10.19
上海蟹のシーズン到来!本場の専門店「成隆行蟹王府」でカニ尽くし (中国・上海)
上海で秋の風物詩と言えばカニ、そして10~11月が旬!
旬の味を楽しみにやって来たのは中国・上海にある「成隆行蟹王府」です。上海蟹の名店で一年中カニを食べさせてくれますが、やっぱりシーズン中にいただくと味が濃厚でオススメ。今日は蟹尽くしの贅沢なコースをご紹介します。
Cheng Long Hang Xie Wang Fu
【住所】 中国上海市黄浦区九江路216号
216 Jiujiang Road, Huangpu, Shanghai, CHINA
【最寄駅】 地下鉄2号線・10号線「南京東路」
【営業時間】 午前11時~午後1時半、午後5~10時 (年中無休)
【TEL】 +86 21 6321 2010
会社の車で連れて来てもらいましたが、歩いて来た方が早そうです。
上海きっての繁華街である南京東路の1本南にあり、外灘(ワイタン)から九江路を2ブロック半ほど入ったところ。街歩きやショッピングのついでに立ち寄れるのではないでしょうか。
成隆行蟹王府
賑やかな上海もちょっと路地に入れば静かなものですね。
成隆行(チェンロンハン)の外観はいかにも有名店らしい風格が漂っていました。香港の老舗が経営しており、養殖場を持っているため一年を通して上海蟹を味わうことができます。
店内は行灯が下がって映画のセットのような作り。清代をイメージしているそうです。
お席は円卓のテーブル席と個室がありました。秋から冬にかけては毎日盛況なので予約した方が無難でしょう。
個室をご用意いただきました☆
メニューは写真付きで分かりやすく、日本語も併記されています。蟹尽くしのコースは 388~1,688元(約7,000~30,000円)なので、この中から選ぶのがお手軽だと思います。
まずは紹興酒で干杯(カンベイ)!
文字通り、中国では一気飲みで飲み干すのがマナーでしたっけ。中国茶もありますが、やっぱり本土はお茶がけっこうお高いですね~なんとお酒の倍のお値段でした(笑
高級店の中でもロケーションが良いため安くはありませんが、お味は折り紙つき。
お客さんは見渡す限り中国人で埋め尽くされており、評判の良さが窺い知れます。このページ末尾にすべてのコースの内容を掲載しましたので参考にしてください。
大間蟹
まずは上海蟹からアップします。もちろんお料理はすべてカニなんですが、実は選んだコースには丸ごと一杯の蒸した蟹は含まれておらず、別でオーダーしました。こんな色のカニさんが蒸し上がると真っ赤になるのです。
上海蟹は中国語で 大間蟹(ダージャーシェ)といい旬は秋。
母(メス)の食べごろが10月(旧暦9月)、公(オス)は11月(旧暦10月)となっています。中国を訪れる時期を選べるなら9月下旬から2月までにすると美味しくいただけますよ。
食べ方のテクニックがあるのですが、これがなかなか面倒で…
高級レストランならお店で食べやすく殻を割って食べられない部分は取り除いたうえでお皿に盛りつけてくれるので、お任せしてしまいました。何という贅沢!
オスは蟹みそ、メスは卵を味わいます。この風味が上海蟹ならでは!ぜひ熱いうちに。
最後に脚の肉を黒酢につけていただきましょう。
カニさんは時価で大きさによっても異なりますが、二杯で 258元(4,637円)でした。
コースの内容は以下の通りです。
特色三拼・蟹膏銀皮 前菜三品とビーフン入り蟹の白子の炒め物
蟹黄大排翅 蟹みそ入りフカヒレの姿煮
蟹柳蘆筍 アスパラと蟹の足肉の炒め物
香煎鱈魚 ギンダラの揚げ物
清湯汆大鉗 蟹の爪肉の煮込み
蟹粉擔擔面 蟹みそ掛け坦々麺
蟹粉撈飯 蟹みそ掛けチャーハン
純蟹粉小籠 或 蟹粉春巻 蟹みそ小龍包 または 蟹みそ入り春巻き
琥珀椰汁燉官燕 アンニン汁と燕の巣の煮込み
この後は鮮果盤(フルーツ)が出てコース終了です。
お会計はこんな感じに。3名で 3,584元(64,415円)でした。
大間蟹を別で頼んだので少し高くつきましたが、最初から蒸した蟹も含まれているコースなら1人1万円前後でお食事できると思います。これだけ食べると2時間は超えてしまいますね、ご馳走様でした!
セットメニュー
コースのみここでご紹介します。Kitagawaがオーダーしたのは888元のものですが、どれでも充分お腹いっぱいになるボリュームなので、食材にこだわらないなら588元くらいの内容がちょうど良いかも知れません。
アラカルトも写真&日本語付きで注文しやすいと思います。
僕ら日本人も美味しいカニには慣れ親しんでいる国民で、それに比べて大間蟹が特別旨いという訳ではありません。カニの身そのものが美味しいのではなく、成隆行蟹王府のお料理の完成度が高いことを最後に明言しておきます。種類としては藻屑蟹(モクズガニ)に近く、それを考えると正直なところオーバープライス気味に感じられます。
ちなみに上海蟹と呼ばれていますが実は産地として有名なのは蘇州の陽澄湖で、湖の淡水で養殖されています。とことんこだわるなら上海から陽澄湖まで出かけてみると新たな発見があるかも知れません。上海蟹は秋の風物詩として、お味より季節感を楽しむくらいの感覚で味わってみるのが良さそうです。
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