09.02

アルティンアラシャンの二大ゲストハウス(Ala Kul、Elza)泊まり比べ
アルティンアラシャンはキルギスの人気トレッキングコースで定番の宿泊地。ユルトと呼ばれるテント型ゲストハウスのほか、個室をもつホテル型のゲストハウスも数軒あります。当地で評判の良い Ala Kul Guest House と Guest House Elza の両方に滞在したのでそれぞれの特徴を比べてみたいと思います。
アルティンアラシャンとは?
キルギスで代表的なトレッキングの拠点で、標高2,600mに位置します。カラコルからハイキングに登って来て泊まったり、ここからさらに アラコル湖へのトレッキング に出掛けたりします。
このコースの醍醐味はアルティンアラシャンから先のホーストレッキングにこそあると思います。1泊で下山してしまうのはあまりにもったいない…来た意味が無いと言ってもよいくらい。何がなんでもアルティンアラシャンで2泊以上を確保し、お馬さんに乗って“中央アジアのスイス”へと出かけてみてください!
ゲストハウスの予約は必要?
個室に泊まりたいなら予約したほうが安心、ユルトなら当日でも探せます。
でも予約できるのかどうか正直よく分からないんですよね…というのも、メールを送ってもFBから連絡しても返信が来ない。どうやら予約しても来ないゲストが多過ぎて(団体客を除けば)実際に来たトレッカーから順にお部屋へ案内している印象を受けました。
僕らは天候が読めなかったので、カラコルで泊まった Ordo Hotel に前日の夜に頼んで Ala Kul Guest House の予約を取ってもらいました。実は個室は既に満室だったものの、当日の朝に空きが出て泊まることができました。翌日は満室で連泊が無理とのことだったので、アルティンアラシャン到着日のうちに Guest House Elza まで歩いて行って次の日の予約を入れました。キルギス旅行ではこんな感じで(お天気や体力をみながら)前日まで宿も決めずに動いていますが、結果としては何とかなりました。
ただしアルティンアラシャンは個室をもつゲストハウスが少ないため夏のハイシーズンは連日満室になるようです。旅行記によっては予約サイトからお部屋を押さえている人もいるようなので、日程を決め打ちできる人は調べてみてください。なお、個室にこだわらなければ空いているユルトは必ずあるので心配しなくてよいと思います。
ゲストハウスへの行き方
カラコルから登ってきてアルティンアラシャンに着いたときの眺めは以下のような感じ。一番手前のキルギス国旗がはためいているところが Ala Kul Guest House です。Guest House Elza は奥の方なので見えていませんが、このページのトップ画像でピンクの屋根の後ろに隠れている茶色い建物がそれです(ELZAと大きく書かれています)。あちこちに点在している白いテントも宿泊施設なので、予約が無ければ実際に見せてもらって決めると良いでしょう。
アラクル ゲストハウス
Ala Kul Guest House
Kitagawaが知る限り、アルティンアラシャンで一番きちんとしているおすすめのゲストハウス。2名1室で一部屋 6,000ソム(10,383円、朝食込み)。泊まった時は宿泊客の半分くらいが韓国人のトレッカーでした。
なんとWi-Fiまであって驚きました!さすがに山登りに来てまでネットはしませんが、韓国女子たちは速攻で購入していましたね(笑
食事の時間は決まっており、夕食は 800ソムでした。
客室と食事(夕食・朝食)
個室はきちんと鍵がかかり、夜は温水ヒーターで暖房も入りました。夏でも朝晩は冷え込むので助かります。角のお部屋のため窓から宿の食堂前の様子が見えて興味深かったです。庭に自前のテントを張っているガチ勢の人たち、日没後も寒い中ビール片手に語らっていて強ぇ~って思いました。あとは室内にコンセントがあるのでお部屋でスマホの充電ができて便利です。ちょっと残念なのは食事かな、申し訳程度のお肉しか入っていませんでした。




バスルーム
トイレとシャワーは共同ですが男女で分かれており、夜は温水も出ます。とても清潔に掃除されていました。
見たところ同じ階の個室に泊まっている人しか使っていなかったので、ユルト泊だとトイレやシャワーがどうなるのかは不明です。
アルティンアラシャンのユルト
何の説明もなく書いてしまっていますが、ユルト Юрта(キルギス語で ボズュイ Боз үй)というのは遊牧民が使うテントのこと。中国だとパオ、モンゴルだとゲル ですね。中にベッドを置いてドミトリーのような宿泊施設としても使われています。
Ala Kul Guest House のユルトを覗かせていただきました、中はこんな感じ。
ユルトは一人 2,000ソム(3,461円、朝食込み)と格安。だいたいどこに泊まっても似たような造りと金額だと思います。
そこら辺のユルトに泊まった子の話を聞いたところ、ユルトは貸し切りではなくほかのゲストとシェアして使うそうです。また、シャワーの設備がないゲストハウスの場合はよそのゲストハウスの温泉施設を借りるそうですが、夜遅くや朝早くしか予約できないことがままあるようです。夏でも朝晩の外気はとても冷たいので、ユルトに泊まる場合はトイレやシャワーのことも考慮したほうが良さそうです。
ゲストハウス エルザ
Guest House Elza
アルティンアラシャンでアラクルと人気を二分するゲストハウス、エルザ。2名1室で一部屋 6,000ソム(10,383円、朝食込み)でした。日本人バックパッカーにはこちらの方が人気だと思います、自前の温泉がありますからね!
客室と食事(夕食・朝食)
こちらも朝晩ともに食事の時間が決まっています。美味しくて驚きました!夜はしっかりお肉も入っているのが嬉しいところ、夕食は 800ソムでした。お部屋の方はシンプルです。個室にも鍵がなく(心配しなくて良いそうです)トイレも男女共同。靴が脱ぎ散らかしてあったり、部活動の合宿所みたいですね(笑




ユルト泊の場合は外にあるトイレや洗面所を使うらしく、雨が降ると大変かもしれません。
部屋にコンセントは無いのでスマホの充電をしたい場合はみんな食堂にあるコンセントを使っていました。
エルザの温泉
シャワールームは無いようで、代わりにお部屋ごとに予約制で宿の温泉に入れます。温泉の場所は下の写真で青い屋根のところです。僕らが予約を取れた時刻は夜の10時で、一組30分まで(だけど後の組はいないっぽかった)。ちなみにこの写真は自室から撮ったもので、清々しい眺めを楽しめるお部屋でした。
この夜は アルティンアラシャンからアラコル湖への絶景ホーストレッキング から帰ってきたところで疲労困憊だったので温泉に浸かってガチで生き返りました!汲み上げた源泉そのまんまで、湯温も日本人にちょうど良くしっかり温まることができました。でもシャワーが無いのでシャンプーは難しいかもしれません。
温泉の話ついでに…実はアルティンアラシャンには無料で入れる天然の露天風呂が存在します。もっと開放的な温泉を楽しみたい方は アルティンアラシャンの秘湯、無料で楽しむ温泉露天風呂 のページもぜひご覧ください。
こんな感じでアルティンアラシャンで一二を争う人気のゲストハウスを泊まり比べることができました。もしまた来るなら Ala Kul を第一候補にしそうですが、ホーストレッキングの疲れ具合を考えると Elza の温泉と美味しい食事はあまりに魅力的。迷ってしまいますね…もし日程に余裕があればそれぞれ滞在してみてください。
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