03.12
ベナン共和国のビザ申請 (タイ・バンコク)
ベナン共和国のビザについて、国境や西アフリカの周辺国における発給状況をまとめます。今回はベナンの中心都市コトヌーに空路で入るために予め用意しておく必要があり、タイのバンコクにある領事館で発給してもらいました。
ベナン共和国への入国にはビザが必要
西アフリカにある ベナン共和国 Republic of Benin への旅行にはビザ(査証)が必要です。アフリカはほとんどの国でビザが要りますね、現在のところベナン入国でビザが免除されるのは ECOWAS(西アフリカ諸国経済共同体)の国民のみです。
なお、ベナンについて日本語のガイドブックは最近出ておらず、また西アフリカのビザ事情は大変流動的です。旅行にあたって集めたベナンビザ関連の口コミ情報も簡単にまとめておきます。より新しい情報をお持ちの方がいれば、ぜひコメント欄にて教えてください。
駐日ベナン共和国大使館
もっとも簡単なベナンビザの取得方法は 東京 のベナン大使館での申請です。
必要書類は パスポート原本、申請書(ホームページからダウンロード)、写真2枚、航空券の写し、およびホテルの予約控えです。ホテルは1泊のみの予約でも構わないようです。
2015年3月現在、3か月有効なビザを所要3日で取得できるようで、シングルでもマルチでも料金は同一の 8,000円。写真や書類のチェックは割と厳しいようなので、郵送で申請する場合は再提出の余裕を見た方が良いかも知れません。日程がタイトな場合は日本で取っておくのが安心でしょう。
【URL】 www.beninembassy.jp/jp/
【TEL】 03-5229-7232
トーゴ共和国ロメでのベナンビザ取得
ベナンの左隣にあるトーゴ共和国の首都 ロメ のベナン領事館でビザを取ったという 2012年、2013年の旅行記が確認できました。15日、30日、90日のシングルまたはマルチビザが翌日発給のようです。料金は有効期限に応じて 10,000~30,000セーファーフランとのこと。
ガーナ共和国アクラでのベナンビザ取得
さらに左隣にあるガーナ共和国の首都 アクラ でベナンビザを取ったという 2011年、2012年、2014年の旅行記が確認できました。15日、30日、90日のシングルビザが翌日発給のようです。料金は有効期限に応じて 40~250セディとのこと。体験談を見聞きする限り周辺国ではアクラのベナン大使館で取る旅行者が多いと感じました。
【住所】 North Airport Road, Accra, GHANA
【TEL】 +233 302 774 860
ニジェール共和国ニアメでのベナンビザ取得
ベナンの北にあるニジェール共和国の首都 ニアメ のベナン大使館でビザを取ったという 2015年3月の旅行記が確認できました。受付けは90日のシングルビザのみ、早ければ午前申請・午後発給のようです。要写真2枚、申請書はフランス語、料金は 21,000セーファーフランとのこと。
西アフリカ5か国ビザ
西アフリカのコートジボワール、ブルキナファソ、ニジェール、トーゴ、ベナンに各1回入国ができる共通ビザなるものが存在します。2か月有効で料金は 25,000セーファーフラン。2013年にニジェールのニアメで、2014年5月、2015年2月にブルキナファソのワガドゥグで取ったという旅行記が確認できましたが、今後さらに取りづらくなると予想されます。まだあるなら次回使ってみたいと思っているので体験談を求めます。
国境ビザ
ベナン国境で48時間有効のトランジットビザを取ったという 2011年、2012年の旅行記が確認できました。
いずれも写真1枚が必要で、即時発給、料金は 10,000セーファーフラン。
ただし外務省の2015年2月現在の安全対策基礎データによると、国境で発給されたベナンビザはあくまでトランジット用であり延長を申請すると罰金が科されるので注意という記載があります。また、2013年の旅行記では担当者がおらず国境でビザを取れなかったという伝聞もありました。
タイ・バンコクにあるベナン領事館でのビザ申請
さて、2015年の春に西アフリカへの旅行を計画しており、パリからエールフランス航空でベナン共和国に空路で入る予定です。予めベナンビザを取る必要がありますが、3日かかる東京の大使館に郵送で申請していては時間がもったいないのでバンコクで取得を試みることにしました。
在タイベナン領事館はホームページを開設していないため、まずは所在地を調べて電話で問い合わせます。ビザ発給を申し出たところ、必要書類のリストをすぐにメールで送っていただけました。対応はスピーディで英語での説明も分かりやすく好感が持てます。ただしいくつかの書類はタイに登記された法人でないと用意できないため、個人旅行者がバンコクで観光ビザを取得するのはまず無理です。役に立たない情報でゴメンナサイ!
必要書類
・ パスポート原本および写し2通
・ 写真(1インチ × 1.5インチ)2枚
・ 直近6か月分のバンクステートメントの写し2通
・ 会社登記証明書の写し2通
・ 雇用証明書の原本1通と写し1通
・ タイ国のワークパーミットの写し2通
・ ベナン共和国からの招聘状の写し2通
訪問の目的にかかわらず上記の書類がすべて必要です。
僕の場合はいずれもすぐに用意できましたが、全39ページにもなりました。一方で、各国大使館がビザ申請時に求める航空券の写しやホテルの予約、そしてベナン入国の際に必要なイエローカードの提示は求められませんでした。ビザが取れてから予約すればよいそうです。
書類が揃ったら改めて電話をかけて予約を取ります。
ビザ申請は予約制のため必ず電話でアポイントメントを取る必要があり、電話口で本当に書類の漏れが無いか念を押されたうえで翌日すぐに時間を取ってもらえました。
場所はこちら、うちから近くてびっくり!
タイでビザを取ろうと思ったきっかけはベナンの事務所がめちゃくちゃ近所ってのも理由の一つだったりします。予約なしでの訪問を受付けていないため住所は記載しませんが、ラマ4世通りのロータスから歩いてスグの場所です。
ベナン領事館は複数の貿易会社が入るオフィスの中にあるようで、会議室で担当者に面会してビザ申請となりました。なるほど、ベナンと日常的に商取引のあるビジネスマンを相手にしているから仕事が早くて口調も丁寧だったんですね!
観光で訪れる人は非常に少ないようで、いったい何しに行くのか色々と聞かれます。まさか3日前までベナンなんて国が地球上にあることも知らなかった!と言えるはずもなく、ブードゥー教に興味があるとかソンバ族の村を訪ねてみたいなど、相手を納得させるだけの説明や語学力も必要です。書類チェックで一部不備がありましたが、いくつか補足資料を持っていたのでそれを提示して受理してもらえることに。割と話を聞いてもらえるので融通は効く感じですが、個人の信用力が低いと一発却下を喰らうようです。
上の写真はビザ申請書、手書きで2枚作ります。書類は英語での記入ですが、担当者とのコミュニケーションはすべてタイ語で行ないました。
最後に3,500バーツの料金を払い、手続きは30分ほどで終了。後半はほとんど貿易の話で盛り上がっていたような…
翌日の午後にはビザが出るそうで、受取りはメッセンジャーでもOKです。
こちらがベナンビザ。発給日から3か月有効で90日間滞在できるマルチエントリービザです。ビザ番号が日付そのもので思わず笑ってしまいました、一日に1人以上は申請に来ないってことなのでしょうか?
これでベナンの出入りは自由!コトヌーを拠点に2~3回は入出国する予定のため一安心です。必要書類が少し多かったものの、うちの近所でたった1日でビザが取れてだいぶ時間を節約できました。
壁に飾ってあったベナンのポスター。一体どんな国なのか、ワクワクしますね~☆
続いてバンコクでもう一つ、ガーナ共和国のビザも申請したいと思います。今年ガーナまで行けるかどうか分かりませんが、周辺国ではなかなか発給してくれないという噂なので合わせて取っておこうと思います。
ビザ申請は在住者または商用のみ、領事館の訪問は要予約。
90日有効のマルチエントリービザを早ければ翌日発給。
【TEL】
02-249-8641
【料金】
3,500バーツ (タイ国籍またはワークパーミットを持つ外国人)
4,500バーツ (ワークパーミットを持たない外国人)
パスポートの入出国スタンプ
下の写真で上の2つが実際に旅行した時のベナンの入国・出国のスタンプ。この後もう一度ベナンに行きました。
観光については ベナン旅行記 のカテゴリーをご覧ください。
更新履歴
2015年 3月13日 作成
2015年 3月17日 ニジェールでの取得を追加
2016年 2月07日 入出国スタンプの写真を追加
コメント
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KarmaKametですね★
いつも楽しく拝見させていただいております。
在タイ者です。
しかもKITAGAWAさんと同じソイに住んでま〜す笑。