2023
12.07
津田塾大学

男だけど女子大に通ってみた!津田塾大学

マジでJDになったKitagawaです、やっほ~?
東京にある“女子大御三家”のひとつ、津田塾大学に大学生として通っています!クラスで唯一の男子です(笑

津田塾大学

津田塾大学は1900年(明治33年)に津田梅子によって創立された「女子英学塾」を前身としており、英語教育に優れた私立の女子大学。学芸学部(英語英文学科、国際関係学科、多文化・国際協力学科、数学科、情報科学科)のほか、2017年に総合政策学部を開設しています。大学本館はハーツホン・ホールと呼ばれ、1931年の竣工。クラシカルな外観が美しいですね!今も授業で使われています。

津田塾大学キャンパスマップ

せっかくなので都心の千駄ヶ谷にある総合政策学部ではなく伝統ある学芸学部のほうで講義を受けており、現在Kitagawaは通年でここ小平キャンパスに通っています。JRの国分寺駅からバスが出ていますが、ほとんどの津田生が使うのは西武の鷹の台駅。改札を出て右に行く子たちについていけば学校に到着します。

津田塾大学

キャンパス内はめっちゃ綺麗で、はじめて来たときは美術館かよ?と思ったほど。さすが女子大ですね~!一般の人がイメージする“お洒落な女子大”のイメージそのまんまのキャンパスライフを送れそうです。

キャンパスライフ

ちなみに警備は厳しく、正門に学生証をタッチするところがあるのですが、知らん顔して入ろうとすると男性は確実に呼び止められます。大学って出入り自由なところが多いんですが、こと女子大に関しては正規の手続きを踏まないと敷地に入るのもなかなか難しい。勝手に潜っていると冗談ではなく通報されそうです。

キャンパスライフ

あとは当たり前ですが、学生は女子しかいません。
男性のみなさん、もしかして女の子に囲まれたキャンパスライフはすごく楽しそう…なんて思っていませんか?女子校に男が通うなんて体験はそうないと思うので、まずは率直に感想を書いてみたいと思います。

津田塾大学

うちの大学も女子の方が多い(僕が取ってる学芸員課程なんて男子は2人しかいない)んですが、それと女子大は別次元。どこにいても男はとにかく目立ちます。そして、直接視線を向けられなくても常に見られている感じがして、まったく落ち着きません!居心地、めっちゃ悪いです。

キャンパスライフ

休み時間に教室でちょこんと座っているだけでも罪悪感が半端ない。ラッシュ時に女性専用車両に乗り込むくらい場違い感があります。もっとも避けられることはまったくなくって周りにも人が座りますし授業中もみんな普通に接してくれます。

津田塾大学

ちなみに津田塾はキャンパスが一橋大に近いのでインカレなどで交流があり、割と男子との接触にも慣れているそうです。ただし、残念ながら男子が乗り込んできても学内で彼女たちと仲良くなる可能性はほとんど無さそう…なぜならここが女子大だからです。

津田塾大学

大学生活は一緒に課題をやったりご飯を食べたりと友達の存在が欠かせませんが、そもそも男女関係なくわざわざ知らん子に話しかける大学生なんていません。学科や学年や、ましてや大学や性別まで異なればなおさらのこと。幸い僕は元から知ってる子が何人か津田にいるのでかろうじて生きていますが、他大の男子が女子大の学内で新たに友達を作るのは無理ゲーです。女子校に男一人だと何か楽しいことが起きたり…なんてことは絶対にありません。

津田塾大学

一方で、教員には一発で覚えてもらえます(笑
何かを提出するときは間違いなく驚かれて話しかけられます。だって、わざわざ面倒な手続きを踏んで履修していることは明らかなので、教授からは「この分野に相当な関心があるんだろう」という前提で見られます。という訳で、教授とはめっちゃ仲良くなりました。ただし講義の内容は普通に難しいので、ある程度の学識を持ち合わせていない分野の履修は危険でしょう。

学食

僕は津田塾で午前のコマを取っており(午後は自分の大学で授業を受けてます)講義が終わるとちょうどお昼休み。記念館の一階に学食、二階には生協があります。

記念館

大学の周りにご飯を食べられるお店が無いのでお昼は大混雑。女子で溢れかえっている学食に一人で突入する勇気がなくって、友達に誘われたときだけ一緒にここで食べてます。学食ではまれに男性も見かけますが、たぶん教職員か出入りの業者さんっぽい感じでした。

キャンパスライフ

席はみっちみちに詰まっており、落ち着ける席は授業が終わったら秒で行って押さえないと座れません。ペンケースとかを置いておけばOKです。出遅れると、知らん子たちに挟まれてご飯を食べる羽目になります。

津田塾ランチプレート

ほかのメニューよりちょっと高いんですが津田塾ランチプレートがボリュームあっておすすめ。一日20食限定なのであんまり間に合いません。津田の学食は今どきの大学にしては珍しく支払いは現金のみです。

メニュー

津田塾ランチプレート

席がいっぱいだと、トレーを持ってってお外や、なんなら教室で食べることも。
電子レンジもあるのでお弁当を温めることも可能です。

ランチ

奥の方にはグループで座れるベンチシートもありました。
でも受けてる授業が違うので僕が津田の友達と一緒にここを取れることは一度もなくって、たいていは横長のテーブルで空いてる場所を見つけて女子に埋まって食べる感じですね…自分で来ているとはいえ、周りのJDはよく分かんない話題で大騒ぎしており、もし友達がいないと男子にはかなり厳しい環境です。

学生食堂

喫茶カフェ ルポ

あとはかわいいカフェもあって、ケーキセットの紅茶がポットで出てきてびっくりしました!
こっちも色んなメニューがあるんですが、ご飯が出てくるのがかなり遅いので時間にめっちゃ余裕があるときしか使えません。

メニュー

喫茶カフェ ルポ

喫茶カフェ ルポ

生協

生協では梅子グッズを売っていました。
あと大学のパーカー(津田ではカレッジスウェットが正式名称らしい)も見つけました。通っている各大学のを集めているので僕も買ってみましたが、着ている人はまったくいません。うちの大学や 上智大学 とかだとみんな好んで着ているんですけどね~

津田塾グッズ

津田塾大学生協

津田塾パーカー

星野あい記念図書館

最後に大学図書館のご紹介。
小さく見えるんですが、奥行きがあって5階建てです。蔵書数は47万冊で、書庫を含めて開架式。静謐と表現しても良い恵まれた環境で、背筋が伸びるような気持ちにさせてくれる図書館です。朝少し早めに学校に来て、よくここで勉強しています。入館には津田塾の学生証が必要。他大学の学生は所属大学の図書館の紹介状が無いと入れず、一般の利用は不可となっています。

星野あい記念図書館

大学図書館

津田塾 大学 図書館

津田梅子資料室

館内には資料室があり、津田梅子先生直筆の英作文の添削が展示されていました。津田梅子は新しい五千円札の肖像にもなっていますね!

津田梅子資料室

学務システム

いろんな大学に通っていると各大学のシステムの把握に苦労します。ちなみに今年は週に最大5大学で履修しており、時間割や大学間の移動がまるでパズルのよう。きっと僕は非常勤の先生より多くの大学に出入りしています。
津田塾はTsuda Netというシステムで、割と直感的に操作できます。LMSも似たデザインのものが導入されていますが、多くの教員が最近はGoogle Classroomを使っていることもあって、今後はGoogle Classroomに一本化されることが決定しています。

ポータル

ポートフォリオ

という訳でJDに囲まれつつ通学している津田塾大学。
さすがに女の子を目的に通うほど暇ではなく、社会思想や地域研究の講義を取っています。ご存じの通り津田塾は英語教育と並んで国際関係論の研究が進んでおり、日本で初めて国際関係学科を設置した大学でもあります。うちの大学でも学問的方法は学べるのですが、個別の研究は大学院でって感じなんですよね。一方、津田には地域研究者が多く、先生方の研究成果は知らなかったことのオンパレード。非常に刺激を受けています。他大学の学生にも関わらず、読むべき論文や研究のヒントもご教示いただき、来て良かったなと感じています。

なお、津田塾は聴講を受け入れていません。
学外の方が授業を受けるには、所属大学の単位互換制度を使った履修が唯一の手段となります。実は制度的に男性が女子大に申請できるのかどうかも未だによく分かっていないのですが…以上、女子大体験記でした。

プロフィール
Kitagawa

Kitagawa
南国のアイランドリゾートから地球の果ての辺境まで、4か国語の会話力を駆使して2008年から2024年までに100か国以上を旅しました!飛行機の搭乗歴は1000回を超え、2012年にはFAA(アメリカ連邦航空局)のパイロットライセンスも取得。バンコク在住。
当ブログでは今まで訪れた旅先から、写真を17405枚と心に残った体験を1110件公開しています。(2024.11.21)

2023年, '23 日本

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