ホテル宿泊記： フォーポインツバイシェラトン ジャカルタ タムリン （インドネシア・ジャカルタ）

インドネシアの首都ジャカルタにある フォーポインツバイシェラトン ジャカルタ タムリン Four Points by Sheraton Jakarta, Thamrin。口コミの評判通り安い割に快適で、朝食の美味しさと目の前がトランスジャカルタの駅という移動のしやすさを兼ね備えた経済的ホテルです。

ジャカルタ中心部、タムリン通りのサリナデパートの向かいにあります。
スカルノハッタ国際空港からフォーポインツバイシェラトンジャカルタタムリンまではブルーバードタクシーで42分、メーター表示127,860のところ高速代その他チップ含めて150,000ルピアの支払い。スムーズに来られましたが渋滞すると2時間かかることもあるそうなのでホテルから空港に行くときは早めにご出発を。

同じマリオットのブランドである ウェスティン・ジャカルタ や ルメリディアン・ジャカルタ はビジネス街である南ジャカルタに位置しますが、ここフォーポインツは少し北の中央ジャカルタに建ち、その分ジャカルタ旧市街とを行き来する時間を短縮できました。ちなみにモナスまで2kmも無いので歩いても行けるそうです。下の写真で左手に写っているベージュのビルにフォーポインツジャカルタが入っています。

エントランスを入って目の前がレセプション。
スタッフは若く応対は洗練されていませんが十分に親身で迅速だと感じました。セキュリティもロビーに常駐しており、うろうろしているとすぐに声を掛けてくれます。日中はレセプションの左手にウェルカムドリンクのサーバーが置かれていて、かなり甘いものの自由に飲めました。出かける時は電話でレセプションに頼んでおくとタクシーも予め呼んでおいてくれます。車寄せがとても狭いせいか、迎えの一般車を待たせておいたら少しの時間でも駐車場に入れるように言われたらしく駐車料金を取られてしまいました（怒

フロアマップ

ホテルとして建てられたビルではなく、オフィスビルの低層階がホテルに改装されています。４基あるリフトのうち手前側２基だけがホテル用でした。ゲストルームは6～11階で、フィットネスセンターが2階にあります。プールなどのファシリティが無いためでしょう、マリオットではカテゴリー２となっており安く泊まれるホテルです。

ゲストルームはシティビューか否かと、ベッドの違いでキングとツインを選択できます。
客室フロアの最上階である11階のシティビュー、少し広めのお部屋をアサインしていただけました。リフトに近く出入りしやすくて助かりました。

フォーポインツの名前を冠していますが、お部屋のデザインは各国のそれとは共通点が無く、見慣れたスクエアなインテリアもまったく使われていません。全体的に素っ気ないシンプルな作りながら、マットレスやリネンの質が他国のフォーポインツに比べて高く、ベッドに関しては高級ホテルに近いグレードで眠りやすく感じました。ただし壁が薄いようで、隣室の会話が聞こえることがあり、町の喧騒もお部屋まで届きました。

日本語のメッセージカードとともにウェルカムアメニティが置かれていました。
カステラやブラウニーは美味しく、国によって当たり外れの大きいリンゴも食べられる味でした。

ミニバー

無料のお水はデスクとバスに計４本。フリッジは空で、飲み物は電話で頼めば持って来てくれます。ソフトドリンク 40,000～48,000、ビール 65,000～75,000ルピア。インドネシアなのでコーヒーはインスタントですね。
壁のコンセントが一か所マルチタイプになっていて日本のプラグもそのまま挿すことができて便利でした。

ワークデスク

Wi-Fiによるインターネット接続は無料で速度も問題なく、チェックインの際に定型のパスワードを貰えました。雑誌も2冊置かれています。

クローゼット

セーフティボックスのほか、アイロンと使い捨てスリッパが入っていました。

バスルーム

フォーポインツなのでバスはシャワーのみ。
少し排水に時間がかかるかな？という程度で清潔に保たれています。

アメニティ

東南アジアなのでディスポーザブルのアメニティも一通り置かれていて、バスアメニティは壁掛けのポンプ式ではなくチューブに入った使い捨てのシャンプー、コンディショナー、ボディソープがそれぞれ用意されていました。

プラチナベネフィット

SPGのプラチナベネフィットとしてポイントか朝食を選べます。
他にウェルカムドリンクのクーポンを貰い、夜にバーでインドネシアのビール ANKER をいただきました。キンキンに冷えていて蒸し暑いジャカルタの町から帰ってきた直後には嬉しい一杯！なお、キーカードはスマホにくっつけて持ち歩くと機能しなくなることがあるようなのでご注意を。

朝食

朝食は品数こそ多くありませんが要領よく選ばれていて、味について口コミの評判も良いようです。
卵料理や麺は注文してから作ってくれるほか、いくつか温かいインドネシア料理もありました。美味しかったのはココナッツミルクと海老の入った麺、ミッチェロール Mie Celor。辛さをどうするか訊かれるのですが、少し辛めが旨いのでぜひお試しを。フレッシュジュースが冷蔵庫に入っていたりアイスクリームがあったりというプラス一品が見受けられ、北米のフォーポインツではあり得ない品揃え。コーヒーも淹れようとするとスタッフが飛んできて、作ったものを席まで持って来てくれるほどでした。

周辺情報・市内観光

フォーポインツの前にはトランスジャカルタという路線バスの停留所があり、コタ～ブロックＭを結んでいます。タクシーが安いジャカルタで混み合う市民の足を利用する理由はありませんが、その路線は観光に便利な地点を結んでいます。1乗車3,500ルピア（約27円）、乗車用のプリペイドカードは40,000ルピアで購入できます。

ホテルの向かいには サリナ Sarinah という古い国営デパートがあり、ファストフード店の看板も見えました。なお、ホテルとサリナデパートはトランスジャカルタの歩道橋で結ばれていますが、在インドネシア日本大使館からの注意喚起 によると歩道橋上で両側から挟みうちにする外国人を狙った強盗が発生しており、特にトランスジャカルタの歩道橋やホテルの前は危険度が高いそうで、当ブログでも距離や目的地に関わらず車での移動を推奨します。

また2019年現在、毎週日曜日の午前6～11時の間はジャカルタのカーフリーデー、Hari Bebas Kendaraan Bermotor のためホテル前のタムリン通りが歩行者天国となり車の乗り入れが一切できません。もし日曜の午前中に空港へ行くような場合には前夜までにレセプションに空港送迎の依頼が必要です。カーフリーデーでは仮装したグループが鐘を鳴らしながら歩くので賑やかで、部屋まで音が聞こえてきて早起きしてしまいました。

インドネシアでも各地にフォーポインツが開業しており、ここフォーポインツジャカルタタムリンは2016年にオープンの新しいホテル。館内で寛ぐような作りではなく連泊ではすぐに飽きてしまいそうですが、朝食のミッチェロールが思いのほか美味しく良い印象を残しました。隣室や外からの音漏れなどオフィスビルに無理やり詰め込んだ感は否めませんが、大通りに面した場所の分かりやすさと客室の清潔感を考えれば宿泊費が安めでお得なホテルと言えそうです。

2019年, '19 インドネシア