11.04
リンカーン記念堂 Lincoln Memorial (ワシントンD.C.)
アメリカ合衆国の首都、ワシントンDCにある リンカーン記念堂 Lincoln Memorial にやって来ました。
場所はナショナル・モールの西端。平和と自由を求めたリンカーン大統領の坐像に対面できます。
ギリシャ神殿のような白亜の記念館。絶えず観光客が出入りしていました。
ここは エイブラハム・リンカーン Abraham Lincoln の功績を讃えて1922年に建てられたものです。
エイブラハム リンカーン Abraham Lincoln
言わずと知れた第16代アメリカ合衆国大統領。
像は彫刻家 ダニエル・チェスター・フレンチ Daniel Chester French による製作で、高さは5.8mあります。
まずはその大きさにビックリ!
顔はまるで怒っているみたいで上から目線がちょっと怖いんですけど…
左手は握りしめているのに右手が軽く開いていますね。これは手話でリンカーンのイニシャルを表したものではないか、と言われているそうです。
そしてリンカーンは 1セント硬貨(ペニー)の図柄としても馴染み深いもの。
1959年から2008年までに発行された硬貨には、裏面にもリンカーン記念堂が描かれていました。また 5ドル紙幣 の表裏もリンカーンなので、お手元に米ドル札があればチェックして見てください。
人民の、人民による、人民のための政府。
ゲティスバーグ演説より
リンカーン記念堂の壁面には文字が刻まれています。
南側、すなわちリンカーンに向かって左手のものは1863年11月19日に行なわれた ゲティスバーグ演説 Gettysburg Address です。最後の一節、“government of the people, by the people, for the people, shall not perish from the earth.” 「人民の、人民による、人民のための政府。」はあまりに有名ですね!
反対の北側壁面にある文章は 第二期大統領就任演説 Second Inaugural Address です。
ふと明るい外を眺めると、正面には ワシントン記念塔 が見えました。
I Have A Dream
キング牧師のことば
記念館を出たところには地面に “I Have A Dream” 「私には夢がある」の刻印。
これも日本の教科書に載るほど有名なメッセージ、半世紀前まさにこの場所でキング牧師の演説が行なわれたのです。
1963年8月28日、ここで マーティン・ルーサー・キング牧師 Martin Luther King, Jr. が人種差別撤廃を訴えました。それは20世紀アメリカにおいて最高の演説であったと言われるほどです。音声はインターネット上にも公開されているので、改めて耳を傾けてみてください。
ワシントン記念塔 Washington Monument
リンカーンメモリアルの真正面に見えているのはナショナルモールのど真ん中に建つ ワシントン記念塔 Washington Monument。こちらもワシントンD.C.を代表する見どころですね。
歩くと1マイルほどの距離。
あの塔の一番上にある展望台(要予約)からこちら側を見下ろすと、こんな景色を望めます。
最後にリンカーンメモリアルの前でワシントンモニュメントをバックに記念写真!
平和な時代で何よりです。
こうして歴史を刻む場所に立ってみると、かつて習ったアメリカの歴史や何となく記憶していたフレーズがリアリティを帯びてくるから不思議なもの。毎年アメリカに滞在するようになって結構経ちますが、ワシントンD.C.にはもっと早く来ておくべきだったかな、なんて思ったりもしました。
Lincoln Memorial
【住所】 2 Lincoln Memorial Cir NW, Washington, D.C. 20037 U.S.A.
【開館時間】 24時間
【休館日】 12月25日
【入場料】 無料
【URL】 www.nps.gov/linc/
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