9ユーロ)、ガイド料が観光客一人あたり10,000アリアリでした。一人あたり合計1,400円くらい。支払いは現地通貨の現金のみで、クレジットカードは使えません。
歩き始めてさっそく鳥が横切って、写真を撮り逃してしまいました。ちゃんとカメラを準備しておかないといけませんね。
ベローシファカ
Verreaux’s Sifaka
運よく最初に出会えたのはマダガスカルでぜひ見たかったベローシファカ!体が白くて顔と頭と手が黒いのですが…なかなか顔を見せてくれません。地上を横向きに跳んで走る姿がユニークと知られていますが、こう木が多いとなかなか下には降りてくれなさそう。マダガスカルの固有種で南西部にしか生息していないので、まずは見られただけでも良しとしました。
スパイニーテイルドリザード
Spiny-tailed Lizard
しっぽに棘が並んでいるトカゲさん。
マダガスカルに広く分布している定番の種のようです。
キツネザルに比べれば爬虫類は比較的見つけやすいのですが、それでもなかなか自分たちでは発見できません。以下は別のトカゲで、みんな日本のそれより体が大きく立派です。
アカビタイチャイロキツネザル
Red-fronted Brown Lemur
ガイドさんがまるで迷路のような道をあちこち歩き回って(かなり探しました)最後にようやく見つけてくれたのがチャイロキツネザル。ふわふわしたしっぽがカワイイですね~
群れの中でメスがリーダーとなるそうで、体が茶色いのがメス。毎年子供を産むそうですよ。林を掻き分けて近くまで行くことができ、じっくり観察できました。
マダガスカルホッグノーズ
Malagasy Giant Hognose
ヘビさんもいました。
致命的な毒は持っていないそうですが、それでも正直怖いですね。あとで調べたら日本で飼育している人も結構いるようで驚きました。
エピフォルバスルリアゲハ
Papilio Epiphorbas
こちらは駐車場の近くで見かけたルリアゲハの一種。
チョウもひらひら舞っており、時に気持ち悪いくらい大群でいたりしました。
ラボードカメレオン
Labord’s Chameleon
帰り道にドライバーさんがバオバブ街道でカメレオンを見つけてくれました。
これぞ保護色というような模様ですね~いかにも臆病な歩き方をするくせに枝を伝って僕の手にも登ってきそうでした。
蚊の対策を忘れずに
キリンディ森林保護区は地形が平たんで歩きやすいのですが、蚊がとても多くて辛い思いをしました。雨季の終わりがけとは言え高地のペリネ特別保護区ではほとんど蚊がいなかったのとは大違い。長袖を着て虫よけをするのはもちろんのこと、特に足元に集まるので裾から入り込まないように対策し、できる限り立ち止まらない方が良さそうです。なお、念のためアフリカ旅行に欠かせないマラリア予防薬のマラロンを服用しながら旅行しています。
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