03.05
界 遠州 (日本・静岡)
静岡県は浜名湖に面する舘山寺温泉。星野リゾートの界 遠州に滞在して、お茶と露天風呂、そして河豚と鰻料理を楽しみました!館内で参加した“美茶楽”では新たな発見があり、お食事も期待以上で満足度の高い滞在になりました。
【住所】 静岡県 浜松市西区舘山寺町399-1
【TEL】 050-3134-8092(宿泊予約)
【URL】 hoshinoresorts.com/ja/hotels/kaienshu/
アクセスは新幹線だと浜松駅の北口から「舘山寺温泉」行きバスで約1時間。今回は自家用車で来ています。車寄せではスタッフが待ち構えていて誘導もスムーズですが、日本の温泉旅館らしく似たような時間帯に複数のゲストが到着するので少し混み合いますね。とは言えルームチェックインなので、着いたらすぐにお部屋に入って寛ぐことができました。
Kitagawaが大学生になってからは日本での宿泊先に星野リゾートを好んで選んでおり、直近ではクリスマスにスキーリゾートの磐梯山温泉ホテルに泊まっています。また、界ブランドだと一年生の時にクラスメイトと界 川治まで足を延ばしました。界は星野リゾートの他のブランドに比べてファミリーが少なく、カップルや女子大生のグループもよく泊まっており、若い方にもおすすめ。価格帯が高めであることを除けば世代を問わず楽しめる温泉ブランドだと思います。
美茶楽ラウンジ
界遠州はお茶、特に煎茶をテーマにしており、浜名湖を見下ろす「美茶楽ラウンジ」が昨年新しくオープンしました。靴を脱いで寛ぐことができ、ティーセラーのお茶は飲み放題。目の前には小さいながらもホテルの茶畑越しに浜名湖の内浦を見渡すことができて気持ちの良い景色です。滞在中に何度も利用しました。
ティーセラー
お茶専門のドリンクバー、もといティーセラーには13種類の茶葉が用意されていて、好みや興味に合わせて飲み比べてみることができます。その場で淹れることも、お部屋に持って帰ることもできて、情報がまとめられたかわいいティーカードは思わずコンプリートしてみたくなっちゃいます!
冬のご当地楽「静岡巡礼 利き茶体験」
界ではリゾートごとに“ご当地楽”と呼ばれる「それぞれの地域の特徴的な魅力を楽しんでいただけるよう、伝統工芸、芸能、食などを満喫できるおもてなし」を用意しており、これも楽しみの一つ。ここ遠州ではお茶の淹れ方教室と利き茶が行なわれていました。(春夏秋冬に合わせて内容が変わります)
我が家では紅茶を淹れるときはいつも温度計で測っていたのですが、「お湯を他の器に入れ替えるだけで湯温が5~10度下がる」というライフハックを教えていただきました!
利き茶では静岡にあるパワースポットをテーマにして選ばれていました。先ほど自分たちで淹れたお茶と、水出しの三種類のお茶のどれが同じかを当てるクイズが出されましたが…これは外せないですね、普段からやれワインだ紅茶のブレンドだとやっていて煎茶の違いが分からないとさすがに恥ずかしい(笑
おちゃけ
夜はお茶を使ったジンベースのカクテル「おちゃけ」をいただくことができました(7~8月を除く)。このように無料のサービスを回っているだけでも到着日の午後はあっという間に過ぎていきます。
ふぐうな会席
温泉旅館で大きな楽しみなのが夜の会席。基本的にバッフェ形式である星野リゾートと違って界の夕食はプライベート感の高いテーブルにてコースでお料理が提供されるので特別感があります。浜名湖といえば鰻が有名なので、夕食は「ふぐうな会席」を予約してあります。夕食は午後5時半~と7時半~の二部制なので、希望があれば事前にWebから予約しておくと安心です。
ふぐひれ酒
おすすめされて頼んだひれ酒が旨い。
あまり日本酒は飲まないのですが、思わずつぎ酒もお願いしてしまいました!
先付けの鰻とアボカドの山葵和え、お椀は蟹ひろうす。
お造りはとらふぐ!
こんなにたくさん、久しぶりにいただきました。宝楽盛りにあった子持ち昆布の土佐揚げの触感が楽しい。お皿も一つずつ凝ったものが使われています。
鴨まんじゅうは感動する美味しさ!
皮がサクサクしており熱く甘い餡とのハーモニーが絶妙で、何粒でも食べたくなっちゃいました。これは懐石でもなかなか出会わない完成度です。
焼き物・揚げ物として、鰻の白焼きと河豚の唐揚げ。唐揚げは特徴のない見た目ですが、それぞれ部位が異なっていてがっつりふぐを食べました!という満足感を得られました。
最後に界遠州特製の鰻共だれ焼の土鍋ご飯。
この日はお昼にも奥浜名湖の名店「清水家」にてワイルドな炭火焼きのうな重を食べているのですが、こちらは優しく上品に調理されていました。
デザートに抹茶あんみつ。
半個室になっていてサーブされるタイミングも丁度良く、記憶に残るお食事になりました。
朝食
朝ごはんは浜名湖を見渡す窓側でいただきました。
小鉢や焼き魚が入っている茶箱は下に茶葉が敷き詰められていて、かすかなお茶の香りが良いですね。
席数の都合上、通常の宿泊プランだと夕食が窓側、朝食が半個室となりそうです。雰囲気や眺望としては夜が半個室、朝が窓側の方が快適なので、予算に余裕があればお食事をアップグレードしておくと良いでしょう。
温泉
ホテルの建物から茶畑の横を歩いて大浴場にアクセスすることができ、午前・午後で男女入替えなので夜と朝に行けば両方の浴場を楽しめます。
平日ということもあって、大浴場では他のゲストと一度も会いませんでした。
湖都の湯
檜造りの内風呂と、広々とした露天風呂。
華の湯
丸い桶型の露天風呂は「お茶玉風呂」となっていました。お湯もお茶っぽい色!
湯上がり処
星野リゾートお約束のアイスキャンディーも置いてあります。
茶処リビング付き客室
泊まる一週間前に予約したものだから空いているお部屋がこちらのみでした。広さは36㎡。室内に「茶処カウンター」を設けた界遠州のコンセプトルームとのことです。最上階の眺めの良いお部屋に通していただけました。
茶処カウンター
就寝前や寝起きのお茶など、茶葉やお茶請けがペアリングされていました。そんなに一日中お茶ばかり飲んでもいられないのですが(笑)モダンな茶器がかわいらしくて新しい急須が欲しくなってしまいました。
バスルーム
お部屋からの眺め
内浦と、かんざんじロープウェイが行き来する様子も見えました。
チェックアウトが12時なので出発日もゆっくりできるのが良いですね。なんと僕は午前中、オンラインで大学の代数学の授業を英語で受講しておりましたが…お天気が良かったので、この後は「はままつフラワーパーク」に出かけてみました。
つむぎ茶畑
中庭にはチャノキとツツジが植えられており、暖かい季節はこちらでも催し物があります。お茶が自家栽培であったりお茶摘みができるわけではないようです。
感想・口コミ
界とあって、部屋はモダンで新しく、手の込んだお料理も美味しく、いつも通り安心して泊まることができました。星野リゾートはスタッフが全体的に若く元気で、とても頑張っている様子がこちらまで伝わってきます…どうしても伝わってきてしまいますね(笑
個人的には押しつけがましくない一歩引いたサービスを好みますが、界に泊まるなら彼らの提案やサービスを素直に受け入れた方が楽しめることでしょう。何時何分にどこそこへと、ある程度スケジュールが時間に縛られますが、館内に用意された仕掛けやイベントを一通り体験するところも含めて、他にはない界ならではの“おもてなし”であると言えるでしょう。温泉を楽しみたいけど昔ながらの旅館はちょっと…という方には良い選択肢であると思います。界遠州は比較的予約が入りやすく、静岡=お茶、浜名湖=うなぎ、というコンセプトも明確で徹底されており、何よりお食事の完成度が高くて良い滞在になりました。今回は6,000円分のホテルクレジットをいただけたこともあり、料金は2名1室一泊当たり 91,900円でした。
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。