11.09
バングラデシュの快適エアコン長距離バスに乗車(ダッカ-ボグラ)
バングラデシュのエアコンバスが思った以上に快適でした!ベンガル遺跡を観光するために首都ダッカを離れて長距離バスで古都ボグラへ。右往左往しながら混沌としたバングラデシュを旅した様子をお届けします。
6泊7日で訪れた初めての バングラデシュ旅行。
そのうち3泊4日は北部の ボグラ Bogura を拠点に、ユネスコ世界遺産の パハルプールの仏教寺院遺跡群 や モハスタン仏教都市遺跡 へと足を延ばします。
首都である ダッカ Dhaka からの距離は200km。
この区間、国内線の飛行機や鉄道は運行していないためバスの利用となります。とても21世紀とは思えない混沌としたバングラデシュ、交通渋滞も凄まじいのですが…それでも口コミ通り5~6時間で移動できました。
以下に、ダッカからボグラへバスでの行き方と、後半はボグラからダッカまで乗った3列シートの豪華エアコンバスの様子をご紹介します。意外にも時間通り走っていて、これならバスで国内どこへでも移動できそうです。
ダッカ発ボグラ行きエアコンバス
শাহ ফতেহ আলী (Shah Fateh Ali)
ダッカの市内観光を終えて、いざボグラへ。
大都市ダッカには複数のバスターミナルがあります。泊まっていた ルネッサンス・ダッカ・グルシャン のコンシェルジュに尋ねたところ、ボグラに向かうなら モハカリ Mohakhali へ行くのが良いとのこと。ショドルガットでお世話になったガイドさんの情報とも一致するので間違いなさそう。新市街グルシャンからバスターミナルまでは車で24分でした。
Shaheed Tajuddin Ahmed Ave., Dhaka, BANGLADESH
モハカリ バスターミナル
Mohakhali Bus Terminal
旅行3日目なので色んなものがボロっちいことに少しは慣れたものの、それでもドン引きするほど荒廃した様子のバスターミナル。ブラックアフリカならともかく、アジアでこの感じを味わえる国もすっかり少なくなりました。ボグラ行きのバス会社を一番手前に発見、すごく大きく書いてある বগুড়া の文字がまさに目的地の Bogura です。

10分後にボグラ行きが出るというので、エアコン付きなのを確認してこの শাহ ফতেহ আলী (Shah Fateh Ali) というバス会社に即決。運賃は 800タカ(966円)で、バングラデシュではバスのチケット購入に現地の携帯電話の番号が必要です。ちなみに全席指定で、シートマップから好きな場所を選べました。

てっきりターミナル内にバス乗り場があると思っていたのですが…なんと時間になったら下の写真で右上のように係の人が大通りまで乗客を引率して、通りを走ってくるバスに急いで乗り込むという予想外のパターンでした。きっとバスの便数に対してターミナルのキャパが全然足りていないんだと思います。

リクライニングシートの間隔にもゆとりがあって悪くありません。蒸し暑い中でバスを探し回ったり待たされることを覚悟していたのに、あっさり車内に収まってご機嫌です。モハカリバスターミナルを11時ちょうどに出発。とはいえ、この後一時間ほどは大渋滞の中ダッカ近郊のあちこちの乗り場でお客さんを拾うために停車を繰り返しました。
車窓からの眺め
カーテンは基本的に閉めっぱなしのようですが、せっかくなので少し開けて車窓からの眺めも楽しみました。国土の大半がデルタ地帯のバングラデシュ、左下の写真は ジャムナ川 Jamuna River を渡ったときに撮影したもの。渋滞の激しいジャンクションでは立体交差を造っていたりして、今後発展していく国ならではの活気が見られました。

途中の休憩がまったく無い!
その後は安心して寝てしまったのですが、なんとダッカを離れたらノンストップでトイレ休憩すらまったく無いとは。ようやく休憩のために停まったのは出発から4時間半後。車内は長袖がいるほどエアコンが効いていますし、こんな長時間トイレに行けないとなるとあまりジュースなどを飲まない方が良さそうですね。僕らの乗った Shah Fateh Ali のバスはこんな外観です。

なんでこんなところまで一度も休憩が無いのか尋ねたら「道中はほかにまともな休憩所が一つもない」そうで、ほとんどの長距離バスがここを利用するのだとか。
この休憩所を出たらボグラまでは1時間。終着はバスターミナルだと思っていたのですが、ボグラの中心部から数キロ手前の大通りで降ろされてしまいました!

その代わりにバスの係の人がオートリキシャ(というか近年バングラで急増しているEasy Bike)を拾って乗せてくれました。こうするのが一番早いそうで、ボグラで泊まるホテルに午後5時ちょうどに到着。バスの乗車時間は5時間45分でした。
ボグラ発ダッカ行きエアコンバス
মানিক এক্সপ্রেস (Manik Express)
さて、無事ユネスコ世界遺産の パハルプールの仏教寺院遺跡群 や モハスタン仏教都市遺跡 の観光を終えてダッカへと戻ります。
バングラデシュはどこの町もバスターミナルが中心部から離れており、ベンガル遺跡観光にはボグラのバスターミナル、チャルマタオートスタンド Charmatha Auto Stand を利用しましたが、ダッカ行きはわざわざバスターミナルまで行かなくても大丈夫。ボグラの大通りにバス会社のオフィスが並んでいて、帰りはこちらの মানিক এক্সপ্রেস (Manik Express) でチケットを予約・購入しました。
Sherpur Rd., Bogura, BANGLADESH
たぶんバングラデシュでも最高級のバスだと思います、なんと横3列シート!英語は通じませんが、ちょうどチケットを買いに来ていたおじさんが予約を手伝ってくれました。午前7時発と8時半発があるそうで、運賃は 1,200タカ(1,450円)。

ホテルの朝食は8時からなんですが、バスに乗らなくちゃならないと相談したらわざわざレストランを早めにオープンしてくれました!ボグラで泊まった La Villa Bogura は近郊へ観光する際に親身なアドバイスをくれたりリキシャを呼んでくれたりと、本当にお世話になりました。
Manik Express はホテルからわずか300mなので、徒歩3分で到着。バスの準備が整うまでは待合室で座って待っていればOKです。

各シートにはお水が配られており、なんと新聞のサービスも。乗客もパリッとした服装の人が多いようです。
出発して1時間、バスが停まったと思ったら例の休憩所で一休みするそうです。つまり、ここを出たらもうダッカまでトイレ休憩が無いということですね…

実は往路ではバスに乗り遅れないようにバスの横でずっと待っていたのですが、そこそこの時間休憩するので帰りはエアコンの効いたカフェに入って甘いチャイと、これはロティだったかな?ちょっと慣れてる雰囲気を出しつつベンガル語の新聞片手に軽食をいただいてみました。もっともカフェの男の子たちは付きっきりで世話を焼いてくれたので、たぶん右も左も分からない観光客なのはバレバレでした。

午後1時35分、出発から5時間ちょうどで Manik Express のダッカ側オフィス前に到着しました。Mirpur Rd.にある、通称 Manik Express Technical は新市街から10kmは離れています。せっかくここまで快適に移動してきたのでUberを呼びました。宿泊先の ウェスティン・ダッカ まで 400タカ、所要1時間。バングラデシュのUberはマッチングするとたいてい場所を尋ねる電話がかかってきますが、バス会社のスタッフが場所を伝えてくれて助かりました。
バス旅行に挑戦して良かった!
一番心配だったボグラ往復のバス移動が上手くいったことで、旅をしたという実感が湧きましたし、ダッカだけで過ごしていては見落としていたであろうたくさんのことを経験できて満足感が何倍にもなりました。バングラ人は基本的にめちゃ親切なので、その辺の人に訊きまくればちゃんと目的地に着きますし、むしろ誰かに話しかけないことには何一つ始まりませんが、面白いのは教えてもらったところで何がどうなっているのかいまいち外国人には理解できないところですね(笑)それでもたいていは問題なく進んでいくので、あまり心配せずに現地で動いてみてください。バス会社は無数にあるので特に予約しなくても当日行けば乗れると思いますが、とにかく暑いので体力を温存するためにもエアコンバスへの乗車が無難。早く目的地に着きたいなら席数が少ないバスを選ぶと良さそうです。(ノンエアコンバスの会社にも運賃を尋ねたところダッカ行きは 500タカでした)
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