04.24
ボツワナのカサネからカズングラ国境を越えザンビアのリビングストンとビクトリアフォールズへ(アフリカ)
チョベ国立公園のあるボツワナのカサネから、ビクトリア滝のザンビア側拠点となるリビングストンまで、陸路で移動してみました。今にも沈みそうな渡し船で越える国境の川には、まもなく日本の支援で大きな橋が完成します!
上の地図で左の町から右の町へと向かいます。
観光客が多く訪れるビクトリア滝とチョベ国立公園の行き来は地図を横切る川の南側のジンバブエを通るのが一般的ですが(多くのツアーもそのルートで催行されています)今回は静かで物価も安いリビングストンに宿泊することもあり、旅行者があまり利用しないカズングラの国境からザンビアに入国して川の北側を移動しました。
ここは ボツワナ、ジンバブエ、ザンビア、およびナミビアの4か国がザンベジ川で接しており地理的にも特徴的な場所です。アフリカならではの混沌とした雰囲気はありますが、治安が安定しているので旅慣れたバックパッカーなら緊張感なく抜けられます。
行き方
バスなど公共交通機関は無いので地元の人たちの足代わりでもあるタクシーを乗り継いで行きます。
交通費は全体で千円はかからず、全体の所要時間は3時間でした。
カサネの町ではショッピングモールの辺りで乗ると安いのですが、雨が降って来そうだったので泊まっている チョベサファリロッジ Chobe Safari Lodge でタクシーを拾ってもらいました。行き先はカズングラと言えば通じます。
カズングラ国境
カサネからカズングラまで15km、車で20分くらい。
国境が近付くと越境待ちのトラックが並んでいました。
ボツワナ側のイミグレーション。
旅行した時点では車で来られるのはここまで。ボツワナの通貨プラの持ち合わせがなかったのでタクシー代を米ドルで支払い、金額は忘れてしまいましたが数ドルです。
イミグレはとても空いていて、出国印をもらってボツワナを出国。
カサネは町から5分の場所に空港があり、着いたらすぐにサファリへ野生動物を見に行けるのが素晴らしい!アフリカ南部でも特におすすめのデスティネーションです。
歩いてザンベジ川のほとりへ。
大規模なカズングラ橋建設工事が行なわれており、変化を感じられるとても良い時期に来られました。
渡し船
ボツワナとザンビアの間はフェリーと呼ぶほどでもない作りの渡し船が往来していて、国境でもあるザンベジ川を渡ります。昔は無料だったり今も無賃乗船できてしまうのですが(笑)料金は 5クワチャ(37円)でした。
ボツワナ、ザンビア、ジンバブエ、ナミビアの4か国の国境がまさにこの川のど真ん中で交差しています。陸路での国境越えは世界を旅している実感があって、訪れた国が百か国を超えても相変わらずワクワクします!
カズングラ橋
渡し船から左手を見ると、2019年12月現在はカズングラ橋の橋梁工事が進行中。
完成すると行き来が大きく改善されそうです。というのも、このフェリーによる交通は物流のボトルネックになっており、貨物が川を渡るのに平均30時間も要するのだとか。先ほどトラックが渋滞していたのも納得です。
なお、このプロジェクトが カズングラ橋建設事業 として日本からの円借款で賄われているのも注目に値します。せっかく工事のさなかに通ったので、現場の衛星写真も掲載しておきます。
間もなく対岸のザンビアに到着。
たった5分間のクルーズでしたが、いずれ無くなってしまう乗り物だと思うと感慨深いですね~
ザンビア側のイミグレも空いていました。
一番右側のカウンターでビザを申請というか購入します。
ビザ料金
ここではザンビアとジンバブエの共通ビザである カザビザ KAZA VISA を取得できます。ビクトリア滝はザンビアとジンバブエの両国にまたがっているので、ビクトリアフォールズブリッジを行ったり来たりして観光するなら何度も出入国できるカザビザがお得です。
ビザ代は 50 USD でした。
支払いは綺麗な紙幣でないと受け取ってもらえないようです。
両替
ザンビアの通貨クワチャも少し両替屋で入手しました。
レートは相場より一割くらい悪い感じですが、それ以前に“現金が無い”という…それでどうやって商売しているのか理解不能です。どうにか20ドルを280クワチャに替えてもらいましたが、地元の人に訊いたら近くにATMもありました。
カズングラからリビングストンまで
ここからリビングストンまでは67km。
ゲートを出たところで乗合いタクシーが何台も客待ちをしているので、次に出そうな車に乗れば良いでしょう。公用語は英語なので交渉は簡単です。リビングストンまで当時は 40クワチャが相場のところ、目的地のホテルが少し郊外にあるとか理由を付けられて 50クワチャ(約400円)ということになりました。
雲行きが怪しく、出発したら間もなく雨に降られました。
カサネを出たときから、小さな金額を値切ることに時間をかけずにさっさと移動して正解でした。
この移動中、幸運にも野生のサイを見かけました!
一緒にタクシーに乗っていたアフリカ人も驚いていたので珍しいのだと思います。写真を撮るチャンスがありませんでしたが、その後ナミビアの エトーシャ国立公園で野生のサイに接近遭遇 することができました。
ザンビア・リビングストン
カズングラからリビングストンまでは1時間。
かなり激しく雨が降って来ており、ホテルまで送ってもらえて助かりました。
リビングストンでは プロテア ホテル リビングストン Protea Hotel Livingstone に宿泊。
ビクトリアフォールズには以前も来ていますが、今回は水量が少ない時期なので ビクトリア滝の超危険な天然プール を探索してみました。
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